普段使いのうつわの修理から木製品や鉄製品の修繕まで、日常で役立つ漆の使い方をお伝えしています🕊️
tsugiyamadori.com
少人数で、ゆっくりとした暮らしに寄り添う金継ぎの時間を、ご一緒できればと思います。
———
所在地:〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-9-5
アクセス:東急東横線・大井町線「自由が丘駅」徒歩7分/東急目黒線「奥沢駅」徒歩4分
開催日:毎月第2日曜日
時間:10:30〜12:30/13:30〜15:30
講座費:7,500円
定員:各6名
申し込み:HPプロフィールリンクにて
お問い合わせお待ちしております
少人数で、ゆっくりとした暮らしに寄り添う金継ぎの時間を、ご一緒できればと思います。
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所在地:〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-9-5
アクセス:東急東横線・大井町線「自由が丘駅」徒歩7分/東急目黒線「奥沢駅」徒歩4分
開催日:毎月第2日曜日
時間:10:30〜12:30/13:30〜15:30
講座費:7,500円
定員:各6名
申し込み:HPプロフィールリンクにて
お問い合わせお待ちしております
緩やかな歪みがあるため、三つ足が安定する位置を保つよう留意して組み立てました。やや斜めに走る割れ口には金箔を挟み、角度を変えて眺めると金色が見えます。
裏側の欠けた部分、一部鋭利な段差にのみ錆漆を埋めて、金蒔きで仕上げています。
緩やかな歪みがあるため、三つ足が安定する位置を保つよう留意して組み立てました。やや斜めに走る割れ口には金箔を挟み、角度を変えて眺めると金色が見えます。
裏側の欠けた部分、一部鋭利な段差にのみ錆漆を埋めて、金蒔きで仕上げています。
口縁部に生じていた大きな欠損を、錆漆で造作し、銀丸粉を蒔いて仕上げています。
蒔いた銀は硫化させることで、深い土味と馴染むよう、時代を経た風合いに整えました。
大きな欠損を埋める際、単一の材料であれば、曲面を大きく研ぎ進めても質感に段差が出にくく、仕上げ後の調整もしやすいという利点があります。
また、時間の経過とともに締まることで、より堅牢に定着するのも特徴です。
こちらは、べにや民芸店さんで開催された「能野(よきの)と琉球」展に出品されたもので、古民芸たつのさんより一括でご依頼いただいた品のひとつです。
口縁部に生じていた大きな欠損を、錆漆で造作し、銀丸粉を蒔いて仕上げています。
蒔いた銀は硫化させることで、深い土味と馴染むよう、時代を経た風合いに整えました。
大きな欠損を埋める際、単一の材料であれば、曲面を大きく研ぎ進めても質感に段差が出にくく、仕上げ後の調整もしやすいという利点があります。
また、時間の経過とともに締まることで、より堅牢に定着するのも特徴です。
こちらは、べにや民芸店さんで開催された「能野(よきの)と琉球」展に出品されたもので、古民芸たつのさんより一括でご依頼いただいた品のひとつです。
麦漆や錆漆が付着した箆や定盤も、すぐに硬化が進みます。丁寧に扱っていても、漆は少しずつ定着してしまいますので、使用後はできるだけ早く拭き取り、必要に応じてペーパーで表面を整えておくとより使いやすくなります。
教室では、自作の竹箆をお渡ししています。特に先端の状態は仕上がりに影響します。光にかざして、わずかに透ける程度まで研いでおくと、細かな作業がしやすくなりますので、お手元の箆もときどき確認してみてください。
麦漆や錆漆が付着した箆や定盤も、すぐに硬化が進みます。丁寧に扱っていても、漆は少しずつ定着してしまいますので、使用後はできるだけ早く拭き取り、必要に応じてペーパーで表面を整えておくとより使いやすくなります。
教室では、自作の竹箆をお渡ししています。特に先端の状態は仕上がりに影響します。光にかざして、わずかに透ける程度まで研いでおくと、細かな作業がしやすくなりますので、お手元の箆もときどき確認してみてください。
全体の写真を撮りそびれていたため、銀の色味についてご相談の際にお送りした画像を使っての記録投稿です。
徳利の大きさは一合ほど。
修繕箇所は、上部と裏側の2箇所、計3箇所の欠けを埋め、銀丸粉3号と1号を打ち込んでいます。研磨を施し、手触りのよい表面に仕上げました。
