それで自傷行為に走って欲しい。何も出来なかった、何も救えなかった、何も気づかなかった自分を責めるようになる。最初は気づかないが夏でも汗をかきながらしっかりとカーディガン着てる夢主に徐々に違和感を感じていく。「夢主、暑くないのか？」「汗かいとるやん、見とるだけでも暑いわ」と同じクラスのミズカミ達に言われるが大丈夫〜と上手く躱してる。誰かにこの痛みを気づいて欲しいわけじゃなく、というか絶対気づいて欲しくないと思ってると思うので徹底的に隠すと思う。ボーダーでは常にトリオン体だしで夏に入り学校も終われば誰も気づかなそう。

んーまぁ、夢主ちゃんのﾐｶﾄﾞでのお気に入りの場所で死なせるかな…例えばﾐｶﾄﾞ市を見渡せる山の頂上とか。いつもどうしようも無くなった時そこで愚痴を叫んだり、人知れず泣いたりした思い出の場所。未来ちゃんとだけはよくここに一緒に来た。ベンチに座り最後に街を眺め（最後まで…好きにはなれなかったよ）と誰に言うわけでもなく思いながら（さようなら、この世界の皆さん！どうか、どうか貴方達の人生に幸あらんことを）と願いを唱えながら毒を飲み込む。霞んでいく景色に最後に（でも、でも…貴方達のことは大好きだったんだ…）とこの世界で精一杯戦う彼らを思い浮かべ1粒の涙を零し笑みを浮かべたまま死んでいく。