ゆきお
yukio90.bsky.social
ゆきお
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Xでも書いていますが、こちらでも読書の感想を書いていきたいです
【名探偵に薔薇を】#読了
二部構成で描かれる“小人地獄”の物語。
読み進めるほどに唸らされ、ただただ脱帽。名作と評される理由がはっきりと伝わってくる一冊だった。
追加された第一部は、残酷さも含め物語の密度が非常に高く、一気に引き込まれる。
そして第二部は言うまでもなく圧倒的で、読み終えた後はしばらく呆然としてしまった。
強度のある物語に真正面から殴られたい人におすすめ。

#城平京
#名探偵に薔薇を
#創元推理文庫
January 12, 2026 at 7:45 PM
【プロジェクト・ヘイル・メアリー 上下】#読了
SFでここまで深く感情を揺さぶられたのは初めて。
内容は“知らずに読むべき”作品なので語らないけれど、とにかく感情の振れ幅が大きい。
主人公が喜べば一緒に嬉しくなり、落ち込めば胸が締めつけられ、ワクワクする場面では鳥肌が立った。
「物語って、ここまで人を動かすんだ」と実感させてくれた一冊。
もっと早く読めばよかったと心から思うし、初めて映画化されたら観たいと思った作品でもある。

#アンディ・ウィアー
#小野田和子
#プロジェクト・ヘイル・メアリー
#早川書房
January 12, 2026 at 6:29 AM
【火村英生に捧げる犯罪】

作家アリスシリーズの短編集。

大きな仕掛けで驚かせるタイプではないけれど、論理の運びが素直で、どの話も安定感があると思います。読んでいて変な引っかかりがなく、安心して頁をめくれる一冊。
全体的にあっさりめなので、重すぎないミステリを気軽に読みたいときにちょうどいいです。

#読了
#有栖川有栖
#火村英生に捧げる犯罪
#文春文庫
January 10, 2026 at 9:01 PM
【赤と青とエスキース】読了

一枚の絵画を起点に、さまざまな〈愛〉のかたちが描かれる短編集。
あっという間に読めるのに、読後には静かでやさしい余韻が残る一冊でした。

とくに冒頭の「金魚とカワセミ」が印象的。
切なくて淡くて、物語の世界にそっと引き込まれます。

それぞれ独立した物語が、少しずつ交わっていく構成も心地よく、
読み進めるほどに一枚の絵が立体的になっていく感覚がありました。

#読了
#読書
#読書感想
#青山美智子
#赤と青とエスキース
January 10, 2026 at 1:58 AM
【さよならジャバウォック】 #読了

帯やあらすじからは正直、どんな物語になるのか想像がつきませんでしたが、読み始めると相変わらずの読みやすさとテンポの良さで、気づけば引き込まれていました。

結婚後にDVを受け、追い詰められた末に夫を殺してしまった量子。
炎上した歌手を担当することになったマネージャー・斗真。
一見交わらなさそうな二人の視点から、「ジャバウォック」という存在を軸に物語が進んでいきます。

重たい題材を扱いながらも、どこか軽やかで皮肉の効いた語り口は作者ならでは。
読み進めるほどに点と点が繋がっていく感覚が心地よかったです。

#伊坂幸太郎
#さよならジャバウォック
#双葉社
January 9, 2026 at 8:24 AM
【あーあ。織守きょうや自業自得短編集】 #読了

“自業自得”がこれでもかと突き刺さる全6編。
初読みの作家さんでしたが、テンポがよく、一気読みでした。

どの話も
「そら、そうなるわ……」
と思わされる因果応報がきっちり描かれていて、納得感があるのがいい。

特に印象に残ったのは
「廃墟で◯◯してみた」と「5人目の呪術師」。
中でも「5人目の呪術師」は、自業自得×ホラー×ミステリの噛み合い方が抜群で、この短編集の中でいちばん好きな一編。

短編ながら読後の余韻がしっかり残る。
後味ビターな話が好きな人には、かなり刺さる一冊。

#織守きょうや #あーあ#読書感想 #光文社
January 8, 2026 at 2:05 AM
【暁星】 #読了

「ただ、星を守りたかっただけ」
この帯の言葉が、読み進めるほどに胸の奥へ沈んでいく。
その意味が少しずつ変わっていく感覚が、とても苦しく、でも忘れがたい。

言葉の優しさと、物語が孕む暴力性。
相反するはずのものが同時に迫り、圧巻の人間ドラマとして突きつけられる。

逃れられない運命の残酷さとテーマの重さ。
生々しい無力感を味わわせながらも、湊かなえ作品らしい空気と“新しさ”を強く感じた。

重いのに、目を逸らせない。
苦しいのに、最後まで読まずにはいられない一冊。

#湊かなえ #暁星 #読書感想
January 8, 2026 at 2:03 AM
【殺人鬼 ―逆襲篇】 #読了

前作以上にスプラッタ全開です。
あの殺人鬼が双葉山を下り、麓の街を地獄へと変えていく描写がとにかく凄まじい。
理屈も情け容赦もなく、ただただ殺戮の狂気に駆られていく、暴力性がひたすらに突きつけられます。