先に仕上げた古琉球展用の修繕と同時進行でしたが、こちらは銀を硫化させず、新しいままの仕上がりとしています。
#金継ぎ
全体の写真を撮りそびれていたため、銀の色味についてご相談の際にお送りした画像を使っての記録投稿です。
徳利の大きさは一合ほど。
修繕箇所は、上部と裏側の2箇所、計3箇所の欠けを埋め、銀丸粉3号と1号を打ち込んでいます。研磨を施し、手触りのよい表面に仕上げました。
先に仕上げた古琉球展用の修繕と同時進行でしたが、こちらは銀を硫化させず、新しいままの仕上がりとしています。
#金継ぎ
最近は、うつわ以外の補修にも取り組む方が増えてきました。こちらは竹製の行李(こうり)の四隅を、一閑張りの手法で補強している様子。濡らしてちぎった和紙を糊付けして重ね貼りまで行いました。繊維の長い和紙を使うと、より丈夫に仕上がります。
来月は、漆を染み込ませて仕上げます。
漆の、守備範囲の広さを感じる一例です。
#うるしで繕う生活道具
最近は、うつわ以外の補修にも取り組む方が増えてきました。こちらは竹製の行李(こうり)の四隅を、一閑張りの手法で補強している様子。濡らしてちぎった和紙を糊付けして重ね貼りまで行いました。繊維の長い和紙を使うと、より丈夫に仕上がります。
来月は、漆を染み込ませて仕上げます。
漆の、守備範囲の広さを感じる一例です。
#うるしで繕う生活道具
破損は額縁のみでしたので、掛けひもを外してから接合し、錫を蒔いたあと、裏面には和紙を貼り合わせて仕上げました。
和紙は、紗和子さんから作品に使われているものと同じものを分けていただいたものです。おかげさまで、仕上がりも自然なかたちに整えることができました。
お心遣い、ありがとうございました。
破損は額縁のみでしたので、掛けひもを外してから接合し、錫を蒔いたあと、裏面には和紙を貼り合わせて仕上げました。
和紙は、紗和子さんから作品に使われているものと同じものを分けていただいたものです。おかげさまで、仕上がりも自然なかたちに整えることができました。
お心遣い、ありがとうございました。
錫粉は従来の#350に加え、新たに求めた#400も併せて蒔いたことで、肌理がより細やかになり、地味ながらもしっとりとした存在感が生まれています。
錫粉は従来の#350に加え、新たに求めた#400も併せて蒔いたことで、肌理がより細やかになり、地味ながらもしっとりとした存在感が生まれています。
五つの割れすべてに金箔を施したうえで接合に進み、正確に位置を固定しました。硬化後は、ガラス特有の鋭利な合わせ口や細かなほつれを錆漆で丁寧に塞ぎ、錆の入った箇所のみに真鍮粉を蒔いています。
およそ一年をかけて仕上げた力作です。
ご依頼くださったご友人にも、きっと喜んでいただけることでしょう。
自宅教室では、1コマ3時間と、ゆったりとした時間のなかで、手間をかけた丁寧な修繕に取り組んでいただけます。もしご興味がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
五つの割れすべてに金箔を施したうえで接合に進み、正確に位置を固定しました。硬化後は、ガラス特有の鋭利な合わせ口や細かなほつれを錆漆で丁寧に塞ぎ、錆の入った箇所のみに真鍮粉を蒔いています。
およそ一年をかけて仕上げた力作です。
ご依頼くださったご友人にも、きっと喜んでいただけることでしょう。
自宅教室では、1コマ3時間と、ゆったりとした時間のなかで、手間をかけた丁寧な修繕に取り組んでいただけます。もしご興味がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
割れた4片を、漆による適した材料でつなぎ、オーブンのご使用が今後も可能なように仕上げています。土鍋など蒸気のあたる器も、同様の方法で修繕を進めています。
上塗りには呂色漆を使用し、落ち着いた仕上がりに。
最後の一枚は、ご依頼時に添えていただいた写真を掲載しています。
割れた4片を、漆による適した材料でつなぎ、オーブンのご使用が今後も可能なように仕上げています。土鍋など蒸気のあたる器も、同様の方法で修繕を進めています。
上塗りには呂色漆を使用し、落ち着いた仕上がりに。
最後の一枚は、ご依頼時に添えていただいた写真を掲載しています。
お越しくださった皆さま、気にかけてくださった皆さま、そしてサポートしてくださったアトリエニノンさん、本当にありがとうございました。
会期中は多くの方が足を運んでくださり、展示の場も賑やかになりました。心より感謝申し上げます。
