椚田ツルバミ🌱11/16閃華*東6*ヤ13b
LightNews LightNews
banner
turubamitanbo.bsky.social
椚田ツルバミ🌱11/16閃華*東6*ヤ13b
@turubamitanbo.bsky.social
140 followers 15 following 1.2K posts
とうらぶやその他好きな作品で二次創作したり（CPなし/絵、文）、一次創作で不思議な世界に思いを馳せたり。妖怪が好きな成人済 /ついったX：＠turubamitanbo

WaveBOX：
https://wavebox.me/wave/8nqw1nth91s8x3cd/

PIXIV、ぷらいべったー、通販等へのリンク集：
https://lit.link/turubamitanbo
Posts Replies Media Videos
turubamitanbo.bsky.social
さむいさむい

とうらぶ / 長谷部くん
夜の道の真ん中で、長谷部くんがマフラーに顔を埋めているイラスト。 手袋をした手を当てて落ちないようにして、暖かさを逃さんとしている。 隙間から漏れた白い息が、長谷部くんの口周りをふわっと曇らせた。
November 26, 2025 at 9:40 AM
turubamitanbo.bsky.social
駆けてくる長谷部くんスパイラル

とうらぶ / 長谷部くん
渦巻きに沿ってこちらに走ってくる長谷部くんのイラスト。 ストラを模した渦巻きの一番奥にちいさい長谷部くんがいて、外側に向かってどんどん近づいてくる様子が描かれている。 気合の湯気を上げながら、一生懸命走ってくる長谷部くん。ちょっとずつポーズが違っている。 渦巻きストラの端、一番手前にたどりついた長谷部くんはゴールとばかりにきらっと星を輝かせて諸手を上げた。 今日も長谷部くんは元気である。
November 21, 2025 at 3:24 PM
turubamitanbo.bsky.social
幸せの詰まった贈り物

とうらぶ / 長谷部くん （火華の無配でした🎆）
乱舞10達成時の贈り物の箱にしがみつく長谷部くんのイラスト。 箱に頬を寄せ、うっとりと目が細められている。 心のこもった贈り物は、ただソレだけで嬉しいものなのです。 SS部分 頭を悩ませて、一生懸命選んだであろうその箱に、何が入っているのでしょう。 煌めく光を纏ったようにさえ見えるその箱が、まぶしくってたまらない。 節目を祝う贈り物。 伏目になってしまう程、長谷部は嬉しくなってしまうのでした。
November 18, 2025 at 7:56 AM
turubamitanbo.bsky.social
◆ツルバミたんぼ の お品書き

11月16日 閃華の刻火華2025

新刊【へし切長谷部の御手土産】
　サンプル → www.pixiv.net/artworks/137...
　通販予約 → ecs.toranoana.jp/joshi/ec/cot...
（既刊一覧）

スペース：東６ホール　ヤ-13b
サークル：ツルバミたんぼ

にて、お待ちしております！
お気軽に遊びに来て下さいませ〜！(・▽・)ﾉｼ
11月16日開催 閃華の刻 火華2025 ツルバミたんぼ のお品書きです。 新刊【へし切長谷部の御手土産】 A5フルカラー/12P/400円 　長谷部くんが季節に併せて手土産を持ってきてくれるイラスト+SS本。 　顕現当初から現在に至るまでをなぞり、心境の変化をたどる 　長谷部くんなりの【主】への贈り物のお話。 ◆既刊【お菓子のお側に長谷部くん】 　A5フルカラー/24P/600円 　お菓子にまつわるイラストと長谷部くんの日常を綴ったイラスト+SS本。イラスト一枚につき、一編の小説がペアになっている構成。 ◆既刊「目玉おやじといっしょ」 　イラスト+SS本　A5フルカラー 24P　600円 　刀剣乱舞とゲ謎・鬼太郎6期とのクロスオーバーな本。 　長谷部くんと目玉おやじが邂逅し、地底洞窟を彷徨いあるくお話。 ◆既刊「さよならインフェルノ」 　イラスト+SS本　18ページ　500円 　長谷部くんが地獄と異名のある名所を巡るイラスト本。 　旅行記風の解説もあります。 ◆小説既刊「花と吹かれる物語」 　文庫/60P/600円 　ぼくの本丸短編集 　ぼくの本丸(男審神者本丸)の短編集。 　男審神者の視点で語られる、刀剣男士の日々。 　変化をテーマとした四つの短編を収録。 ◆小説既刊「本丸ラボの研究日誌」 　文庫50P　500円 　研究者なサニワ、Dr.サニワと助手を務めるへし切長谷部を中心と　した短編集。 へし切長谷部の御手土産　表紙のイラスト 木の棒にくくりつけた荷物を持ちながら、気合の湯気を上げて張り切って歩く長谷部くん。 右手をぐっと握りしめて、主の元へと向かうのだ。 血まみれの椿を抱えてぼうっと空を眺めている長谷部くんのイラスト。 SS 頭を抱えて考える。 一体どうすれば、主のいちばんの家臣になれるだろう。 一体どれだけの敵を討てば、自らの鋭さを証明できる？ 人の身を得た己は、最早よく切れるだけの刃ではなく、あたたかい肌とやわらかな声を持っていた。 人恋しいと寂しがる心を包むその像に収まるように、激しい感情で融けてしまわぬように。 長谷部はがむしゃらに、戦場を駆けた。 主の命じるままに敵を切れば、誉をとればきっと目に掛けてくださるだろう。 できるだけ多く、できるだけ速やかに。 自らの物語に軋む心も、それで癒えれば良いと思った。 首級を抱えて、へし切長谷部は戦場を歩く。 長谷部くんが夕焼けの煌めく浜辺で、長谷部くんが巻き貝を耳に当てて音を聴いているイラスト。 打ち寄せる波がカソックの裾を濡らしても、長谷部くんは静かに目を閉じている。 歴史を守る戦いの中にも、辛いことばかりではないのだと知った時、主はひどく驚きましたね。 きっと前の主の死を見送り、夢のようなもしもの世界を繰り返さねばならない戦いを、悼んでくださったのだと思います。 遡った時代の風は思いの外爽やかで、見るものすべてが新鮮で、前の主との間に横たわる悔恨をいっときの間だけでも忘れてしまうほど美しい光景があるのだと知りました。 いいえ。 きっと、忘れているわけではないのでしょう。 身を焼くような悔しい気持ちも、死に行く前の主の背を見送る寂しさも、思わず足が跳ねるような楽しい心地も、同時に存在していいのだと。 それが人の身に宿る心なのだと知った時、俺は肩から憑き物が落ちたようでした。 だから主にも、旅の楽しい思い出を手土産に込めて、主に分けてお渡しできるなら、こんなに嬉しいことはありません。 波の音が聴こえるでしょうか。 何度目かの夏の海で聴いた、世知辛さをものともしない、おおらかな海の音です。
November 13, 2025 at 2:30 PM
turubamitanbo.bsky.social
はせべはもうおしまいです(ヽ´ω`)