とはいえ、そこは綾辻さんなので、
単なる殺戮の連続では終わらず、きちんと“仕掛け”が用意されているのはさすが。

理屈より刺激、物語より惨劇。
ただただ過激な殺戮を求めて読むなら、間違いなく満足できると思います。

※前作以上にスプラッタ耐性必須。

#綾辻行人
#殺人鬼
#逆襲篇
#角川文庫
January 6, 2026 at 8:23 PM
【殺人鬼 ― 覚醒編】 #読了

綾辻さんは本格ミステリだけじゃなくホラーも凄いけれど、ここまで残酷で凄惨なホラーを書けるとは…!
ミステリー要素を忘れるほどの“惨殺の地獄絵図”を堪能していたので、最後の(種明かしというか真相)不意打ちで完全にやられました。
これは純粋に面白いホラーミステリでした。

#綾辻行人
#殺人鬼
#角川文庫

(過激、グロテスクダメな人は厳しいと思う)
January 6, 2026 at 11:26 AM
【新装版 8の殺人】 #読了

通称「8の字屋敷」で起きる、ボウガンによる連続殺人を描いた新本格ミステリで、我孫子さんのデビュー作。
ユーモアのある語り口で読みやすく、王道の謎解きを楽しめました。

『殺戮にいたる病』とは雰囲気がまったく異なり、そのギャップにも驚かされますが、これはこれでしっかり面白かったです。

#我孫子武丸
#8の殺人
#講談社文庫
January 5, 2026 at 9:09 PM
【変身】 #読了

一家を支える稼ぎ頭のグレゴールが、ある日突然、理由もなく虫に変身してしまう物語。

“変身”とは、姿が変わったのはグレゴールだけなのか、それとも彼の内面や、家族の態度そのものなのか。
日常が静かに、しかし確実に崩れていく過程そのものが“変身”なのかと考えさせられる一冊だと感じました。

名作として知られている理由を、初読でここまで突きつけられるとは思いませんでした。
ある日突然、すべてが壊れてしまうかもしれないという恐怖が読後もしつこく残ります。

心を締めつけられるような苦しさがあり、ただただ悲しかったです。

#フランツ・カフカ
#高橋義孝
#変身
#新潮文庫
January 4, 2026 at 8:22 PM
【入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください 2】 #読了

待望の続編。相変わらず読みやすく、ほのぼのと、でもじわじわ効いてくるホラーでした。

「隣人と仲良くする」という奇妙な仕事のもと、怪談を語る隣人と、それを冷静に分析するタカヒロ。今作では、その仕事を代わってほしいと“前職の後輩”が現れます。

ほのぼのした日常の空気はそのままに、不気味さや謎がより日常に迫ってくる感覚が増していくように感じ、続編としてしっかりパワーアップしていて面白かったです。今後の展開もますます楽しみです。

#寝舟はやせ
#ギギギガガガ
#角川書店
January 4, 2026 at 6:21 AM
【入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください】 #読了

ほのぼのとした空気感のあるホラー小説。
「隣人の怪異と仲良くする」という設定自体が不穏なのに、
主人公のどこかズレた感覚と、不思議な隣人のおかげで、全体の雰囲気は意外とほっこり。

怖さよりもじわじわくる違和感が心地よかったです。
続編がありそうな余白も残っていて、ちょっと気になる終わり方。

#寝舟はやせ
#角川書店
#読書感想
#ホラー小説
January 3, 2026 at 6:47 PM
【降り止まぬ雨の殺人 京都辻占探偵六角】 #読了

7年前に事故死した妹の遺品。
その日傘は、本当に妹のものなのかと静かな謎から物語が始まります。

日傘という小さな手がかりが、辻占のように偶然と必然のあいだで意味を帯び、過去の出来事やいくつもの事件へと少しずつ繋がっていく構成がとても印象的でした。

テンポよく事件は起きていくのに慌ただしさはなく、謎が淡々と、しかし確実に積み重なっていく読み応えがあります。

派手などんでん返しではなく、断片が結びつき、静かに真相の輪郭が浮かび上がる本格ミステリです。

#床品美帆
#降り止まぬ雨の殺人
#京都辻占探偵六角
#東京創元社
January 2, 2026 at 4:35 AM
【時計館の殺人〈新装改訂版〉上下】 #読了

読み始めてすぐ、
「ああ、館シリーズだ」って思いました。

『時計館の殺人』は、
仕掛け・狂気・幻想のバランスが完璧で、
読み終わったあとはしばらく何も読みたくなくなるタイプの一冊でした。

〈旧館〉と〈新館〉、
二つの視点が静かに絡み合い、気づいた時には、もう戻れなくなります。

館シリーズが好きな人ほど、この作品は“深く刺さる”だろうし人気なんだとも感じました。

#綾辻行人
#時計館の殺人
#講談社文庫
January 2, 2026 at 1:05 AM