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おすすめの小説を教えてくださるとうれしいです。
(できればpixivのまだ見ぬ最強百合小説が知りたいです。でもおすすめなら、なんでも読みます)
https://forms.gle/RivPHg2DWMFHwQDG7
作品名:BUTTER
作者名:柚木麻子
「(前略)軽く傷ついちゃったよ! 業界やネットではさんざんデブで頭がおかしいって言われるし」
「批判ばっかりじゃないよ」
自虐的な笑い話にするつもりだったが、伶子は優しくこちらを見ている。
「里佳のこと、敏腕記者だって言っている人も大勢いるよ。里佳の見解が正しくて、梶井が嘘をついているか、裏切ったんじゃないかって言う人だって、いっぱいいるよ。反対派がいるときは必ず賛成派もいることを忘れないで(後略)」
作品名:BUTTER
作者名:柚木麻子
「(前略)軽く傷ついちゃったよ! 業界やネットではさんざんデブで頭がおかしいって言われるし」
「批判ばっかりじゃないよ」
自虐的な笑い話にするつもりだったが、伶子は優しくこちらを見ている。
「里佳のこと、敏腕記者だって言っている人も大勢いるよ。里佳の見解が正しくて、梶井が嘘をついているか、裏切ったんじゃないかって言う人だって、いっぱいいるよ。反対派がいるときは必ず賛成派もいることを忘れないで(後略)」
あとでコラボ音源だけ安く販売してくれないかなぁ......
あとでコラボ音源だけ安く販売してくれないかなぁ......
ビビバスさん...一生ついていきます!
ビビバスさん...一生ついていきます!
作品名:腐愛
作者名:みろくりらく
私が隣でこんな感情を抱いているなんて知らずに、みのりは変わらず愛らしい寝顔でくぅくぅと眠る。
人の気も知らないでと訴えるように、ほっぺを突けばくすぐったそうに身をよじった。
「あの人の物なんかにならないで、私の物になってくれたらいいのに」
みのりが聞いてないことを良いことに胸の中にしまって置いた感情をつぶやいてみる。
誰かを物みたいに言うなんて良くないけど、これ以上に当てはまる表現が思いつかなかった。
(本文引用)
作品名:腐愛
作者名:みろくりらく
私が隣でこんな感情を抱いているなんて知らずに、みのりは変わらず愛らしい寝顔でくぅくぅと眠る。
人の気も知らないでと訴えるように、ほっぺを突けばくすぐったそうに身をよじった。
「あの人の物なんかにならないで、私の物になってくれたらいいのに」
みのりが聞いてないことを良いことに胸の中にしまって置いた感情をつぶやいてみる。
誰かを物みたいに言うなんて良くないけど、これ以上に当てはまる表現が思いつかなかった。
(本文引用)
作品名:半分だけの、レモンの味。
作者名:佐紅 律兎
振り向いた夏紀先輩の肩に手を置いて、背伸びをする。夏紀先輩に体を預けるように。
ふと香ったのは私と同じシャンプーの匂い。
半分だけの、レモンの味。恋だけでは苦いだけだった。愛の甘酸っぱさが足りていない。
触れ合ったのは、唇とおでこ。私が夏紀先輩の唇を奪ってはいけないから。
「っ、奏、」
夏紀先輩が驚いて、私を突き放す。私はバランスを崩して後ずさり、距離が開く。
「どうして……っ」
目の前の夏紀先輩が滲んでいく。声も震えてみっともない。
「どうして……私じゃ、ダメなんですか……?」
(本文引用)
作品名:半分だけの、レモンの味。
作者名:佐紅 律兎
振り向いた夏紀先輩の肩に手を置いて、背伸びをする。夏紀先輩に体を預けるように。
ふと香ったのは私と同じシャンプーの匂い。
半分だけの、レモンの味。恋だけでは苦いだけだった。愛の甘酸っぱさが足りていない。
触れ合ったのは、唇とおでこ。私が夏紀先輩の唇を奪ってはいけないから。
「っ、奏、」
夏紀先輩が驚いて、私を突き放す。私はバランスを崩して後ずさり、距離が開く。
「どうして……っ」
目の前の夏紀先輩が滲んでいく。声も震えてみっともない。
「どうして……私じゃ、ダメなんですか……?」
(本文引用)
作品名:君の隣に
作者名:ゴン
「咲希の幸せを願うのは勝手だけど、人の幸せを願える程一歌は幸せなの?人の幸せを願う前にまず自分が幸せになりななよ」
「自分が、幸せに……」
今までそんな事考えたことも無かった。自分よりも、咲希の喜ぶ姿が見たい。ただそれだけを考えていたから。