とうらぶ / まんが /長谷部くん
前のめりで主命をまっている長谷部くんのまんが。 右手を胸に当て、『はせべは主命がほしいですよ』とアピールする長谷部くん。 しかしアルジからは『休め』と言われてしまったようだ。 『「やすめ」…？　ええ…長谷部に主命をくださらないのですか？』むう、と眉根を寄せる長谷部くん。 『長谷部はこーんなに、アルジのお役にたちたいのに』 両手を大きく広げて、長谷部くんはやる気の大きさを表している。 『主命とあらば、なんでも斬ってさしあげるのに…』 　ぴんと背筋を伸ばして立ち、かまぼこを板ごとスパパパンとスライスしてしまう長谷部くん。 　かまぼこ板は試し切りでよく使われる素材なので、おいしいおやつと同時に斬れ味を強調しているのだろう。 　※注意※　丁字油の匂いがつくかもしれないので、真似をしてはいけない。真剣で食品を斬ってはいけません。 　長谷部くんが主命をほしい漫画２ページめ。 休めと言われてしまった長谷部くんは、ぱたんと倒れてしまった。 目を伏せてとろけてしまっている。 『はせべはもう おしまいです』 しかしアルジの言いたかったことは、長谷部くんが必要ないという意味ではなかった様子だ。 『え？休むのが主命？』 むくりと起き上がり、ひとのカタチを取り戻した長谷部くん。 アルジは言いました。 『しっかり休んで、次に備えてね』と… 長谷部くんはすっくと立ち上がると、すぐさま寝支度を始めた。 布団を持ってきて、さっと床に敷く。 『…フフッ。しかたがないですねぇ』 そして長谷部くんは、すやすやと健やかな寝息を立てながら、ぐっすりと眠ったのであった。 はたらきものの長谷部くんだけれども、たまにはしっかりと休むことも、大切なのだ。 アルジはそう言いたかったようだ。 おやすみ、長谷部くん。
November 10, 2025 at 4:08 PM
turubamitanbo.bsky.social
日向(ﾋﾅﾀ)落ち葉のおふとん

とうらぶ / 長谷部くん
新刊『へし切長谷部の御手土産』より抜粋
ヒナタの落ち葉の山ですやすやと眠る長谷部くん。 銀杏や桜といった色とりどりの葉を掛け布団のようにして、お昼寝をしているようだ。 どこからか転がってきたどんぐりも添えられている。 ホオノキの大きな葉が掛け布団になって、長谷部くんのお昼寝は、より快適になるのだった。
November 8, 2025 at 3:29 PM
turubamitanbo.bsky.social
波の音が聴こえるでしょうか

とうらぶ / 長谷部くん
新刊『へし切長谷部の御手土産』より抜粋
長谷部くんが夕焼けの煌めく浜辺で、長谷部くんが巻き貝を耳に当てて音を聴いているイラスト。 打ち寄せる波がカソックの裾を濡らしても、長谷部くんは静かに目を閉じている。
November 7, 2025 at 2:28 PM
turubamitanbo.bsky.social
春のかたみ

とうらぶ / 長谷部くん と おさんぽスズメ
新刊『へし切長谷部のお手土産』より抜粋

🌸

城を囲む桜並木もすっかり葉桜だ。
花弁を片付けていると、こぶりな赤い実が目に留まる。
さくらぼが所々に落ちている。
果物として食べられるわけではないが、いよいよ春が終わるのだと思い知る。

