山本海|Kai Yamamoto
かつて住んでいたあの星が

   今はあんなに遠くに見える

私も〝そこ〟で生きていた。
(『もう半分』は今でもそこにいる)
歓びを分かち合い、笑いあい

それぞれが勝手を言い、考え方をすれ違いさせてはまた
憎しみ合い、憤り、失意を過ぎては、
耳心地よい声だけを集め──……

みんなの願いをよそにして、星の終わりは近いだろうか?
それとも薄い希望が再生を叶えるだろうか?

『幽霊』のように いなくなる
言の葉が時と世を隔てても
谺となって不意に誰かに拾われるように

忙しいばかりの今っきりしか映しませんでしょうか
思い出しては光り輝く季節を
見上げれば尚変わらない

   青空を

変わる心で
July 3, 2023 at 2:49 PM