今回の話は性にまつわる行為がど真ん中にある話です。かつ、行為に暴力や支配が紐づく部分（機関が指示したものを狛日が行為中に実行する）があります。閲覧の可否は冒頭の注意書きをご確認の上でご判断ください。

聞けば、前に再会した元同級生と会ってたらしい。そういえば連絡先交換してたな、とかぼんやり思い出した。ていうか友達ってなに？　別にそんなに親しげじゃなかったじゃない、とか脳内で暴風が吹き荒ぶ狛。うん、うん、て相づち打ちながら胃の底が冷えた。曰ｸﾝがお礼に、と買ってくれた飲みものは全然味がしなかった。

そんなことがあってからしばらく後、狛が曰の残業代わってあげることになる。頼まれごとは断らない曰ｸﾝが、少し渋い顔になったのでボク今日暇だからいいよって引き継いだ。狛は曰ｸﾝからお礼言われて、退勤してく背中を見送った。翌日、昨日はありがとうって、曰ｸﾝからお昼に誘われた狛。別にどうってことないよでも珍しいかったね、なんて話してたら「友達と飯食いに行ったんだ」て言われてかたまる。

きっかけは曰ｸﾝの元同級生と会ったこと。出向先で出会ったその人は、中学だかの同級生で、曰ｸﾝが未機の職員と知り「さすが曰だな〜」と明るく言った。曰勉強もできたもんな、等々懐かしむように話す元同級生。“ただの同僚”である狛はそんなやりとりを聞いて、まぁちょっと胸がチリっとする。キミが褒めそやすその男は元予備学科の大罪人だよ、とは口にしなかったけど。なんとなしの狛の不機嫌を察した曰が、適当なところで切り上げて元同級生とは別れる。

狛日は皆にはゲストとしてﾊﾟｰﾃｨｰ楽しんでもらえたら嬉しいな〜なんだけど、同期からしたら（お気持ちは嬉しいが）二人の門出を彩る場でぜひとも自分の才を発揮させてよね！　になりそう。花とか、料理についてぼく以上の適任がいると思ってるのかい？　とか思ってるし言う。

曰ｸﾝはそれは違うぞ、するんだけど狛が曰の隣でﾆｺﾆｺだんまり決め込んでるので周りは曰ｸﾝが照れてるのかな〜で誤解は解けない。

未機ﾊﾟで相棒（言わずもがな曰ｸﾝ）との体力差を痛感し、なんとかせねば……になった。