ささやかな印だが季節が動き始めた証を、長谷部はそっと布に包んで、懐にしまった。
桜の木の下を掃き掃除している長谷部くん。落ちていたさくらんぼが見事だったのか、持ち上げてしげしげと眺めている。 頭にはお散歩の時にピンを運んでくれるスズメが留まっている。スズメは桜の花を落とすが、果たしてさくらんぼは食べるのだろうか。 花はすっかり落ちて葉桜が茂る頃に地面に散らばる赤い実。 果物として普段食べるそれよりはだいぶ小粒だが、桜も実をつけるのだ。 桜の季節の終わりは、こうしてもたらされるのだろう。 主、もうすぐ夏が来るようですよ。
November 6, 2025 at 5:31 PM
turubamitanbo.bsky.social
雪に血まみれ

頭を抱えて考える。
一体どうすれば、主のいちばんの家臣になれるだろう。
一体どれだけの敵を討てば、自らの鋭さを証明できる？

とうらぶ / 長谷部くん と 誰かのあたま ※流血
新刊『へし切長谷部の御手土産』より 冬 抜粋
鮮やかに咲く椿の花を腕いっぱいに抱えている長谷部くんのイラスト。 ぼうっと蒼穹の空を眺める長谷部くんのほっぺたや戦闘衣裳には、返り血がべったりと飛び散っている。 足下にも椿の花が落ちており、だくだくと血が流れている。 顕現当初の長谷部くんは、いつ何時も全力であった。
November 5, 2025 at 2:50 PM
turubamitanbo.bsky.social
◆ハロウィンマスコット・パーティ（2/2）
ぼくの本丸の長谷部くんは、自身の物語から私物を持つのが苦手という難儀な性質があります。
刀剣男士が付喪神だということを考えると、彼らが物を持つという行動についても、少し深く考えたくなってしまいます。

どうやら長谷部くんは、この十年間で少しずつトラウマと向き合うことができていたようですね。
そんなお話なのでございました。
　それでも寂しくないように、人は何かを遺すのかも知れない。 　創作意欲が湧き上がっているのか、燭台切の思索は尽きない。長谷部は茶を汲んできて、暫くメモ帳に筆を走らせる燭台切の姿を、ぼんやりと眺めていた。 　○ 「というわけで、お友達ができたよ」 　数日後、任務や内番の合間を縫って、長谷部と燭台切はせっせと古着を解体し、いくつかぬいぐるみをこさえた。ふたりとも不器用ではないが縫製には慣れていない。篭手切江や加州清光と言った手先が起用な刀剣男士たちを訪ね歩いて、長谷部の古着は、ダルトーンのシックなぬいぐるみへと大変身──否、化けたのだ。狸のように。 　どうしてもぽんぽこという単語が離れなかったので、一匹だけ狸を作った。 　生地を絶ち、新たな道具に作り変え、端材をごみ袋へ詰めていく。服としての役目を終えた布を捨てるとき、罪悪感が少し減った気がする。 　そうして長谷部はゆっくりと、古着を減らすことができたのであった。 「なんだがこじんまりとしているし、ハロウィンコーナーにでも置いておくか」 「いいねえ。僕らの血と汗と涙の結晶だよ。きっとハロウィンをかっこよく盛り上げてくれるね」 　一仕事終えたとばかりに、出てもいない汗を拭う燭台切なのだった。長机の並べられた食堂の一角には、季節の飾り付けや展示品が並べられているコーナーがある。 　十月の末といえば、やはりかぼちゃ祭りであり、ハロウィンなのであった。 　この本丸の審神者もハロウィンが大好きで、毎年お菓子の交換会と称した仮装パーティーを開催しているくらいだ。こじんまりした催しだったが、最近はかぼちゃ祭りと称した大規模訓練の影響か、ハロウィンに関心を向ける刀剣男士も増えた。 　十月まで食堂で彩りとして役目を果たすのが、このマスコットたちの初めての役目になるのかもしれない。 「作ってみると愛着がわくものだな」 　カーキ色と灰色のツートンカラーなかぼちゃのマスコットを手にとる。綿をたっぷり詰めてふわふわになった元ズボンの生地を、長谷部はそっと揉み込んだ。やわらかくて、落ち着く。 　これを手放すのは当分無理そうだ。 「うん、可愛くできたね。僕も楽しかったよ。着られなくなったお気に入りの一着を手元に置いておけるって考えたら、嬉しいよね。僕も作ろうかな」 「いいんじゃないか。眼帯も作ってやるといい。手伝って貰ったからには、俺もお前を手伝うぞ、燭台切」 　長谷部がテーブルの上にマスコットを並べながら言葉を返すと、燭台切は張り切ってうん、としっかり頷いた。 「ありがとう、長谷部くん。その時はよろしくね。……でも、ハロウィンは飽くまで例えだったんだけど。殆どこの季節限定のぬいぐるみになっちゃったね」 　もっと他のぬいぐるみにしてあげてもよかったのかな、と燭台切が言うと、長谷部は僅かに口の端を上げた。 「いいさ。俺だって刀のときは、冬の間しか蔵から出なかったこともあるのだからな」 　その季節になれば必ず思い出す、特別な相棒だ。 　布は刀よりもずっと脆い。いずれ擦り切れて、掠れて千切れて風化する。長く共にいるためには、こうしてしまっておく期間があったほうがいいだろう。 「じゃあ、次の古着は、春にちなんだアイテムにしようか」 「それもいいな。どんどん俺の収納が賑やかになってしまうが」 　着ていた服よりは随分と小さくなってしまったとはいえ、数が増え過ぎたら管理が大変になる。捨てるとは言わないまでも、どこかで割り切る必要があるのかもしれないが。 　ぬいぐるみ作りという新たな趣味を得て、長谷部は以前よりも、物を手放すことが恐ろしくなくなった気がした。 　終
October 26, 2025 at 5:20 PM
turubamitanbo.bsky.social
◆ハロウィンマスコット・パーティ（1/2）
すわケットで無料配布予定だった小話です。
長谷部くんがなかなか捨てられなかった古着たちを何とか処分しようと燭台切さんを訪ねるお話です。
長谷部くんの古着で、ぬいを作ろうの巻！

