もうひとつの実篤推しの芙蓉絵は牧谿「雨下芙蓉図」で、曰く「凡そ墨絵の最高峰の美しさ」とある。おそらく利休旧蔵の絵で、現在は大徳寺が持っている「芙蓉図」だろう。わたしは現物を観たことがない。ほとんど京都から出ることがない絵だから、タイミングよく京都にいるときに観るしかない。一度は観てみたい。
蜻蛉羽のうす紅の花の色に夕日のかげをかさねてぞみる 加納諸平
この歌は芙蓉を詠んでいる。蜻蛉羽(あきつは)と重ねて表現されているから、秋の情景。もうあと数日で立秋。これほどの耐えがたい暑さが続く日々なのに、暦のうえでは秋がくる。
もうひとつの実篤推しの芙蓉絵は牧谿「雨下芙蓉図」で、曰く「凡そ墨絵の最高峰の美しさ」とある。おそらく利休旧蔵の絵で、現在は大徳寺が持っている「芙蓉図」だろう。わたしは現物を観たことがない。ほとんど京都から出ることがない絵だから、タイミングよく京都にいるときに観るしかない。一度は観てみたい。
蜻蛉羽のうす紅の花の色に夕日のかげをかさねてぞみる 加納諸平
この歌は芙蓉を詠んでいる。蜻蛉羽(あきつは)と重ねて表現されているから、秋の情景。もうあと数日で立秋。これほどの耐えがたい暑さが続く日々なのに、暦のうえでは秋がくる。