ダサくてしょうもなくて、でもそれが自身を愛せる理由でもある。
弱く生まれてよかったな。
弱さは、私が自分の得意なことに全力を出すための授かりものなんだと思う。
ストッパーのせいで派手なこと出来ないかもしれない。芸術家みたいにぶっ飛んだセンスもないかもしれない。でも私が善でいられるなら、凡人のままでいいかも、と今は思えてる。

唯一私を"人間"のまま留めておいてくれているのが、自分を「弱い」と認識していることなのかもなー。
HSPで神経質で身体も弱くて体力もなくて、ネガティブな自分を呪い続けてきたけど、良くも悪くもストッパーなんだ。
誰かに頭を下げてフォローしてもらうたびに感謝が生まれる。1人では生きていけない、ちっぽけなただの人間なんだと自覚できる。

私はその「理想や思想を書物にして、全世界に広げて、私自身を応援してくれる方々が増えて…先生！先生！と呼んでもらえる」というこの構図が、過去のいろんな悲しい歴史と重なってどうしても恐ろしくなる時がある。
形式としては何も変わらないよなって。
私って社会的に善でいられているだろうか？私の純粋な理想が、誰かの未来を不幸にしていたりはしないだろうか？みたいなことを責任として考えることもある。

これはどの作品にも言えることだと思うけど、私の作品にも少なからず「こんなんいいよね！」みたいな私の理想とか思想とかが滲んでいて。(あとがきとか特に顕著だと思う)それに共鳴してくれたみなさんが、作品から私のことを知ってくださって、今は私自身に興味を向けてくれたりする。