とうらぶ / 小説 / 長谷部くん と 燭台切さん
　袖を通した冬服のぱつぱつとした感触に、へし切長谷部は眉を顰めた。縮んでいる。色も褪せた。毛玉もいっぱいついている。どうしたものか。 　秋も半ば。厳しかった残暑はすっかり形を納めて、季節は冬への道の舗装を始めていた。日中でも掠める冷たい風に、流石に長袖を出しておかねばと、長谷部は自室の押入れを開けたのである。そう多くない私服とは言え、顕現当初から蓄積されたそれらは地層のように重なっている。基本は体型の変化しない刀剣男士といえども、洗濯を続けれるにつれて繊維は縮み、質感はヘタっていく。購入してから数年は着回せるようにと選んだそれらは、部屋着に降格させるにしてもくたびれ過ぎていた。 　最初は着れれば良いと思っていた洋服たち。審神者にお目通り願うからにはとか、友刃のすすめがあってからに始まり、そうしているうちに自分なりに着やすいものをと選ぶようになった。 　顕現二年目、三年目と増えていく服のバリエーションは、そのまま長谷部の視野の広がりでもあるのかもしれない。 　十年分の衣服はかなりのものだ。感慨深い。 　とはいえ草臥れたそれらをずっと着るわけにもいかない。流石に買い替えの時期だ───それでも。 　この溜まりに溜まった洋服たちを、ただ棄てるのも忍びなかった。 　十年を駆け抜けた猛者もいれば、数年前に袖を通したものもある。休日に纏う洋服は、確かに長谷部の一部だったろう。 　散々使い尽くされて挙句捨てられるというのは、刀の自分よりもよっぽど過酷な一生だ。 「というわけで、どうにかしたい」　　 　食堂に紙袋を携えて向かうと、燭台切光忠が本丸TVの前に腰掛けてのんびりとしていた。ど内番終わりなのだろう、ジャージ姿だ。彼がこの場にいるのは偶然ではない。昼下がりのこの時間、燭台切は大抵ここか個人用の厨房にいる。流石は料理番長である。 「長谷部くんにもやっと古着の概念が……感慨深いねえ」 「いや、古着の処分くらい俺もするぞ。どれだけ物臭なんだ、お前の中の俺は」 　ホロリと涙すらこぼしそうな燭台切に、長谷部は呆れ気味に返した。燭台切はそんな、と肩をすくめた。 「君のそれは物臭とはちょっと違うと思うよ。難儀してるのは知ってるからさ。喜ばしいなって」 「面と向かってそう言われると気恥ずかしいな」 　長谷部は私物を持つのが苦手だ。それは自分が下げ渡されたという物語が、楔のように心の奥底に刺さっているからなのだろう。それを自覚するのにも、随分時間がかかってしまった。消耗品だからと割り切っているものは幾つかあるが、それでも思うところはある。 　服にとっても、かつての主と同じ轍を踏みたくないと、そんな気持ちで持たれても複雑だろう。長谷部がそうであったように。 「そんな相談は大歓迎だよ。じゃんじゃん頼ってよ、水臭いことはナシだからね」 　燭台切があまりにもからっと言うので、長谷部はふうと溜息を吐いて頷くしかなかった。まったく気のいい奴だ。 「じゃあ、頼むとするよ。この古着たちをどうすればいいのか」 　厨番長のみならず、御洒落番長も務まりそうな燭台切は、自分などよりよっぽど沢山の衣服を取り揃えているのだろう。長谷部の私服の一部は、そんな友刃が選んだものもある。故にその処分の仕方も熟知している筈だと踏んだのだ。 「オーケー。任せてよ、その紙袋の中身を見た瞬間から、既にやりたいことがぽんぽこ浮かんできていたよ」 「ぽんぽこ」 　伊達男の名に恥じない察しの良い燭台切だった。擬音が面白いことになっているのは、彼なりの茶目っ気だろう。燭台切は取り出した古着を一着一着目を通しながら言った。 「確かに古着屋に売るのは、ちょっと憚られるよね」 「最初はそれも考えたんだがな。いざ仕分ける段階で眩暈がしてしまった」 「それでも仕分けまでは行ったんだ。よかった」 　燭台切は朗らかに頷いた。 「こういう時はね、ぬいぐるみにしちゃうといいんだよ」 　燭台切は幾つかの古着を自分の側に寄せた。カーキ色のズボンのほつれのない生地を伸ばす。 「ぬいぐるみ」 　思いがけず可愛らしい単語が飛び出したので、長谷部は目をぱちくりと瞬かせた。 「丁度ハロウィンの時期だし、長谷部くんの私服はセピア系の色味の服が多いから。マスコットにリメイクしよう。ぽんぽこと」 　またもや月夜に皆出てきそうな擬音を添える燭台切だった──要は古着を別のものに化かすので狸の腹の鼓の音なのだろう。ここはむしろ指摘しない方が粋かもしれないと思ったので、長谷部はそのまま話を聴くことにした。 　ポケットからメモ帳を取り出すと、燭台切はすらすらとぬいぐるみの形のイメージ画を描いていく。ジャック・オー・ランタン、布おばけ、黒猫や魔女のデフォルメぬいぐるみ。布おばけのデザインは、どこか山姥切国広を彷彿とさせるジト目であった。確かに布と言えば国広である。旅から帰ってきてからは内番のときにしか着なくなってしまったが、あの布はあの布で、しっかりと国広の相棒なのだろう。 「確かにそれは古着の有効活用と言えなくもないが……、付喪神になりやすくなってしまうぞ」 　更に捨てづらくなってしまうというか、廃棄のタイミング次第では寺に引き取ってもらう必要すら出てくる案件なのかも知れない。何だかんだで彩りになるので、ぬいぐるみを作る事自体は賛成なのだが。 　しかし燭台切は、あっけらかんと言った。 「処分をしないという選択をした時点で、避けられないことさ。なら、いっそ思いっきり、ずっと一緒にいても寂しくない姿になってもらおうよ」 　僕らがひとりになってしまっても、寂しくないように。 　続く言葉に、今度は長谷部はちょっぴり切なくなった。どこかで必ず、そんな日はやってくるのだ。戦場でぽっきりと折れてしまうのか、主が往生して本丸が解体されるとか、人類が絶滅して刀も役目を無くすか、そんな極端とは行かないまでも──いつかは。
October 26, 2025 at 5:17 PM
turubamitanbo.bsky.social
現在移動中なのでこぼれ話なのですが、この場面を描いていてめっちゃ楽しかったので大きな画像の切り抜き…。

