短い文章のうちに、いろんなことを感じさせてくれる論考でした。
短い文章のうちに、いろんなことを感じさせてくれる論考でした。
時間をおいて、改めて向き合う。心に何かがのしかかったまま。
生命とは何か。育てることと殺すことは表裏の関係なのか。育てないものは育てる可能性を抹殺した人は殺人者なのか。育てる人はすべてを許されるのか。
熊は突然やってくる。帰って欲しい。しかし、熊がいることにどこかほっとしていないか。熊がいない世の中は生きるに値する世の中なのか。
「熊はどこにいるの」(木村紅美、河出書房新社)
#まいにち机2025春
時間をおいて、改めて向き合う。心に何かがのしかかったまま。
生命とは何か。育てることと殺すことは表裏の関係なのか。育てないものは育てる可能性を抹殺した人は殺人者なのか。育てる人はすべてを許されるのか。
熊は突然やってくる。帰って欲しい。しかし、熊がいることにどこかほっとしていないか。熊がいない世の中は生きるに値する世の中なのか。
「熊はどこにいるの」(木村紅美、河出書房新社)
#まいにち机2025春
想像して欲しい。
いろんな生き物の言葉が分かる世界はどんな世界なのか。
その世界で人間だけがいがみあって生きていけるのかを。
世界は変わるのだ。
「僕には鳥の言葉がわかる」(鈴木俊貴、小学館)
#まいにち机2025春
想像して欲しい。
いろんな生き物の言葉が分かる世界はどんな世界なのか。
その世界で人間だけがいがみあって生きていけるのかを。
世界は変わるのだ。
「僕には鳥の言葉がわかる」(鈴木俊貴、小学館)
#まいにち机2025春
エチオピアに飲酒だけで生きている人々がいるという。
いるのか?
いる。
食べるとはなにか、栄養とは何かを根本から考え直さないといけない。
「酒を主食とする人々」(高野秀行、本の雑誌社)
#まいにち机2025春
エチオピアに飲酒だけで生きている人々がいるという。
いるのか?
いる。
食べるとはなにか、栄養とは何かを根本から考え直さないといけない。
「酒を主食とする人々」(高野秀行、本の雑誌社)
#まいにち机2025春
読み終えて余韻が残る。猫の鳴き声が耳に残る。彼らは何を言おうとしたのか。わたしが思い込んでいた猫の「語り」は間違っていたのかもしれない。
「私という猫 完全版」(イシデ電、ことさら出版)
#まいにち机2025春
読み終えて余韻が残る。猫の鳴き声が耳に残る。彼らは何を言おうとしたのか。わたしが思い込んでいた猫の「語り」は間違っていたのかもしれない。
「私という猫 完全版」(イシデ電、ことさら出版)
#まいにち机2025春
書庫は図書館の核心だ。図書館の存在理由を示すのが書庫だ。だから「書庫をあるく」ことはとても贅沢で怖いことなのだ。
「書庫をあるく」(南陀楼綾繁、皓星社)
#まいにち机2025春
書庫は図書館の核心だ。図書館の存在理由を示すのが書庫だ。だから「書庫をあるく」ことはとても贅沢で怖いことなのだ。
「書庫をあるく」(南陀楼綾繁、皓星社)
#まいにち机2025春
「満ちている」(ただあやの、小さい書房)
#まいにち机2025春
「満ちている」(ただあやの、小さい書房)
#まいにち机2025春
筆者のパートナーがすごい人だった。この人がいたからこそ、筆者の冒険は成り立った。
「バルセロナで豆腐屋になった」(清水建宇、岩波新書)
#まいにち机2025春
筆者のパートナーがすごい人だった。この人がいたからこそ、筆者の冒険は成り立った。
「バルセロナで豆腐屋になった」(清水建宇、岩波新書)
#まいにち机2025春
克明な取材で高橋兄弟がバブルの申し子であったことが浮き彫りにされる。
二人の裏にいる「より大いなる悪」は裁かれない。いい時だけ利用し、危なくなったら関係を精算する。聞かれても「そんな人は知らない」。
取材が深い。事実を丹念に記す調査的ノンフィクションど真ん中の本。
