泥舟が沈んだ、このひとでなし

どうしてもアウトプットしたかったのでした

今更ながら11話の感想絵
#ベビ絵

最終話、すごくよかったし「自分の目見て悪と感じるものを殺したい」って理想を掲げていたのはよかった。よかったけれど、危ういなとおもった。入鹿さんや日野さんの世代もきっとその理想は頭によぎりつつも、手をつけてこなかった部分だとおもうから。いつか、その理想とのギャップと向かい合う日が来る

ちさととまひろ、百合と表現されると首傾げてしまうけど、きっとこの二人は球体だったんだとは思えるな。オレンジの片割れではないけれど、遠い昔にふたりは球体だったんだとおもう。

「私が死んでもあなたは生きて」のナイスデイズ、「あなたの魂を苦しめるものを殺してしまおう、一緒に罪を背負うよ（その結果死んでもいいよ）」「でもやっぱ生きてたいや！未来の話をしよう」のエブリディ。10年後も一緒に死体を凍らせよう！

ベイビーわるきゅーれ、球体のふたり

社会、それぞれの役割を演じているだけだよって　そんなきもち

防弾チョッキニキもさ、ほんとうはそういうまっすぐでいたかった過去があったのかもしれない。自分も昔は現場で殺し屋をしていたのに、現役の現場の人間を嗤うような、自分の過去を否定するようなことを言っていてもさ、ちさまひ2人がかりでなんとかなくらい身体はちゃんと鍛えているし……現実社会に打ちのめされて疲れてしまって壊れちゃったまま、自分を演じていた虚しいひとだったのかな

ベイビーわるきゅーれ、様々なひとたち

ベイビーわるきゅーれ エブリディ！、最初に『夏目』をお出しされたあとにこのクソみてぇな精神性の社会をお出しされているので、ますます夏目や入鹿さんなどの評価が上がるし粛清さんも株が上がり続ける。夏目の株が馬鹿みてぇに上がる。夏目、小細工とかそういうのではなく、ちゃんと正面からぶつかっていったもんな。最期まで。

ベイビーわるきゅーれ、さまざまなひとと社会の在り方

粛清さんこと日野さんも孤独な人ではなかったというか、あたたかさをしっていて自ら孤独の方を選んでいる（裏切られることをおそれている）ので、やっぱり冬村かえでとは違うんだよな。どちらかというと、ちさとと出会ったのちに独りになってしまったまひろのifのひとってかんじかもしれない。

ベイビーわるきゅーれ、様々な愛のかたち。

ベビエブ11話は、まひろからちさとへの「あなたの魂を苦しめる存在をわたしは許さない。あなたの魂のためならあなたと一緒に死ぬ覚悟があるよ」だったな。ナイスデイズの「あなただけでも生きて、わたしが死んでもあなたは生きて」と組み合わさって、衝撃に脳が痺れた。

ちさとが理不尽な苦しみの汚泥を飲みこんで無理して笑っているくらいなら、ふたりでこの世をこわしちゃお！くらいの覚悟がある。世界はちさとのためにある、ちさとがいたからまひろは冬村にはならない。ちさとが人理にまひろを繋ぎ止めて、今度はまひろがちさとを世界繋ぎ止めた回だった。

ベイビーわるきゅーれ、様々な愛のかたち。

ちさととまひろが今後協会に残るかはわからんけど（裏切ったら粛清だし残るだろうけど）、これからは殺しの依頼のそのひとつひとつに「もしかしたら」の影が落ちるんだな。もう、知ってしまっからには懸念として頭に浮かんでしまうんだろうな

ヴーーー　ベビエブ11話　どうして　どうしてこんなことするの　これまで積み上げてきた情報ジェンガ、ドラマの本筋とちがうところで急に倒されてびっくりした。ベビ3で2のことを出してきて、そしてその種明かしのような汚泥を塗りつけられて泣いてしまった誇張ではなく11話ずっと泣いてた。そもそも殺し屋組織なんて真っ当なはずがないんだよ、というのはそれはそうなんだけど、いままで出てきたベテラン組が殺しをする以外はそこそこ真っ当（にみえていた）だったので……

もうこれ、この展開そのものが冬村かえでへのアンサーでもあるじゃん　冬村かえでの欲しかったものじゃん

すみませんベイビーわるきゅーれエブリディ！11話、どう考えても集大成すぎるのでこればっかりは映画の後のほうがいい、エブは9.10.11話だけは映画の後がいいです、こればっかりは……えぇ…これ…これ……これさぁ……

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