場面のごちゃごちゃ感が気に入っています。
善逸くんの表情もらしいといいなあ。あと横顔が苦手なので、イイ感じに長谷部くんがイメージ通りに描けたなあと…

もっと細部も整って描けるようになったらいいなあと思いつつ、なんだか凄くこの構図が好きです。楽しかった〜(´▽｀*)
遡行軍の一太刀を受け止める長谷部くんの脇で、善逸くんがスッとしゃがみ込んでこんのすけくんを抱え上げようとしている一場面。 長谷部くんは真っ直ぐ敵を見据えつつ、善逸くんに迎えって「避けろ小童！」と檄を飛ばしている。 善逸くんは青ざめながらも脅威に目を向け、目の前のちいさな存在を咄嗟に守ろうとしている。
October 22, 2025 at 2:06 PM
turubamitanbo.bsky.social
鬼滅の乱舞、続いてしまいました。恒例のあれです、推しと推しが並んでると楽しいと言うやつです（ｹﾞﾝﾄﾞｳﾎﾟｰｽﾞ）

無事遡行軍との戦いに巻き込まれした。フッフ！
こんちゃんを咄嗟にかばう善逸くんを見て、元々任務に無関係な現地の人間を関わらせないようにしていた長谷部くんの方針が更に固まったようです。

どうしてもこんちゃんを抱えている善逸くんとバシッと指示を飛ばすお仕事モードな長谷部くんが描きたくて…
（多分うこぎちゃんも袖の中にいるんじゃないかなと思います）
小話にもしたい所がいっぱいありまして…とはいえ時間との兼ね合いもあるので、少しずつ形にしていけたら幸いです(・▽・)
刀剣乱舞と鬼滅の刃のクロスオーバーイラスト。まんが風味（上下2場面に分かれている） 　遡行軍の出現に善逸くんが居合わせてしまったようだ。燭台切さんと炭治郎くんたちは別の場所にいるらしい。 　里山が見える夜のどこかで、剣戟の音が響き渡る。 「避けろ、小童！」 　突如現れた打刀と短刀の遡行軍の攻撃を受け止めつつ叫ぶ長谷部。その声を聞く間もなく、善逸が後ろへ飛んだ。 「何これ何これ何これェ！！ 助けて炭治郎！」 　炭治郎や伊之助とは現在別行動中である。恐らく燭台切と一緒にいるのだろう。何かのきっかけで分かれてしまったらしい。 　イヤァアア！と汚い高音で悲鳴を上げつつも、飛び退く寸前に足元のこんのすけを抱えあげていたようだ。 　三角の鱗模様の羽織に包まれるような形で、善逸はこんのすけを抱っこしていた。 　敵の攻撃をいなした長谷部が振り返って、その様子に瞠目する。いつの間にこんのすけを……？ だがこう都合だ。 「ちょうどいい。そのまま逃げろ」 　長谷部の冷静な言葉に、ぽろぽろと涙を流しながら善逸が驚いて肩を震わせる。 「長谷部サンはどうすんの？」 　2枚目。 　襲いかかってくる短刀の攻撃を受け止め、長谷部は首だけ善逸に振り返る。 「俺はここで戦う！　詳しいことは話せんが、コイツらは俺達の敵だ」 　任務には関係のない大正時代の現地の人間。彼らを遡行軍との戦いに巻き込んだら、大きく歴史が変わってしまうかも知れない。 「貴様らは巻き込めん。こんのすけを連れて燭台切の所まではしれ！」 　刀を佩いているからには戦えるのだろうが、そもそも遡行軍に接触させるのが良くないのだ。 　こんのすけを抱えたまま、震える善逸の目からは大粒の涙が溢れ出ている。一瞬だけとは言え身の熟しがとんでもなかった気がするが、彼の精神状態を慮っても、この場から逃がすのは最善な筈だ。 　何より、大事な伝令役を守ってくれたのだから。 「こんのすけ、頼むぞ！」 「わかりました！ 我妻さまのことはお任せください」 　こんのすけにもダメ押しで指示を飛ばすと、こんのすけは長谷部の意を汲んで頷いた。元々伝令役のクダギツネだ。善逸を安全な所に誘導した後は、燭台切に状況を知らせて、援軍を送ってくれるだろう。 　善逸は何か言いたげだったが、再び猛攻を始める遡行軍の攻撃に備えて長谷部はそちらに向き直った。 　やがて走りだした善逸を追って、一振りの遡行軍の短刀が長谷部の刃をかいくぐり、追いかけて行く──。
October 21, 2025 at 5:17 PM
turubamitanbo.bsky.social
またな

