#ほしまほお題ガチャ
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ほしまほお題ガチャの花をもらった晶くんで、ミスラのツノに生えた花を口に放り込まれて番になる晶くんとか考えてて、ミスラ色の桜が晶くんの身体の部位のどこに印として現れるかを最近考えていて
February 6, 2024 at 11:12 PM
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ほしまほお題ガチャ企画
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🌸お題ガチャ
odaibako.net/gacha/19333

ハッシュタグ #ほしまほお題ガチャ をつけてご投稿ください

こちらの企画は、ほしまほ4にサークル参加されない方も投稿可能です。作品を作成する際にカップリング要素を入れても大丈夫です。(カプ名を投稿文に記載ください)

タグづけしていただいた作品は、ほしまほ4イベント終了時までに当アカウントでリポストさせていただきます。
ほしまほお題ガチャ
晶♂受けWEBオンリー「星が奏でる魔法のメロディ4」企画のお題ガチャです。 【遊び方】 1.ガチャをまわす 2.お題をXに投稿するか、保存しておく 3.お題を元に作品を作成し、ハッシュタグ(#ほしまほお題ガチャ)をつけてXへ投稿 【そのほか】 作品を作成する際にカップリング要素を入れても大丈夫です。(カプ名を投稿文に記載ください) ほしまほ4にサークル参加されない方も参加可能です ほしまほ4の...
odaibako.net
May 3, 2025 at 6:23 AM
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「フォル学」で文化祭で女装する晶くんをかきます！
#お題ガチャ #ほしまほお題ガチャ https://odaibako.net/gacha/19333

ウェブオンのお題ガチャなるものがあるんだ…！！おもしろ～！
ほしまほお題ガチャ | お題ガチャ | お題箱
お題ガチャは、お題をランダム生成するガチャを自由に作成したり、みんなが作成したガチャで遊んだりできるサイトです。気に入った結果はお題箱と連携して保存したりすることもできます。
odaibako.net
March 24, 2024 at 3:34 AM
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アクスイ「打ち上げで酔った晶くんのブラ晶♂」①
#ほしまほお題ガチャ
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「氷月れな」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　その夜は、とあるホテルのバーを貸し切って、ドラマ「アクト・スイッチ」の打ち上げが行われていた。 「アクト・スイッチ」は、桜の時期に合わせての撮影であるし、大勢の人気俳優陣を起用しての撮影だったため、無事にクランクアップして全員がホッとしていた。 　この作品は、役者を喰らうという伝説の名作だ。 　様々な演技が求められるのと同時に、それぞれが自己と静かに深く向き合う必要がある。過去に、この作品に関わって役者人生を駄目にした人間だって、ブラッドリーは何人も見てきた。 　そういう意味でも、全員が怪我もなく、精神的にやられることもなくクランクアップを迎えられたことは、何より嬉しく、誇らしいことだった。 　予想外にいい雰囲気のまま撮影を続けられたのは、一人の青年のおかげもある、とブラッドリーは思っている。恐らく、他の役者たちも同じように感じているだろう。 　――真木晶。 　フィガロが見つけてきた、記憶喪失の青年だ。原石どころか本当にずぶの素人で、演技の基本さえ何も知らない状態だった。それでも、誰のアドバイスでも全て真面目に受け入れて、拙いながらも一生懸命で、演技以外の場面でも、場を和ませてくれた。記憶喪失のせいかもしれないが、周囲が人気役者ばかりでも変に持ち上げることもなく、それでもブラッドリー自身を含め、役者たちの演技や考え方に触れては、感激したりうっとりと顔を赤くしたりする。 　純粋な憧憬や尊敬の眼差しは、向けられた者の気持ちを心地良く高揚させた。