「バブル兄弟」(西崎伸彦、文藝春秋)
#まいにち机2025春
克明な取材で高橋兄弟がバブルの申し子であったことが浮き彫りにされる。
二人の裏にいる「より大いなる悪」は裁かれない。いい時だけ利用し、危なくなったら関係を精算する。聞かれても「そんな人は知らない」。
取材が深い。事実を丹念に記す調査的ノンフィクションど真ん中の本。
「バブル兄弟」(西崎伸彦、文藝春秋)
#まいにち机2025春
遍路旅は寺を巡ることが目的なのではない。歩く過程が大切なのだ。
一人になることで、傍に佇んでいるもう一人が見えてくる。ずっと前からそこにいたのに、見ないようにしてきた。歩くことで靄は取り払われ、見るべきものを見ることができるようになる。
「私の同行二人」(黛まどか、新潮新書)
#まいにち机2025春
遍路旅は寺を巡ることが目的なのではない。歩く過程が大切なのだ。
一人になることで、傍に佇んでいるもう一人が見えてくる。ずっと前からそこにいたのに、見ないようにしてきた。歩くことで靄は取り払われ、見るべきものを見ることができるようになる。
「私の同行二人」(黛まどか、新潮新書)
#まいにち机2025春
米国では州の学区の権限で禁書にする本を決められる。学校の図書室でしか情報を得られない子どもにとっては、マジョリティーが動かす社会がすべてに見えてしまう。自分もマジョリティーの側に行かねばと考えるかもしれない。禁書の狙いは、マジョリティーが支配する社会を作ることだ。
「絵本戦争」(堂本かおる、太田出版)
#まいにち机2025春
米国では州の学区の権限で禁書にする本を決められる。学校の図書室でしか情報を得られない子どもにとっては、マジョリティーが動かす社会がすべてに見えてしまう。自分もマジョリティーの側に行かねばと考えるかもしれない。禁書の狙いは、マジョリティーが支配する社会を作ることだ。
「絵本戦争」(堂本かおる、太田出版)
#まいにち机2025春
「ここで眺める水俣」(森田具海、弦書房)
#まいにち机2025春
「ここで眺める水俣」(森田具海、弦書房)
#まいにち机2025春
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#まいにち机2025春
「ホーボー・インド」(蔵前仁一、産業編集センター)
#まいにち机2025春
「ホーボー・インド」(蔵前仁一、産業編集センター)
#まいにち机2025春
彼は表現したいものを正しく描くために、油絵の具を自ら調合し、カンバスを作り、画材が手に入らない時にはどうやって描くかを実験していた。どうあっても自分は描きたいのだ、描かなければいけないのだ、との思いに貫かれていた。
「父、松本竣介」(松本莞、みすず書房)
#まいにち机2025春
彼は表現したいものを正しく描くために、油絵の具を自ら調合し、カンバスを作り、画材が手に入らない時にはどうやって描くかを実験していた。どうあっても自分は描きたいのだ、描かなければいけないのだ、との思いに貫かれていた。
「父、松本竣介」(松本莞、みすず書房)
#まいにち机2025春
画期的なアイデア。
ある「場所」は地球ができてからなくなるまでの歴史を内包している。同じことを繰り返したり、らせん状に進んだり退いたり。きっと、「場所」は人間の振る舞いに苦笑いしたり怒ったりしている。
そして、宇宙は感情や記憶をのみこんで、消えていく。
「HERE」(リチャード・マグワイヤ、大久保護訳、国書刊行会)
#まいにち机2025春
画期的なアイデア。
ある「場所」は地球ができてからなくなるまでの歴史を内包している。同じことを繰り返したり、らせん状に進んだり退いたり。きっと、「場所」は人間の振る舞いに苦笑いしたり怒ったりしている。
そして、宇宙は感情や記憶をのみこんで、消えていく。
「HERE」(リチャード・マグワイヤ、大久保護訳、国書刊行会)
#まいにち机2025春