とうらぶ / 長谷部くん と ミャクミャクさま
手を振りながら歩いていく万博のマスコットキャラクター・ミャクミャクさま。青色のまろい身体にたくさんのぷるぷるとしたいのちのかがやきをくっつけた彼の背中を、長谷部くんが手を振りながら見送っているイラスト。 長谷部くんはミャクミャクさまの目玉（いのちのかがやきの一部）を模した風船を握りしめながら、ひらひらと手を振っている。 万博開催、半年間お疲れ様でした。
October 14, 2025 at 10:34 AM
turubamitanbo.bsky.social
親戚のちびっこのリクエストで描かせて頂いた、エールを送るかまぼこ隊
(大人も嬉しいかもしれない)

鬼滅 / 善逸くん と 炭治郎くん と 伊之助くん と 禰豆子ちゃん
誰かしらに応援の声をかけるかまぼこ隊のイラスト。 長方形の画面に四人で並ぶかまぼこ隊の面々。 上ににっこり笑顔の善逸くん、中段に歯磨きとコップを持って人のよい笑顔を浮かべる炭治郎くん左腕の筋肉をむきっと掲げる伊之助くん。 下段に両手を上げてむー！っと声を上げる禰豆子ちゃんの順で菱形に並んでいる。 善逸「今日もたくさん頑張ったね！きっと今晩のお風呂はきもちがいいよぉ！」 炭治郎「寝る前に歯磨きができてえらかった ぞ。さわやかな朝を迎えられるな！」 伊之助「寝る子は育つぜ！俺様のようにな！」 禰豆子ちゃんはめいっぱい両手を振り上げて、ムー！と言っている。 ちびっこに向けて温かい言葉をかける面々だが、大人が言われても結構嬉しいことなのかもしれない。 今日を生き延び、明日を迎えられることは、とても尊いことなのだから。
October 13, 2025 at 4:10 AM
turubamitanbo.bsky.social
さて、次の任務は……

とうらぶ / 長谷部くん
次の任務の内容のチェックをしている長谷部くんのイラスト。 主命の記された書状を開いて、ポコポコと気合の湯気を三つも出している。 やる気まんまんの長谷部くんなのであった。
October 11, 2025 at 8:58 AM
turubamitanbo.bsky.social
ドハマリしたときの恒例、推しと推しを並べたい衝動…！
善逸くんや炭治郎くんは持ち前の共感覚であっさりと警戒を解いてくれそうですね。

待ち時間と原稿の息抜きののらくがきがしっかりと形になったので色を塗ってみました。
（解像度の関係で拡大すると文字が少し読みづらかったので、分割したものも置いておきますね〜！）
October 6, 2025 at 4:07 AM
turubamitanbo.bsky.social
夜明け前の邂逅絵巻
〜やっぱり気になる刃毀れ〜

