うちの子はノンフィクションに偏った読書をしてきているのでこういうところは弱いのかもしれない。黙読ができるようになって随分になるが、少し油断しすぎたかも。

「誰なんだろう？」「どこなんだろう？」「どうやって作ってるんだろう？」「なんでなんだろう？」と分からないことが出てくるたびに混乱して止まってしまう。しかしその疑問は作者によって仕組まれたもので、すぐあとに答えが書かれているのである。「自分が読み飛ばしてしまったわけではない」という自信をもち、作者の用意した答えを拾い集めていけばそのうちに頭の中に世界観が立ち上がっていく。考えてみればお話というのはどれも大なり小なりそういうものなのだ。