小説集『厚岸のおかず』(2010)収録の「エンドレステープ」は、商店街で流れるBGM(エンドレステープ)を愛する谷ケイゾウが、興味が高じて制作元をたずねる。そして谷は、それらの音源の制作者がシド・バレットであったことを知る。
現実ではシドは音楽活動に復帰することなく、そうした仕事に携わった記録もないが、バンドやソロ活動で実績を残したミュージシャンが、その後ライブラリー音源制作業に携わる事例は多々ある。虚実ない交ぜの、味な一編である。
小説集『厚岸のおかず』(2010)収録の「エンドレステープ」は、商店街で流れるBGM(エンドレステープ)を愛する谷ケイゾウが、興味が高じて制作元をたずねる。そして谷は、それらの音源の制作者がシド・バレットであったことを知る。
現実ではシドは音楽活動に復帰することなく、そうした仕事に携わった記録もないが、バンドやソロ活動で実績を残したミュージシャンが、その後ライブラリー音源制作業に携わる事例は多々ある。虚実ない交ぜの、味な一編である。