年齢のわりに擦れていないところもいい。 　そんな晶が現場に入り込んだことで、あちこちの調和がとれたように思うのだ。 　打ち上げでは、最初に監督や主演のフィガロの挨拶 があった後は、立食形式で自由に歓談の場が取られていた。役者たちは大体が顔見知りだったけれど、晶は今回は初めてだ。懐いているフィガロは主演の役目なのか、あちこちに顔を出しては練り歩いていたので、晶はどう過ごしていいのかわからないような、戸惑った顔をしている。そんな晶に、この撮影の間ですっかり仲良くなった役者たちが、次々に声をかける。次第に晶も笑顔になって、楽しく過ごしているようだった。 　ブラッドリーも監督やフォルモーント・プロダクションの社長たちとの話を適当に切り上げて、晶の姿を探した。同じ事務所なので、他の役者たちよりは晶と話す機会も多い。晶も、撮影を通して大分ブラッドリーに懐いてくれたように思う。労ってやりたいし、今後どんな役者になっていきたいか、何をしたいのか、なんて話もしたい。 　晶はちょうどレノックスとの話が終わったようで、ふぅ、と一息吐いて壁際に移動したところだった。 「よう、晶」 　近付いて、声をかけながら、飲みかけのグラスを軽く掲げる。振り向いた晶は、嬉しそうににこりと微笑んで、自分も手にしていたグラスを掲げて、ブラッドリーのグラスとそっと合わせた。控えめな音が鳴る。 「お疲れ様です。ブラッドリー」 　たくさん喋って興奮したのか、頬がふわりと色付いている。事務所の役者たち数人で意見を出し合って選んでやったグレーホワイトのカジュアルなスーツは、晶によく似合っていた。耳元が少し寂しいので、今度大振りのアクセサリーでも見繕ってやるか、なんて考えながら、セットされた髪が乱れないように頭を軽く撫でてやる。 「飲んでるか」 「お酒は苦手なので、ノンアルコールを……」 「ああ、そういや苦手だって言ってたな」 　晶の手を引いて、窓に面したカウンター席に並んで 腰かける。ホテルの高層階にあるバーなので、眼下には夜景が広がっていた。空に浮かぶ星は見えないけれど、様々な色合いの賑やかな星たちが、地面に散らばっているようだ。天地を逆さまにしたような景色に、そういえば晶の瞳は夜空の色をしていたことを思い出す。晶の顔を覗き込もうとすると、晶の体がふらりと傾いた。咄嗟に肩に腕を回して抱き寄せる。 「おい晶、大丈夫か？」 「んん……」 　なんだか、眠たそうな声が返ってきた。目は閉じられていないが、眼差しはどこかぼんやりとしていて、地面に散らばる星を眺めている。反応の鈍さを不審に思い、晶が手にしていたままだったグラスに鼻先を寄せると、少しだけアルコールの匂いがした。晶の手ごとグラスを掴んでぐい、と煽れば、甘ったるいカクテルの味がする。 「これ、アルコール入ってるじゃねえか」 　オーダーを間違えたのか、誰かの飲み物と入れ違ってしまったのか。ブラッドリーの指摘に、晶は不思議そうに軽く小首を傾げた。そのまま、傾けた頭がブラッドリーの肩にぶつかる。他の役者たちに比べて少し低めの鼻をすん、と動かした晶は、顔の向きを変えてブラッドリーの首筋に顔を寄せてきた。 　まるでラブシーンの演技のように、鼻先がすり、とブラッドリーの肌に触れた。そっと、手がブラッドリーのジャケットの腕を掴む。 「ブラッドリー、いい匂い……」 　とろりと蕩けた声でそう言って、晶は顔を上げる。もう少し晶が顔を上げたら、唇が触れ合ってしまいそうな距離だった。晶らしくない妖艶な仕草は、アルコールのせいなのだろう。真面目で清純なイメージが、一気に覆りそうな気配が漂っている。 　晶は今度はもう少し大胆にブラッドリーに身を寄せて、まるで抱き着くような格好で、今度は胸元に顔を 擦り付けた。すんすん、と匂いを嗅いでいる気配がある。 「ツァイト・ヘーレのコロンですか……？」 「ああ、そうだ。いい香りだろ」 　珍しいものを見ている気分で、ブラッドリーは晶の後頭部を撫でながら、軽い力で自分の胸元に押し付ける。ブラッドリーのシャツの襟元は大きく開いていたから、晶の前髪がくしゃりと素肌に触れた。女のような柔らかさや艶めかしさはないけれど、普段の晶を知っている分、甘えるように縋りついてくる姿は、健気で可愛らしい。 　撮影中にふざけて迫ってやった時は、あんなに顔を赤くして焦っていたのに、今は自分の方からぐいぐいブラッドリーにくっついてきていた。 　また顔を上げた晶は、ブラッドリーの首元にぺたりと頬をつけて、うっとりと目を閉じる。 