「だから早く終わらせてね。待ってるから」なんて言えば目を見開いて耳まで赤くなるsoeが「絶っっっ対に今日中に終わらす」とギラついた、獲物を逃してなるものか、というような捕食者のような目で言ったのだった。ちなみにその夜、無事に帳簿整理が終わり一晩中🌸からご褒美を貰ったsoeともう二度と“ご褒美”という言葉を使わないと心に誓った🌸がいたらしい。「…ご褒美、なんだからまだいいだろ？」「も、無理…おしまい…」「ばかたれ、まだ終われるわけないだろ」「っ、soe君の絶l倫っ、！！」「はっ、何とでも言え」なんて🌸の手首を布団に縫い付けて相当楽しんだ。もちろん今度は、力加減は間違わなかったらしい。

「つまり、私と一緒に居たいから仕事詰めだったってこと？」「…う、そう言う事、だな」「だったら帳簿整理手伝ったのに」「それは駄目だ」「何で？」顔だけを後ろに向けてsoeの顔を見上げると目線をあっちこっちに彷徨わせて顔を赤くしている。そして「…お前が近くにいると、手を出したくなる、から…仕事にならん…」なんて言われてしまい🌸の頬もぼっ！と赤くなった。「な、にそれ」「仕方ないだろ…最近お前に触れてなかったから…」「…じゃあ、さ」「？なんだよ」「帳簿整理、全部終わったらご褒美でわたしをあげるから」「………は？」→

「っ？！悪い！」「…平気。じゃあ私行くね」拘束が解かれたので🌸はまたその場を立ち去ろうと身体の向きを変えるので、soeは慌てて行かせまいと🌸の後ろから抱きつき動きを封じる。「ちょっ、とやだ！離してよ」「離すわけないだろ？！」お腹に回した腕に力が入るけど、今度は傷つけないようにと細心の注意を払うsoeが「…俺が、悪かった…すまん…」なんて頼りない、今にも消え入りそうな声で言う。「……どっか行けなんて言って悪かった。早く帳I簿整理を終わらせて、ゆっくりお前と過ごしたかったんだよ…」「…え」「最近、一緒に居られなかっただろ…だから、早く🌸に触れたくて…気持ちばかり焦っていらいらした…すまん」→

脚の長さや体格差があるのですぐに🌸に追いつき慌てて手首を掴む。「待て待て待て？！なぜ泣いてる？！」「なんでってsoe君のせいじゃん！」「はあ？！俺のせい？！」「私は邪魔なんでしょ？早く会計室に戻れば？！」「バカタレ泣いてるお前を放っておけるか！」そう言いながら🌸の手首を掴んでいる手に力が入る。絶対に離さない、逃さない。という思いが先行して力加減が分からなくなる。「…っ、痛い、よ！」顔を歪めた🌸を見て「っ？！す、すまん！」慌てて手を離すも、🌸の手首にはsoeが強く握り過ぎたせいで出来た赤いアザ。→

「あ？俺は今忙しいんだから早くどっか行け」「っ！！」まるで“邪魔”“お前はいらない”と言われてるような気がして言葉を詰まらせてしまう。「わ、かった…もういい」少しだけ震える声と鼻を啜る音に気がついたsoeがパッと目線を帳簿から🌸へ向けると、そこには大きな瞳に涙をいっぱい溜めている姿。「………は、？🌸？」ひゅっ、心臓を鷲掴みにされたような気がして息を吸い込む。なんで泣いてる？は？なんて驚き、咄嗟に🌸の名前を呼ぶも🌸は返事をする事なく会計室から飛び出していった。「……は？」その場から動けず固まっていたsoeは少し遅れて会計室を飛び出した。→