たくさんの出会いと、豊かな時間に恵まれた、実りある展示となりました。また次の機会へ繋げていかれればと思います。
追記)大勢の外国人観光客で連日賑わっている通りに面しているので、試しに英語表記バージョンも作ってみたのですが…どうやらおにぎり屋さんと間違われた方がいたようで(汗)美味しそうすぎますからね🍙
お越しくださった皆さま、気にかけてくださった皆さま、そしてサポートしてくださったアトリエニノンさん、本当にありがとうございました。
会期中は多くの方が足を運んでくださり、展示の場も賑やかになりました。心より感謝申し上げます。
たくさんの出会いと、豊かな時間に恵まれた、実りある展示となりました。また次の機会へ繋げていかれればと思います。
追記)大勢の外国人観光客で連日賑わっている通りに面しているので、試しに英語表記バージョンも作ってみたのですが…どうやらおにぎり屋さんと間違われた方がいたようで(汗)美味しそうすぎますからね🍙
接着後、接合部分だけでは強度が得られないため、破損箇所を補強し、真鍮粉を蒔いています。
Atelier Ninonのオーナーさまからご依頼いただいた一品で、ただいま開催中の金継ぎ展にて展示しております。
ご来場の際は、どうぞお近くでご覧いただけましたら幸いです。
「日常に息づく漆の繕い ー うつわ継ぎ山鳥の金継ぎ展 ー」
4月10日(木)〜 4月21日(月)
【Atelier Ninon】
営業時間:12:00 - 19:00
定休日:火・水曜日
☎️:03-6721-1689
住所:東京都渋谷区神宮前3-27-22 ル コタージュビルディング103
接着後、接合部分だけでは強度が得られないため、破損箇所を補強し、真鍮粉を蒔いています。
Atelier Ninonのオーナーさまからご依頼いただいた一品で、ただいま開催中の金継ぎ展にて展示しております。
ご来場の際は、どうぞお近くでご覧いただけましたら幸いです。
「日常に息づく漆の繕い ー うつわ継ぎ山鳥の金継ぎ展 ー」
4月10日(木)〜 4月21日(月)
【Atelier Ninon】
営業時間:12:00 - 19:00
定休日:火・水曜日
☎️:03-6721-1689
住所:東京都渋谷区神宮前3-27-22 ル コタージュビルディング103
使い方や強度についてご相談のうえ、断面に銀箔を貼り、錫粉で仕上げています。
汚れを防ぐため、作業部分にはフエキ糊を少量つけて影響がないことを確認したうえでマスキングし、全体はラップで覆って作業を進めました。
接合部分は当初ほとんど埋めない予定でしたが、ほつれや光の屈折で仕上がりが美しく見えなかったため、錫で埋める方法に変更しました。
使い方や強度についてご相談のうえ、断面に銀箔を貼り、錫粉で仕上げています。
汚れを防ぐため、作業部分にはフエキ糊を少量つけて影響がないことを確認したうえでマスキングし、全体はラップで覆って作業を進めました。
接合部分は当初ほとんど埋めない予定でしたが、ほつれや光の屈折で仕上がりが美しく見えなかったため、錫で埋める方法に変更しました。
重ねて塗ったはずなのに、蒔くと塗れていない部分が現れたり、凹凸が目立ってしまうことがあります。その場合、横からの視点で確認すると解決の糸口が見つかるかもしれません。角度を変えてサイドから眺めると、塗り残しや小さな窪みが見えやすくなるため(やや右下方面)、筆の先端を使い、慎重に塗り重ねていきます。
また、視力のサポートも大切です。
リーディンググラスや拡大鏡を活用し、作業環境を明るく整えることで、より精密な作業がしやすくなります。
👓⚡️
重ねて塗ったはずなのに、蒔くと塗れていない部分が現れたり、凹凸が目立ってしまうことがあります。その場合、横からの視点で確認すると解決の糸口が見つかるかもしれません。角度を変えてサイドから眺めると、塗り残しや小さな窪みが見えやすくなるため(やや右下方面)、筆の先端を使い、慎重に塗り重ねていきます。
また、視力のサポートも大切です。
リーディンググラスや拡大鏡を活用し、作業環境を明るく整えることで、より精密な作業がしやすくなります。
👓⚡️
また金継ぎを始めようと思っている方に向けてのワークショップを4月20日(日)に開催します。
お申し込みはアトリエニノンさんへ。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
www.instagram.com/p/DHiY8tDTKY...