「はい……ブラッドリーみたいに、ワイルドで情熱的な香り……」 　もしここが打ち上げ現場でなく、二人きりだとしたら、明らかに誘われていると判断する場面だろう。けれど、ここは他にも大勢の役者やスタッフがいる場の片隅だし、そもそも晶はそういうタイプではない。 「こいつ、危なっかしいな……」 　はぁ、と溜め息を吐き出すと、その吐息がくすぐったかったのか、晶が身を捩る。ふふ、と笑って、もう一度鼻先をブラッドリーの肌に押し付けてきた。妖艶なような、子猫のような、大人に甘える幼子のような。いろいろな面を感じさせる晶は興味深かったし、くっついてくる体温も不快じゃない。この場じゃなかったら手の出しようもあったが、さすがに多くの目があるこんな場所では、何をする気にもならない。現に、いくつかの視線がブラッドリーに突き刺さっていた。 　それにしても、外で迂闊にこんなことをしたら、話題作りの女優に利用されたり、どんなネタにも食いつ
May 29, 2025 at 11:11 AM
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🌙🌸「慣れない下駄で歩いて靴擦れしちゃう晶くん」のお題で、ヒス晶♂を書きました！①
#ほしまほお題ガチャ
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「氷月れな」と記載されています。 以下は本文の内容です。 「あ、痛っ……」 　足の親指と人差し指の間にじんじんと滲むような痛みを感じて、晶は思わず足を止めた。 　今日は、ファウストのお遣いのために、桜雲街の中心まで出て来ている。先日何か頼み事をしたのだという知人のところへお礼の品を届けに行き、団子でも食べてゆっくりしておいで、とお小遣いまで貰ったので、夕方まで一人で街をふらふらしようと思っていたところだった。 　今日は、晶は鼻緒を挿げ替えたばかりの下駄を履いてきていた。晶の目の色のようだ、とファウストが選んでくれた新しい鼻緒だ。早くその鼻緒に挿げ替えてもらいたかったけれど、ファウストが懇意にしている職人が数日不在にしていたので、普段は頼まない職人に替えてもらった。それが良くなかったのか、単純に新しい鼻緒に足がまだ慣れていないのか。 　街に下りてきてすぐに、なんとなく痛くなりそうだな、と不安を感じたのだけれど、お遣いが終わるまでは気を張っていたのか、痛みは感じなかった。けれど、お遣いが終わってホッとした途端に、思い出したかのように指の股の痛みが襲い掛かってきたのだ。晶はこの街に来る前の記憶がないけれど、恐らく、日常的に下駄を履く習慣はなかったのだろう。ファウストのように一本歯の高下駄なんてとても歩けなくて、二枚歯で高さもあまりないものを履かせてもらっていた。それでも、慣れない下駄や草履を履く度に、よく靴擦れを起こしていた。 　歩くことさえ辛くなって、晶はよろよろと道の端に寄る。目立たないようにしゃがみ込んで、恐る恐る鼻緒から指を抜いてみると、足袋の鎌の部分に薄っすらと朱色が滲んでいるのが見えて、思わず顔を逸らしてしまった。痛いとは思っていたけれど、実際に血が滲んでいるのを確認してしまうと、不思議と痛さが増すような気がする。足袋を脱いでみる勇気はなかった。 （せっかく街まで来たのに……） 　ファウストとの山奥での生活も、毎日やることがいろいろあって、新鮮なことばかりで楽しいけれど、街の中心は山とはまた違った華やかさがある。まず妖たちが多くて賑やかだし、甘味や食事、娯楽のための読み物が売っていたりもして、晶は街に来るのを楽しみにしていたのだ。 　それでも、このままでは歩けない。夕方までゆっくりさせてもらうつもりだったけれど、もう早めに帰らなければならないかな、と少し残念に思う。ちなみに、帰りは、ファウストと同じ烏天狗であるレノックスを訪ねて、家まで運んでもらう手筈になっている。 　うじうじしていても仕方がない。ファウストは、替えたばかりの鼻緒では疲れるんじゃないか、と心配してくれていた。それでも、新しい鼻緒が嬉しくて、それを無理に履いてきてしまったのは晶だ。誰が悪いかと言ったら、晶が悪いので、自業自得なのだった。 　残念だけれど、少し休憩して痛みが治まったら、レノックスのところに向かおう、と決める。 （……せめて、お団子食べたかったな……） 　近くに甘味処があれば良いけれど、見渡す範囲にはそういった店はない。