「告白したら咲希が困る?困らせればいいじゃない。真剣に向き合ってもらえばいいじゃん。その後どうするかは咲希が考えて決めるんだから、任せればいい。それで咲希が告白をやめたとしても、それは咲希が出した答えなんだから。それを否定するのは咲希を信用してないのと一緒じゃない?」
(本文引用)
作品名:君の隣に
作者名:ゴン
「咲希の幸せを願うのは勝手だけど、人の幸せを願える程一歌は幸せなの?人の幸せを願う前にまず自分が幸せになりななよ」
「自分が、幸せに……」
今までそんな事考えたことも無かった。自分よりも、咲希の喜ぶ姿が見たい。ただそれだけを考えていたから。
「告白したら咲希が困る?困らせればいいじゃない。真剣に向き合ってもらえばいいじゃん。その後どうするかは咲希が考えて決めるんだから、任せればいい。それで咲希が告白をやめたとしても、それは咲希が出した答えなんだから。それを否定するのは咲希を信用してないのと一緒じゃない?」
(本文引用)
作品名:ピンク色の相合傘
作者名:佐紅 律兎
夏紀先輩が離れていく。その背中が遠くなる。いつも見ている、揺れるポニーテール。
伸ばしかけた手を、不自然に前髪へと運ぶ。
私が得たのは、過ぎた一時の幸福と、コンビニで売っている可愛くないビニール傘。
四〇〇円の宝物なんて、子供みたい。
私はいつまで、傘立てに何の変哲もないビニール傘を、大切に残すのだろう。
遠くで夏紀先輩が、リボンの先輩に傘を差しかけ、何か語りかける。
私には決して届かない優しい言葉。いや、きっと優しいだけじゃない、特別。
私にも、くださいよ。
「夏紀先輩の……ばーか」(本文引用)
作品名:ピンク色の相合傘
作者名:佐紅 律兎
夏紀先輩が離れていく。その背中が遠くなる。いつも見ている、揺れるポニーテール。
伸ばしかけた手を、不自然に前髪へと運ぶ。
私が得たのは、過ぎた一時の幸福と、コンビニで売っている可愛くないビニール傘。
四〇〇円の宝物なんて、子供みたい。
私はいつまで、傘立てに何の変哲もないビニール傘を、大切に残すのだろう。
遠くで夏紀先輩が、リボンの先輩に傘を差しかけ、何か語りかける。
私には決して届かない優しい言葉。いや、きっと優しいだけじゃない、特別。
私にも、くださいよ。
「夏紀先輩の……ばーか」(本文引用)
作品名:育む
作者名:リメル
私が赤ちゃんを孕んだせいで、お腹の子がいるせいでこんなにも辛い思いをしてるんだ。
「この子さえ、いなければっ……、私さえいなくなれば……。」
久しぶりにまふゆの姿を見て苦しくなって下を向いて走った。
もう私もお腹の子もいなくなれ、いなくなっちゃえば楽になれるのに。
(本文引用)
作品名:育む
作者名:リメル
私が赤ちゃんを孕んだせいで、お腹の子がいるせいでこんなにも辛い思いをしてるんだ。
「この子さえ、いなければっ……、私さえいなくなれば……。」
久しぶりにまふゆの姿を見て苦しくなって下を向いて走った。
もう私もお腹の子もいなくなれ、いなくなっちゃえば楽になれるのに。
(本文引用)
作品名:Re:lie【全文:αリサ×Ω友希那】
作者名:cucumber(キューリ)
「……そんなに怯えなくてもいいじゃない」
友希那は目の前で足を止め、へたりこんだアタシを覗き込むように座り込んだ。
「リサ」
「だって!」
幼馴染の自分が首を振った。
「アタシ、ずっとずっと、友希那のこと、騙してたっ……!」
掻き毟るように自分の身体を抱き込んだ。
こんな身体でなければ。
アタシが友希那の、ただの幼馴染でいられれば。
大切な人を裏切り続けるアタシでなければ。
ずっと呪い続けていた、この想いを、この身体を、最低な自分自身を。
(本文引用)
作品名:Re:lie【全文:αリサ×Ω友希那】
作者名:cucumber(キューリ)
「……そんなに怯えなくてもいいじゃない」
友希那は目の前で足を止め、へたりこんだアタシを覗き込むように座り込んだ。
「リサ」
「だって!」
幼馴染の自分が首を振った。
「アタシ、ずっとずっと、友希那のこと、騙してたっ……!」
掻き毟るように自分の身体を抱き込んだ。
こんな身体でなければ。
アタシが友希那の、ただの幼馴染でいられれば。
大切な人を裏切り続けるアタシでなければ。
ずっと呪い続けていた、この想いを、この身体を、最低な自分自身を。
(本文引用)
作品名:君が笑うから
作者名:みろくりらく
「楽しみにしてくれるのは嬉しいですけど、廊下は走っちゃダメですよ?」
「は〜い、ごめんなさい。じゃあつぐちゃん!生徒会室行こっ!」
ガッと私の手首を掴んで日菜先輩は待ちきれないとばかりに少し早いペースで歩き出す。
───もしかして走らないでって約束を守ってくれてるのかな?
