私の言葉と行動と、何が彼の琴線に触れたのかは分からない。けれどこの日を境に、彼はゆっくりと回復していった。日に日に眠れる時間が延びて、食事も少しずつ食べられるようになり、合わせて血色も良くなった。冷えていた体には温かな熱が戻り、何より、穏やかな微笑みを浮かべる事がぐっと増えた。まだ悪夢に飛び起きてしまう夜もあるけれど、隠さず私を頼るようにもなっている。
私はずっと、リンクを心の強い人だと思っていた。それはきっと間違いでもない。ただ決して、傷つかない訳ではなかったというだけで。これからは彼の心を、私が護りたい。彼が、私を護ってくれるように。
なんて、リンクには恥ずかしくて、言えないのだけれど。

不調を誤魔化せなくなるくらい弱ったリが、俺を心の強い人だと言ってくれたのに、本当はこんなに弱くて、ごめんって謝罪してくるから、姫様は自分がどれだけリを傷付けてしまったのかを、自分がリにとってどれだけ重い存在なのかを心から知るんだよ。
天気の荒れた日には出歩きません。ライネルにだって勝てるくらい強くなったんですから、イーガ団の不意打ちだってそう簡単には食らいません。貴方が思うよりずっと強くなったんです。だからもう、貴方独りで不安を抱え込まないでください。私と一緒に、生きて。
酷く窶れ、隈も深く、生気の失せた顔。リンクの方がよっぽど死んでしまいそうで、必死に抱き締める。冷えた体に熱を分けたかった。

王家の犬呼ばわりは褒め言葉だと思ってるタイプのリンクさん……
これは一生リンクさんからプロポーズ貰えないなって悟った姫様が、私と貴方でお揃いになる指輪を作ってくださいってお願いして用意させた上で、誰よりも私の近くで生涯を共にしてください、と逆プロポーズ。リンクさんは目をまんまるにして驚いてたけど、嬉しそうに頷いたとさ。
とっぴんぱらりのぷう。

なんとっ？！ww

あっ？！本当ですね！何故っ！？何故ウケを取りに行ったの？！大阪だから！？