晶はまだこの街に詳しくないので、足の痛い状態で甘味処を探し回るのは、絶対に無理だった。はぁ、と溜め息を吐いて、深く項垂れる。ぐう、と小さくお腹が鳴った。可哀想なお腹を手のひらでさすさすと撫でていたら、ふと肩に誰かの体温が触れる。 「晶様……ですよね。大丈夫ですか」 「あ……」 　名を呼ばれ、顔を上げると、見知った妖の姿がある。舞い散る大桜の花びらの美しさも霞むほどの、繊細な美しさを持った少年だ。柔らかい金色の髪と、同色の大きな三角の耳、ふんわりとした尻尾が見える。薬種問屋の息子で、ヒースクリフという妖狐だった。少年 とは言っても、大人びて見えるので、晶よりも大人に見えることもある。妖狐つながりで、リケやミチルたちに街を案内してもらっている時に知り合った。ヒースクリフを含め、彼の店で働くシノやカインも、晶の友人である。 「ヒース」 　どこかの遣いの帰りか、風呂敷包みを手にしたヒースクリフが、整った眉を僅かに寄せて、心配そうに晶の顔を覗き込んでいた。 「どこか、具合でも……？」 　ヒースクリフの視線が、晶が撫でていた腹部に向かう。腹痛で蹲っていると誤解されてしまったのだろう。晶は慌てて立ち上がった。 「いいえ、全然元気で――……っ、痛っ……！」 　間抜けなことに、団子に思いを馳せるあまり、足のことをすっかり忘れていた。お腹が痛くないアピールのために元気良く踏み出そうとして、途端に指の股に走った痛みに、思わず声を上げてしまう。構えていなかったから、顔も大きくしかめてしまった、ヒースクリフが真剣な顔になって、目を細めて晶の頭の天辺から爪先まで視線を走らせた。その視線が、足元で止まる。 「血が……！」 　さっと顔色を変えたヒースクリフが、晶の足元に跪いた。 「足袋を脱がせてもよろしいですか」 「うっ……は、はい……」 　直視するのが怖いという思いと、人に素足を見せるという恥ずかしさに、一瞬戸惑ってしまったけれど、今の晶が一歩も動けないのは確かだ。縋る思いで、小さく頷いた。 　ヒースクリフの指先が、器用にこはぜを外していく。そうして慎重に足首から足袋がめくられて、片足からゆっくりと脱がされていった。 「俺の肩に掴まっていてください」 　足を持ち上げられて体がふらついたところで、ヒースクリフがそう言ってくれる。お言葉に甘えてそっと肩に手を置くと、見た目よりも案外がっしりした感触に、ドキ、と僅かに心臓が跳ねた。きれいな顔をしていて、華奢そうなイメージがあるのに、ヒースクリフは背だって晶より高いし、器用な指先も少し硬くなっているし、案外男らしいところがあるのだ。 　晶は自分の足を見るのが怖かったので、ヒースクリフの柔らかそうな金色の髪に視線を落としていた。大きな耳は、つやつやと毛並みがいい。触り心地がいいんだろうな、いつか撫でてみたいな……などと現実逃避のように考えていたら、晶の怪我の具合を見終わったヒースクリフが、顔を上げる。いつもは控えめに笑顔を浮かべたり、シノの言動に呆れた顔をしていることが多いから、こんな風に真剣な瞳で見つめられると、落ち着かない気分になる。ごくりと無意識に喉を鳴らしてしまったら、ヒースクリフは突然晶の膝の裏に腕を回した。 「晶様、失礼します」 「えっ？　う、わああっ」 　ひょいっと、体が浮かんだ。突然の浮遊感に目を瞬かせていると、すぐ近くにヒースクリフの顔があることに気付く。混乱して、ぶわりと顔が熱くなる。 「ひ、ヒース、あの」 　少し遅れて、自分がヒースクリフに抱き上げられたのだと気付く。背中と膝の裏がしっかりと腕で支えられている。横抱きにされているのだ。ヒースクリフは晶の脱いだ下駄を器用に風呂敷で包んで腕にかけると、そのまま歩き出そうとする。 「よろしければ、うちの店に来てください。手当てしましょう」 「あ、有難いんですけど、その、ヒースが大変だと思うし、なんとか歩いていくので！」
May 24, 2025 at 6:18 AM
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ほしまほお題ガチャのお話を勢いよく書いていたらもうこんな時間…書ききれなかったから続きは明日！短いの書くの楽しいね
May 23, 2025 at 5:13 PM
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「ライブ配信に出る晶くん」
ネリ一の料理配信に出る晶くんのお話（ネロ晶♂）①