クロスオーバー / とうらぶ と 鬼滅 /
こんちゃん と 燭台切さん と 長谷部くん と 伊之助くん と 炭治郎くん と 善逸くん

（とうらぶ組は鬼とは関係ない任務で大正に来ています）
（右から読んでね！）
淡く月の光が広がる空の下、交わることのない筈だった二つの部隊が邂逅している横長イラスト。 　左側には一匹の狐と洋装の青年が二人、右側には三人の少年たち。おなじみ、こんのすけくんと燭台切さんと長谷部くん。右は鬼滅の刃に登場する、所謂かまぼこ隊の面々である。 「お前ら相当強ェな！　ビンビン感じるぜ。俺様と勝負しろ！」 「よさないか、伊之助！　失礼だろう」 　ノコギリのように所々大きく欠けた刃の刀を二本掲げて、伊之助がけんかをふっかける。手を上げて炭治郎が制するが、一歩前に出ているためかやる気満々だ。 　その後ろで善逸は怯えた表情をしながらも炭治郎くんが背負った箱に手をかけて、長谷部くんたちのことを伺っている。 「何だ、貴様ら」 　一方、長谷部くんは自分の刀に手を掛けつつ、彼らを観察していた。 （イノシシのアヤカシ！？　というか……） （この時代に何故帯刀している……？　既に改変の影響が出ているのか） （それにしても、刃毀れすごいな！？） 　廃刀令が発布されて久しい大正時代。この時代に当然のように刀を佩いて行動する人間は限られている。任務の内容にも記されてはいなかった、この少年たちは何者なのだろうか。 「長谷部くん、おちついて。刀から手を離そう」 　戸惑う長谷部くんを、燭台切さんが制する。怪しまれている以上、敵意がないことを示すのが最善だろう。 　すぐさま燭台切さんがしゃがみ込み、こんのすけくんに話しかけた。ただし、顔はずっと少年たちに向けている。 「こんのすけくん、ちょっとこの子たちのことを調べてくれる？」 　すぐさま「はい！」と勢いよく返事をするこんのすけくんを横目に、燭台切さんは「刃毀れすごいなあ」と内心思うのだった。　 　猪頭の扱う刀につい目が行ってしまう。もはや刀としての本能である。 　 （なにこれ、金属音？　重たくて鋭い覚悟の音…。でも、ちょっぴり寂しい音だ。どこかで聴いたことがあるような…） （鉄……否、鋼の匂いだ。懐かしくてしたたかな、花のような香りがする） （鬼ではないけど、人でもない） 　善逸くんと炭治郎くんは、異様な音と匂いを感じていたらしい。ふたりとも伊之助を制しつつも、何が起きてもいいように、無意識に刀に手を伸ばしている。 　そんな感じの奇妙な邂逅。 　ここから始まる鬼と刀の物語を、いつか観てみたいものである。
October 6, 2025 at 4:00 AM
turubamitanbo.bsky.social
◆ツルバミたんぼ の お知らせ
今月25日に諏訪市で開催されるオールジャンル同人誌即売会 #すわケット3 のスペースを頂きました🌱

ツルバミたんぼ
す−8　にてお待ちしております！

秋の夜長にハロウィンナイトなおばけちゃんズな一次新刊です。
今回も一次二次両方の持ち込みとなります。
とうらぶは既刊のみですが、秋の長谷部くんな小話ペーパーも頒布予定です。
当日はよろしくお願い致します👻
お気軽に遊びにきてくださいませ〜(・▽・)ノシ

#すわケットサークル
2025年10月25日　長野県諏訪市で開催されるオールジャンル同人誌即売会・すわケット（12時から16時まで）のサークル配置図と、ツルバミたんぼのお品書きのお知らせ。 場所は駅前交流テラス「すわっチャオ」にて。 一次創作では前回のマチコ本や波山が主役の趣味トリオの小説、 そして新刊のハロウィンドリームナイト（仮）を頒布予定。 他、二次創作では刀剣乱舞の既刊も持ち込み予定。
October 2, 2025 at 3:02 PM
turubamitanbo.bsky.social
幸せの箱

鬼滅 / 獪岳 と 善逸
福と朱塗りで彫られた枡の上に、獪岳くんが座っている。後ろを向いているので、表情はよく見えない。 節分で使う福豆を入れる枡である。炒り豆がそこそこ溜まっているが、左側の角に穴が空いており、ぽろりぽろりと豆がこぼれてしまっている。きっと、満杯になることはない。 獪岳くんが座っているのとは反対側の角に、善逸くんがしがみついている。頑張って登ろうとしているのか、ぎゅっと眉根を寄せて必死の表情だ。 次に豆が落ちる時、その音は獪岳に届くだろうか。
September 30, 2025 at 6:54 PM
turubamitanbo.bsky.social
ありがとうは嬉しい気持ち

とうらぶ / 長谷部くん
橙色のリボンの巻かれたハートを胸に抱きしめている長谷部くん。目を伏せてぎゅっと両手で包み込み、大事そうに抱えている。 ほわほわと温かくなる大事な大事なご感想。 楽しい時間を共有できる嬉しさとこちらを思って時間を割いて頂くありがたさに、今日も手を合わせたくなるのです。
September 29, 2025 at 5:03 PM
turubamitanbo.bsky.social
グランプリおめでたや✨️㊗️👏

とうらぶ / おっきいこんちゃん と 長谷部くん こんちゃん
　おっきいこんのすけくんがふりふりとこちらを向いて右手を振っている。その頭の上では長谷部くんが枡を片手に紙吹雪を撒いており、隣ではこんちゃんが目をぎゅっと瞑って嬉しそうにしている。 　おっきいこんちゃん、ゆるバースのグランプリ受賞、おめでとう。
September 28, 2025 at 5:34 PM
turubamitanbo.bsky.social
んまほっぺちゃんお迎えできました〜！><*
嬉しすぎて今日一日ずっとテンション高かったです。
ちいさいはせべくんもこっそり駆けつけさりげなくマトリョーシカ状態🪆

