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女をけしかけた俺に「余計なお世話だ!」と奴が文句を言ったのをきっかけに軽い口論になり、言い合いが過熱するに従い酒を飲むペースも上がって。衝撃に目を覚ませば自宅の玄関先に転がっていた。
投げ捨てられて床に打ち付けたのだろう、酷く痛む頬を擦りながら見上げたJOJOは、まるで泣き出しそうなのを耐えるような顔で拳を握りしめ怒りに震えていた。
呼び止める間もなく何も言わず踵を返して立ち去ったJOJOに、流石に悪いことをしたと反省して謝罪のメッセージを送ったら、『反省してンなら飯を奢れ。明日は用事あっから、明後日。絶対な』と返事が来て、それで──飯を奢った店で、好きな奴とキスをしたと言われたのだ。
May 5, 2025 at 5:35 PM
そう、言葉通り飲み足りないくらいしか飲んではいない。
実はJOJOがどれほど酒に強いか分からないから、スピリタス以外にも奴の分を一緒に注文した時はこっそり自分の酒の半分をJOJOのグラスに混ぜていたのだ。
空けた杯数にくらべ、軽く酔う程度にもなっていない俺を半目で見ながら、JOJOは唇を尖らせる。
「そうやって調子乗ってっと、また…っ」
「また、なんだ?」
不自然に言葉を途切れさせたJOJOは、苦い記憶を思い出したように微かに顔を歪めた。
「酔い潰れたお前を家まで運ぶハメになんだろーが」
「あれは…」
JOJOが言っているのは、俺のキスに価値がないと言われたあの夜の事だ。
May 5, 2025 at 4:45 PM
経験則から、簡単に落とせそうな相手だとすぐに判断する。
(また疑われないよう声をかけておくか)
キスをして連絡先を交換したらあとは…と考えつつ女に向かって微笑みを浮かべた瞬間、足先を強く踏みつけられた。
「ッ!? 貴様なにを…ッ!」
JOJOを睨むと、責めるような瞳で睨み返され、思わず文句を飲み込む。だが、その表情は一瞬後にはすぐにヘラッとした笑顔に変わり、「ワリィ、踏んじまった」と軽く謝られた。
「にしてもよォ、ちょっと飲みすぎじゃねーか?」
通りすぎていく女を横目に見送り、俺のショットグラスを爪先で弾いたJOJOの言葉に片眉を上げる。
「全然足りないくらいだぜ」
May 5, 2025 at 3:53 PM
JOJOを酔わせ、キスの相手を聞き出すことしか頭になかった。普段通りを装っていたつもりだったのに、逆に疑われる行動を取ってしまっていたようだ。
なにか上手い言い訳はないかと考えていると、JOJOが「まあいいケド」と呟いて酒をあおる。
グラスの酒を飲み干し、濡れた唇を舐める仕草に、何故か落ち着かない気分になった。
「追加頼むか?」
「ンー…同じモンにしようかな。あとナッツとチョコ」
「分かった」
JOJOと自分の酒を頼み、受け取ったJOJOのグラスに少し多めにスピリタスを注ぐ。
「ほら」
「ン」
何食わぬ顔でツマミと酒を渡して向かいに座ろうとしたら、JOJOの背後から女が歩いてきた。
May 5, 2025 at 1:58 PM
そうして1時間半が経ち、酒が回ったのかずっと饒舌だったJOJOの勢いが僅かになくなった。
あと少しだろうか、とチラリとJOJOが持っているグラスに視線を向け、すぐにJOJOの顔へ戻すと視線がぶつかる。
静かな瞳に内心を読まれている気がしてヒヤリとしながらも、動揺を悟られぬように見つめ返せば、訝るように目が細められた。
「なんだ?」
「お前、今日は女に声をかけねぇンだな」
「ああ…そうだな」
指摘されて初めて気が付く。普段なら到着して早々に女性に声をかけているのに、今日は視界にすら入ってなかった。
May 4, 2025 at 4:17 AM
普段なら数杯で潰せていたが、コイツはどれだけ飲ませたら良いんだろうか。
疑われないようセーブしつつ酒を飲み、他愛ない話で時間を引き延ばしながらJOJOの様子を窺う。
「そんでさ、その時に…」
それにしても全く話題が尽きないな。それにコロコロ変わる表情もだが、よく回る口だ。
「おい、聞いてるか?」
「聞いてるぜ」
マシンガンのように言葉を吐き出す合間にナッツや酒を飲み込んでいく奴の器用な唇に、気がつけば視線が釘付けになっていた。
「……お前、まだ俺のキスの相手が気になってるんじゃないよな」
「まさか」
ドキリとしながらも、ポーカーフェイスで話の続きを促す。
May 3, 2025 at 8:51 AM
そういう時は休んでもいいんですよ! 自分もシージョセにはまる前は7年間で1枚しか絵を描きませんでした
創作意欲に浮き沈みがあるのは当たり前なので、気分が乗ったらでいいと思います😊
くみさんの絵は大好きですが、くみさんが描きたい気持ちで楽しく描けるのが一番です!
April 29, 2025 at 9:41 PM
「ハッ、俺が酒に強いのは知ってるだろ」
「どうだかねェ」
「何か含みがある言い方だな」
いつも軽く酔う程度で、酷く酔っ払ったことなど数える程しかないのを知っているくせに。
JOJOが酔っぱらったところも殆ど見たことはないが、今夜は潰れるギリギリまで酔わせてやる。
普段通りを装って女に声をかけつつ、JOJOがよそ見をした隙にこっそりと奴のグラスにスピリタスを少量注ぐ。
俺が昔ヤンチャしてた頃にいけ好かない相手を潰してきた手だ。
April 17, 2025 at 4:37 PM
言われてみれば、俺のキスには価値がないと言われたあの日以来、JOJOとは飲みに行っていなかった。
前までは少なくとも週に1度以上は飲みに行っていたのに。
今更ながら、JOJOがさりげなく俺と飲みに行くのを避けていたことに気が付いて、ムカついたと同時に悪い考えが頭に浮かんだ。
我を忘れるくらい酒を飲ませたら、アイツの口も軽くなるんじゃあないか、と。

バーに入ってカウンターに向かうと、JOJOはすでに飲み始めていた。
奴がいつも飲んでいる酒はコーラで割ったもので、酔わせるには腹一杯飲ませても到底足りない量だ。
「テキーラを」
酒を注文し、JOJOの隣に座る。
「飲みすぎるなよ」
April 17, 2025 at 4:00 PM
スモーキーにそれとなく探りを入れたが、何の情報も得られず、JOJOのキスの相手が分からないまま、半月が過ぎた。
「お前さ、最近煙草臭すぎじゃね?」
煙草を吸う量が増えたのを暗に責められ、煙草を噛み潰しながらJOJOを睨む。
誰のせいで増えてると思っているんだ。お前が相手を言わないせいで俺はずっとモヤモヤしてるってのに。
機微に敏いJOJOが、俺の言いたいことに気が付いてないはずはない。わざと気が付いていないフリをしているのだ。
そんなに隠したいのかと思うと、余計にイラついた。
「ンな顔すんなよシーザーちゃん。そうだ!久し振りに飲みに行こうぜ!奢ってやるからよォ~~~」
「……ああ」
April 17, 2025 at 3:39 PM