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印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「氷月れな」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　その日、晶は、スーパーに買い物に来ていた。 　記憶のないままフォルモーント・プロダクションに所属することになり、『アクト・スイッチ』に出演し、それから流されるようにして芸能生活を送ることになったけれど、事務所からお給料を貰うようになって、少し前から一人暮らしを始めるようになった。社長たちはまだしばらく事務所の部屋を使っていいと言ってくれたし、フィガロやブラッドリーもそれぞれの家で同居しても構わないと誘ってくれたけれど、さすがにそれは申し訳ない。まだわからないことだらけで、彼らに頼ることも多いけれど、とりあえず生活だけは一人で頑張ってみようと思ったのだ。 　そんな晶が、毎日のように見ている配信動画がある。 　それが、「ネリーの気まぐれキッチン」だった。 　フォルモーント・プロダクション所属の役者やマネージャーたちもよく見ているようで、時々話題に上ったので、晶も見るようになった。ネリーの作る料理はどれも美味しそうで、素人にも作りやすいように簡単にアレンジされていて参考になる。それに、マスコットキャラの光る猫うさぎとなでぃさんは愛らしいし、顔出しをしないネリーの落ち着いた喋り声は、聞いているだけでも心地良かった。 　毎日配信があるわけではないけれど、過去の動画もたくさん残っているので、晶は毎晩ネリーの料理を参考に、自炊に勤しんでいるのだった。 （この間の動画でロールキャベツ作ってるの、美味しそうだったな） 　スマホにメモしておいた材料を見ながら、まずは主役となるキャベツの前に来て、晶はどのキャベツにしようか、といくつか手に取って見比べる。 （確か、ネリーが、美味しい春キャベツは巻きが緩いものがいいって言ってたよな……） 　ロールキャベツを作りながら、そんなことを話してくれていた。食材選びのコツなども話してくれるので、料理初心者の晶はいつも助けられている。 　これなんか良さそう、と一つのキャベツに手を伸ばした時、同じタイミングで同じキャベツに向かって伸ばされた手があった。 　手の甲に筋が浮き出ている、器用そうな逞しい手。なんだか既視感のあるその手が、晶と同時に同じキャベツを掴んだ。 「あ、悪ィ」 　続いて降ってきた声は、聴き馴染みのある声だった。少しぶっきらぼうなようでいて、案外柔らかい、落ち着いた声。 「……ネリー……？」 　心の中で呟いたつもりが、声に出てしまったらしい。 「へ」 　戸惑うような、焦ったようなその声に、晶は咄嗟に顔を上げていた。 　晴れた空の色をした髪に黒いキャップを被った、涼し気な目元の、なんだかオーラのある青年だった。驚いたように目を瞠っていて、晶と目が合うとすぐに逸らされる。 　見たことのない青年だ。けれどその声も、手も、晶は知っている。毎日のように見ている動画の、ネリーの声と手だった。 （この人、もしかして、ネリー……？） 　そこまで考えたところで、晶は慌てて自分も顔を逸らした。 「ごめんなさい、顔出ししてないんですよね！　み、見てませんから……！」 　ネリーは、顔出しをしない配信者だ。仮にネリーだと気付いても、気付いたことを口に出すべきではなかった。見ていません！　と必死に手のひらで顔を覆いながら弁明したけれど、ふっ、と苦笑のようなものが聞こえる 「いや……がっつり見ただろ」 「見っ…………て、しまいました、けど」 　見ていない、と言うと嘘になる。本当に誤魔化したかったら、ネリーはこんなところで晶に構っていないで、人違いです、とさっさと離れてしまえばいい。そうしないということは、とりあえず会話は許されているのだろうか。顔を覆っていた手を外して、恐る恐るネリーの方を向くと、ネリーは少し首を傾げて晶の顔を覗き込んでいた。 　晶は俳優の卵として芸能事務所に所属しているので、 当然ながら身の回りには恐ろしく顔立ちの整った人たちが多く存在する。そんな彼らと比べても、遜色ない、なんて言ってしまうと偉そうに聞こえるかもしれないが、ネリーも整った顔をしていて、景色に溶け込みそうなのに、ハッと一瞬目を奪われてしまうような、そんな雰囲気を持っていた。 　買い物客の邪魔にならないように、二人でキャベツから手を離して、隅に移動する。