クリアシートもゲットできていたよというわけで、折角なのでちゅんべくんや刀猫べくんにも友情出演して頂きました…美味しいもののお伴にこれからもよろしくねんまほっぺちゃん…(ˊᵕˋ*)(ˊᵕˋ*)(ˊᵕˋ*)
んまほっぺちゃんぬいお迎えと祝装コラボの記念写真。 祝装コラボのクリアシートの前に、んまほっぺちゃんのおすわりぬいぐるみ、んまほっぺちゃんアクスタ、そして何故かいる小さい長谷部くん。みんな揃ってんまーいとばかりにほっぺたに手をそえてにっこりしている。 他にも友情出演として、ホットなカップに巻かれた刀猫長谷部くんのカップホルダー。ちゅんべくんも駆けつけている。彩りとしてかぼちゃやお芋(さつまいも)のチャームも置いたのだが、ちょっと影が濃すぎてよくわからなかったので、簡単なかぼちゃとおいものイラストも描いてある。 そして背後には竜胆の景趣に佇む軽装長谷部くん。 長谷部くんの祝装から猫まで勢揃いのぷちオールスターな机の上なのだった。
September 26, 2025 at 2:15 PM
turubamitanbo.bsky.social
また会えるよ

とうらぶ / まんが / 長谷部くん と 鈴虫2
　長谷部くんが虫聴きする4コママンガ。のようなもの。 　月明かりに照らされて、長谷部くんがススキの茂る原っぱを歩いている。 「今日も虫聴きと洒落込むか」 　歩きながら片手に虫籠を抱えて、めぼしい場所まで歩く。 　長谷部くん適当な場所を見つけて座り込むと、虫籠にきゅうりを仕掛けてじっと待った。 　月光に照らされて、虫籠はきらきらと光っている。 　しばらくすると「しょうがねえなあ〜」とばかりに一匹の鈴虫がやってくる。長谷部くんはがたっと立ち上がり、鈴虫が籠に入るのを手に汗握って見届けている。 　鈴虫はリィンリィンと羽根を震わせて、音を奏で初めた。 　静かな夜に響く鈴虫の音に、長谷部くんは目を伏せて、耳を傾けている。 　秋の夜長の、ささやかだけれど、奇妙な交響。
September 24, 2025 at 4:12 PM
turubamitanbo.bsky.social
実はこちら（↑）のイラストは覚書をちまちまと書いている時に描いたものだったのですが、結構いい感じになったのでイラストとして仕立て直したのでした。

というわけで温まった獪岳くんについての覚書です。あまりにも獪岳くんが刺さりすぎてですね、ほんといいキャラしておりますなあと…（善逸くんも大好きなので何かのタイミングでペロッと描かせてほしい）

怪しい樹木の叫びですので、なま温かく見守って頂けたら幸いです(ˊᵕˋ*)
上弦の鬼・獪岳についての印象、連想できることを獪岳のイラストの周りに書き連ねた画像。無限城感想シートその2かもしれない。 以下画像に書かれている文章。 まず刀の紋や拵が善逸くんと揃いになっているのがとても胸にくる。 獪岳が背負う刀は柄巻や鞘、刀身が善逸くんの刀の反転カラーになっており、黒い柄巻きに黒い鞘、橙色の刀身に黒い稲妻文様が浮き出ている。 しかし鍔だけは木瓜型（丸みを帯びた十字形）であり、白い鍔に金と黄蘗色の縁取り、三角の模様（恐ら竜の鱗の意匠）が散りばめられている。 笹貫の島津鍔ぐらい散りばめれらている。 善逸くんの日輪刀は恐らく刃渡り70センチ前後の刀であり、大体脇差〜打刀ぐらいの長さである。 対して獪岳の刀は明らかに大ぶりで、刃渡り80センチ以上の太刀であると推測できる。自分の身長よりも長い刀でも背負い太刀なら楽に抜刀できるので、壱の型を諦めた代わりに、重く長い太刀を使うことでパワー押しに舵を切ったのかも知れない。 獪岳は劇場版だとダン、と大きく足を踏み鳴らすのだが、これは邪気払いや五穀豊穣を願う儀式で度々行われる「禹歩（反閇）」を踏襲する動作を参考にしているのではないか説（演出の話なので獪岳に染み付いた動きかは謎） 雷紋としての巴紋、オタイコ様。 雷紋といえばラーメンの皿にも描かれがちな四角い渦のような鳴門のかたちをした紋だが、こちらは善逸くんっぽい印象がある。 箇条書き ・鬼としての造形が完璧すぎる。ザ・鬼って感じのデザイン。 ・そういえば雷神って鬼だなあ（鬼としての雷サマの表現たいへん美味） ・雷とは古来より稲の夫（つま）とされ、稲妻の言葉の由来となっている。 　雷が鳴り、嵐の時期に稲は実をつけ頭を垂れる。つまり、雷が鳴ると米が実るのである。 　雷が鳴ると首が落ちる＝獪岳は善逸と対で「稲」を担当しているのだな、と思っていたらキメ学での苗字が「稲玉」だったのでニッコリした樹木の絵文字。 ・豊穣に関するポイントが多い雷門弟。世が世ならこの対決は豊穣のオマツリのソレである。 ・獪岳の服装は漢服っぽい印象を受ける。なので彼のBGMは中華っぽい感じだったのかも知れない。 ・獪岳という名前は、ぱっと思いつくのは咳逆(ガイギャク)。中医学で咳や風邪を表す言葉で「よくある病」 獪岳が苛まれ、誰もが陥りがちな「愛情の欠乏」とリンクしている気がする。 右下に善逸の日輪刀の刀身のイラスト。 　雷門弟（雷兄弟？）の刀の稲妻模様、刀剣の「金筋」「砂流し」っぽくて粋ですよね。原作もアニメも表現が細やか…！シビレます。雷だけに！
September 23, 2025 at 6:47 PM