そうして、20年、30年が失われた。そして、それは続く。
「希望格差社会、それから」(山田昌弘、東洋経済新報社)
#まいにち机2025春
そうして、20年、30年が失われた。そして、それは続く。
「希望格差社会、それから」(山田昌弘、東洋経済新報社)
#まいにち机2025春
人間はどこから来たのか、なぜ生きているのか、これからどこに行くのか。その核心を明かすのだから。
読むことがこれほどまでに肯定された本はない。読む人のために、書く人がある確率で生まれる。ただ1人に読ませるため、1人が次の1人に伝えていく。
イェイツの詩を読みたくなった。
「小説」(野崎まど、講談社)
#まいにち机2025春
人間はどこから来たのか、なぜ生きているのか、これからどこに行くのか。その核心を明かすのだから。
読むことがこれほどまでに肯定された本はない。読む人のために、書く人がある確率で生まれる。ただ1人に読ませるため、1人が次の1人に伝えていく。
イェイツの詩を読みたくなった。
「小説」(野崎まど、講談社)
#まいにち机2025春
人生の残り時間が見えてから何を読むかを考えるのはとても大切なことだ。あれもこれも、があれもだけになり、これだけになりこれになる。その時一体私は何を読んでいるのだろう。
「生きるための読書」(津野海太郎、新潮社)
#まいにち机2025春
人生の残り時間が見えてから何を読むかを考えるのはとても大切なことだ。あれもこれも、があれもだけになり、これだけになりこれになる。その時一体私は何を読んでいるのだろう。
「生きるための読書」(津野海太郎、新潮社)
#まいにち机2025春
読まなくてもいい。これらの本を置いている自分が何者なのかを思えばいいのだから。
「図書館を建てる、図書館で暮らす」(橋本麻里、山本貴光、新潮社)
#まいにち机2025春
読まなくてもいい。これらの本を置いている自分が何者なのかを思えばいいのだから。
「図書館を建てる、図書館で暮らす」(橋本麻里、山本貴光、新潮社)
#まいにち机2025春
女性として生まれたというだけで生きることを制限された中、彼女らは異議を申し立てた。その結果が「埃のついたすももを売って日銭を稼ぐ」ことであろうとも。
言葉を空に放り投げなければならなかったのだ。
「埃だらけのすももを売ればよい」(高柳聡子、書肆侃々房)
#まいにち机2025春
女性として生まれたというだけで生きることを制限された中、彼女らは異議を申し立てた。その結果が「埃のついたすももを売って日銭を稼ぐ」ことであろうとも。
言葉を空に放り投げなければならなかったのだ。
「埃だらけのすももを売ればよい」(高柳聡子、書肆侃々房)
#まいにち机2025春
地名がある。それは自分がどこに立っているか、どこから書き出しているかを確認しているようだ。
ほんとうは何を感じていたのかは、言葉にしなくてもいい。本当はこうだった、と意識するだけでいい。
「ここで唐揚げ弁当を食べないでください」(小原晩、実業之日本社)
#まいにち机2025春
地名がある。それは自分がどこに立っているか、どこから書き出しているかを確認しているようだ。
ほんとうは何を感じていたのかは、言葉にしなくてもいい。本当はこうだった、と意識するだけでいい。
「ここで唐揚げ弁当を食べないでください」(小原晩、実業之日本社)
#まいにち机2025春
自分が主語で始まり、いつの間にか書評につながる。身体的に共感した作品について書いている。だが軽くはない。
風呂に入らない話、片付けをしない話には驚嘆。
「どうかしてました」(豊崎由美、集英社)
#まいにち机2025春
自分が主語で始まり、いつの間にか書評につながる。身体的に共感した作品について書いている。だが軽くはない。
風呂に入らない話、片付けをしない話には驚嘆。
「どうかしてました」(豊崎由美、集英社)
#まいにち机2025春