晶は改めてぺこりと頭を下げた。 「あの、改めて、騒いでしまってすみません。俺、いつもネリーの配信にお世話になっていて」 　本当はたくさん感想だとかお礼だとか、伝えたいことはあったけれど、ネリーだって明らかなプライベートの場でそんな風に言われても迷惑かもしれない。そう思って手短に伝えると、ネリーはがりがりと首の後ろを掻いた。 「そりゃどうも。あんた、俳優の真木晶、だろ」 「俺のこと、知ってるんですか……？」 　思いがけない展開に、一応変装のためにかけていた眼鏡をずらしてネリーを見上げると、彼は意味ありげに口角を小さく持ち上げた。 「ああ。『アクト・スイッチ』、見てたから」 　晶は新人だけれど、あのドラマは有名な役者は多く出ていたし、ネリーが見ていてもおかしくない。それでも、新人の晶の存在を覚えてくれていたのかと思うと、くすぐったいような嬉しいような、ふわふわした気持ちになる。 「ありがとうございます。俺、何の経験もなくて、下手くそだったと思いますけど……」 「いや、良かったよ。慣れてないところも逆に良かったんじゃねえの？　……なんて、偉そうに言う立場じゃねえけど」 　はは、なんてネリーは苦笑するけれど、晶はそれだけで嬉しくなる。晶はまだ、共演者やスタッフ以外の感想に、直接触れたことがなかったのだ。皆、晶によくやった、頑張った、よかったよ、とは言ってくれるし、それはそれで嬉しかったけれど、関係者以外に直接感想をもらうのは、今が初めてだ。そこまで無様なことにはなっ てなかったのかな、と、少しだけ安心できる。 「それにしても、よく俺がネリーだってわかったな。そんなに俺の声、特徴的？」 　言いながら、ネリーは人目を気にするように、目深にキャップを被り直す。そんな彼の顔を見上げて、それから、晶はキャップのツバを抓んだネリーの手に視線を移した。 「声もそうですけど、俺、ネリーの手が好きで」 「……手？」 「配信の間、ずっと手を見ちゃうんです。腕も逞しくて、手の甲の筋も格好良くて、素敵な手だな、って……」 　今も、だぼっとした五分袖のＴシャツを着ているので、肘から下の肌が剥き出しになっている。何か鍛えているのか、ネリーの腕から手にかけてのラインは、いつも見惚れてしまうものだった。時々ぼんやりと見惚れすぎて、料理の手順が一つ二つ先に進んでわからなくなることもよくある。男の色気がある、と感じる腕と手だった。 （……ハッ、初対面なのに、気持ち悪かったかな） 　動画のコメントでも、ネリーの手や腕が逞しくていい、とはよく言われているところではあるが、初対面の男にそんなことを言われても、気持ち悪いだけかもしれない。晶は慌てて強引に話題を変えることにした。 「ええと、その、俺、ひーちゃんとなーさんも可愛くって好きなんです。うちの事務所にいるマネージャーさんも好きみたいで、グッズくれたりして……。この間のコラボカフェも、うちの事務所の人たちに連れていってもらったんです。ひーちゃんのぬいぐるみが同席してくれて、すごく嬉しくて」 　そういえば、今もひーちゃんとなーさんの立体キーホルダーを、鞄につけていた。これです！　と見せると、ネリーはどこか曖昧な表情を浮かべて、また首の後ろを掻く。 「あー……あんたさ、俺のこと、知ってる？」 　そうして続けられた問いに、晶はきょとんと瞬いた。 「え？　ええと、ネリー、ですよね？」 「あ、いや、そうなんだけど」 　ネリーの質問の趣旨が読めずに、しばらく脳内にクエスチョンマークが浮かんでいたけれど、すぐにハッと気
June 13, 2025 at 11:40 AM
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April 6, 2025 at 5:35 AM
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以前行ったお題ガチャが復活！

お題ガチャ
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▽お題のリクエスト(〆𝟬𝟰.𝟯𝟬 𝙒𝙚𝙙. 𝟮𝟰:𝟬𝟬)
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※作品はお題締切前より投稿OK

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April 3, 2025 at 11:29 AM