また金継ぎを始めようと思っている方に向けてのワークショップを4月20日(日)に開催します。
お申し込みはアトリエニノンさんへ。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
www.instagram.com/p/DHiY8tDTKY...
昨年に継いだ、元湯呑みの鉢が活躍しています。
noteは三月の「そろそろ春かな…」という季節に、心がけていることを綴っています。
そして、新しいことを始めたくなる四月。Atelier Ninonさんにて、ワークショップを予定しています。詳細は改めてご案内いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
#金継ぎ
#金継ぎワークショップ
昨年に継いだ、元湯呑みの鉢が活躍しています。
noteは三月の「そろそろ春かな…」という季節に、心がけていることを綴っています。
そして、新しいことを始めたくなる四月。Atelier Ninonさんにて、ワークショップを予定しています。詳細は改めてご案内いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
#金継ぎ
#金継ぎワークショップ
漆器や木工品の補修には、通常、小麦粉と漆を混ぜた「麦漆(むぎうるし)」を使用していますが、今回は仏像修理のサイトを参考に、ひび割れ部分に数回に分けて少しずつ膠(にかわ)を入れ、これ以上の割れを防ぐ方法を取りました。
漆器や木工品の補修には、通常、小麦粉と漆を混ぜた「麦漆(むぎうるし)」を使用していますが、今回は仏像修理のサイトを参考に、ひび割れ部分に数回に分けて少しずつ膠(にかわ)を入れ、これ以上の割れを防ぐ方法を取りました。
土屋典康さん作の土瓶を修理しました。
本体の内側の欠けは白漆で仕上げ、蓋の縁の欠けはやや茶色味を帯びた呂色漆で調整しています。
白漆はのちにうるしの茶色が薄くなり、もう少し白さが現れる予定です。
曲線部分の錆埋めは、均一に埋まるまで少しずつ形を整えながら進め、埋めた後はカーブを意識しつつ細かい番手で研磨しています。光に当てながら、ラインが違和感なく自然につながる仕上がりを目指しました。
#金継ぎ
土屋典康さん作の土瓶を修理しました。
本体の内側の欠けは白漆で仕上げ、蓋の縁の欠けはやや茶色味を帯びた呂色漆で調整しています。
白漆はのちにうるしの茶色が薄くなり、もう少し白さが現れる予定です。
曲線部分の錆埋めは、均一に埋まるまで少しずつ形を整えながら進め、埋めた後はカーブを意識しつつ細かい番手で研磨しています。光に当てながら、ラインが違和感なく自然につながる仕上がりを目指しました。
#金継ぎ
チップ状に割れた縁を繋ぎ、真鍮粉で仕上げました。
土がこぼれた部分は錆漆で補填し、接合する際には、押してヒビが入らないよう、また位置がずれないよう細心の注意を払いました。
以前、古い牛の戸の皿をご依頼くださったお客様から、再度ご依頼をいただきました。また頼っていただけたことに、大変嬉しい思いでおります。
#金継ぎ
チップ状に割れた縁を繋ぎ、真鍮粉で仕上げました。
土がこぼれた部分は錆漆で補填し、接合する際には、押してヒビが入らないよう、また位置がずれないよう細心の注意を払いました。
以前、古い牛の戸の皿をご依頼くださったお客様から、再度ご依頼をいただきました。また頼っていただけたことに、大変嬉しい思いでおります。
#金継ぎ
雑誌やレシピ本で金継ぎのあるうつわを見つける度にうれしく思いつつ、「もっと蒔絵のないシンプルなうつわが増えたらいいのに」と感じていました。また、実際に使っている風景を切り取った写真があれば、よりシンプルな仕上げの魅力が伝わるのではないか、と常々考えていました。
先日、郷土料理家で写真家の長尾明子さん @minokamo に思いを伝えてご相談したところ、快く引き受けてくださり、
#長尾明子 さん #minokamoごはん
#金継ぎ
#kintsugi #kintsugirepair
雑誌やレシピ本で金継ぎのあるうつわを見つける度にうれしく思いつつ、「もっと蒔絵のないシンプルなうつわが増えたらいいのに」と感じていました。また、実際に使っている風景を切り取った写真があれば、よりシンプルな仕上げの魅力が伝わるのではないか、と常々考えていました。
先日、郷土料理家で写真家の長尾明子さん @minokamo に思いを伝えてご相談したところ、快く引き受けてくださり、
#長尾明子 さん #minokamoごはん
#金継ぎ
#kintsugi #kintsugirepair