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小説家見習い
他人から何を言われようと、何を思われようとも、自分が正しいと思うことをする方がよっぽどマシだ。

『他人の足元を見ていても、足を踏み外すのは自分だ。』

人を知るより、まず自分を理解して進め。
February 20, 2025 at 1:34 PM
小さな工場地帯を脱して、一つ通りに出てみれば、いつもの変わらず行き交う車。

どことなく、急足でもあり、おおらかである。

町で一番の大きな交差点は、盛大な盛り上がりを見せている。

少し抜けると大きな広場と図書館が見える。この図書館と隣接する公会堂は、既に閉館の時刻を過ぎているが、その威風堂々たる風格はなかなかのものだ。

多くの子供達で踏み荒らされた広場の地面は、また明日新たな風貌を遂げるだろう。季節が過ぎた噴水は、暫くは身を潜めていくだろう。

また明日晴れるといいな。
October 11, 2024 at 9:37 AM
黄金色の稲穂が燦々と輝く陽の下で、心地よい風を受け、さわさわと流れながら、残りのひと時を楽しんでいる。
風通しの良さは、造り手の技の冴えを感じさせる。

それとは真逆に車中の蒸し蒸しとした空気に嫌気がさし、遠くの雲を見流しながら、ハンドルを切る。街並みに、田んぼのコントラストが不恰好な、不完全な、未熟さを思わせる。

陽が暮れて、遠くで薄く伸びたオレンジ色が黒い山々を浮かび上がらせる。故郷でないこの街で、懐かしさを感じるのは、私に少しばかりの風情を植え付けてくれている。

遠くの街まで行くのが面倒くさい私は、その風景で満足している。
October 10, 2024 at 9:12 AM
長く降り続いた雨も今日は少し身を引いて、久しく出番の無かったお日様がこれ見よがしに見栄を斬る。そんな大活躍も建屋の中で働く我々には、拝む機会さえないのだ。外に出たら、足取りの早くなった今日の主役はもうそこにはおらず、乾き切らなかった水溜りが季節を感じさせられるだけである。煌々と並ぶ車のヘッドライトは、ただただ律儀に列をなし、見通す先に光る3色に従いながらノロノロと進む。店の電飾が道を作っていた。それはまばらで酷く雑な飾りになっている。脇を抜ける3人の学生がそれぞれの家路に別れて行く。明日の主役は曇天であろうか、空の向こうの予告表を見据えつつ、私も帰路を辿る。
October 9, 2024 at 9:28 AM