「ありがとうございます」
「ところで、昼間電話に出た方、どなた?」
「麻上くんですか。そういえば紹介してませんでしたね。しばらく前からウチに勤めている看護師です」
「あら…そう、なるほどねェ…」
「?それが何か?」
「いえいえ、御祝儀くらい送るからそのときは教えてね」
「?」
自分も含め職場結婚の知人が多いKEI先生。後押ししてくださいませんかねェ。
「ありがとうございます」
「ところで、昼間電話に出た方、どなた?」
「麻上くんですか。そういえば紹介してませんでしたね。しばらく前からウチに勤めている看護師です」
「あら…そう、なるほどねェ…」
「?それが何か?」
「いえいえ、御祝儀くらい送るからそのときは教えてね」
「?」
自分も含め職場結婚の知人が多いKEI先生。後押ししてくださいませんかねェ。
「ああKEIさんか」
と、こともなげ。
けけけ、けいさん…!?名前で呼び合う仲!やっぱり…!
「あのォ…もしかして、先生がお付き合いされている方ですか?」
「お付き合い?まあお付き合いだな」
付き合う=男女交際という認識に結びつかなかった神代一人。一也の保護者の1人として交流があるという肯定。
やっぱり!ワァ…知らなかったァ…ちょくちょく遠出するのもそのためだったのね…
K先生が受話器を手にするのを見て、いけない!プライベートを盗み聞きしたら失礼だわ!とそそくさと部屋を出ていく麻上さん。誤解が解けるまで、もうしばらくかかります。
「ああKEIさんか」
と、こともなげ。
けけけ、けいさん…!?名前で呼び合う仲!やっぱり…!
「あのォ…もしかして、先生がお付き合いされている方ですか?」
「お付き合い?まあお付き合いだな」
付き合う=男女交際という認識に結びつかなかった神代一人。一也の保護者の1人として交流があるという肯定。
やっぱり!ワァ…知らなかったァ…ちょくちょく遠出するのもそのためだったのね…
K先生が受話器を手にするのを見て、いけない!プライベートを盗み聞きしたら失礼だわ!とそそくさと部屋を出ていく麻上さん。誤解が解けるまで、もうしばらくかかります。
「これでやっと、麻上くんと結婚できる」
「え?」
「かねてから約束していたのだ。お前にドクターKの名を引き継いだら結婚しようと」
「え? えっ?」
「お前に断られたらどうしようかと内心ヒヤヒヤしていた。助かったよ、ありがとう」
と、ポンと肩を叩く。
「お前もそろそろ腹を括る時期だと思うぞ」
やけに晴れやかな笑顔を見せる先代に、何も言えず顔を真っ赤にする新米ドクターKであった。
「これでやっと、麻上くんと結婚できる」
「え?」
「かねてから約束していたのだ。お前にドクターKの名を引き継いだら結婚しようと」
「え? えっ?」
「お前に断られたらどうしようかと内心ヒヤヒヤしていた。助かったよ、ありがとう」
と、ポンと肩を叩く。
「お前もそろそろ腹を括る時期だと思うぞ」
やけに晴れやかな笑顔を見せる先代に、何も言えず顔を真っ赤にする新米ドクターKであった。