確かに走ってないけど……。
本当にちっちゃい子みたい。そんな日菜先輩がなんだか可愛くて、口元がゆるんでしまう。
「ふふ。そんなに急いでもお弁当は逃げませんよ?」
「そりゃそうだけど早く食べたいじゃん!」
(本文引用)
作品名:君が笑うから
作者名:みろくりらく
「楽しみにしてくれるのは嬉しいですけど、廊下は走っちゃダメですよ?」
「は〜い、ごめんなさい。じゃあつぐちゃん!生徒会室行こっ!」
ガッと私の手首を掴んで日菜先輩は待ちきれないとばかりに少し早いペースで歩き出す。
───もしかして走らないでって約束を守ってくれてるのかな?
確かに走ってないけど……。
本当にちっちゃい子みたい。そんな日菜先輩がなんだか可愛くて、口元がゆるんでしまう。
「ふふ。そんなに急いでもお弁当は逃げませんよ?」
「そりゃそうだけど早く食べたいじゃん!」
(本文引用)
作品名:一万年にひとりの三流プロポーズ
作者名:やまもと
「そういえば晶の結婚相手を探してるんだけどー」
「……は?」
あまりに唐突過ぎる爆弾発言に対し晶は思わず間の抜けた声で返事をしてしまった。まるでお昼何食べるか迷ってるんだけど、とでも言うような雰囲気でこの女は何を言っているのか。
「だからぁ、晶の結婚相手だよー。そろそろ必要でしょ?」
(本文引用)
作品名:一万年にひとりの三流プロポーズ
作者名:やまもと
「そういえば晶の結婚相手を探してるんだけどー」
「……は?」
あまりに唐突過ぎる爆弾発言に対し晶は思わず間の抜けた声で返事をしてしまった。まるでお昼何食べるか迷ってるんだけど、とでも言うような雰囲気でこの女は何を言っているのか。
「だからぁ、晶の結婚相手だよー。そろそろ必要でしょ?」
(本文引用)
作品名:大場さんが男装して女の子を引っかけようとする話。
作者名:キゲンゼン元気
そして二人の1番たちが悪いところは、ボードゲームとかトランプをした後、必ず最下位だった人に罰ゲームを課すところ。
三人とも負けず嫌いだからもとより勝負は真剣にやるけど、罰ゲームの内容が酷いからなおさらね…。
私が負けたときに「コンビニに言ってコーヒーを買い、10分後にまた同じ人のレジに並んで「さっき私がここに来なかった!?もう!そいつがルパンよ!!」って言う」という罰ゲームは本当に地獄だった…。(本文引用)
作品名:大場さんが男装して女の子を引っかけようとする話。
作者名:キゲンゼン元気
そして二人の1番たちが悪いところは、ボードゲームとかトランプをした後、必ず最下位だった人に罰ゲームを課すところ。
三人とも負けず嫌いだからもとより勝負は真剣にやるけど、罰ゲームの内容が酷いからなおさらね…。
私が負けたときに「コンビニに言ってコーヒーを買い、10分後にまた同じ人のレジに並んで「さっき私がここに来なかった!?もう!そいつがルパンよ!!」って言う」という罰ゲームは本当に地獄だった…。(本文引用)
作品名:あなたの心臓がほしいの
作者名:柚月
「いや、あ、あんた、適当してない? キューピッドってそんなことして許されるの?」
「……言いがかりだよ、絵名……愛に年齢は関係ないよ」
「棒読みで言わないでよ……」
「それに、」
「?」
「たとえ絵名がお婆さんになっても、私はずっと、絵名の心臓がほしいよ」
「ん、なっ……」(本文引用)
作品名:あなたの心臓がほしいの
作者名:柚月
「いや、あ、あんた、適当してない? キューピッドってそんなことして許されるの?」
「……言いがかりだよ、絵名……愛に年齢は関係ないよ」
「棒読みで言わないでよ……」
「それに、」
「?」
「たとえ絵名がお婆さんになっても、私はずっと、絵名の心臓がほしいよ」
「ん、なっ……」(本文引用)
作品名:さよあこバラエティパック
作者名:比古胡桃
「ほら、ポテトありますよポテト」
そういって、紙袋の中から取り出した細長いフライドポテトを紗夜の口元に持ってくるあこ。いつ頃からだろうか。こんなくだらないやりとりが、毎日のように繰り返されるようになった。
「バカにしてるわね?」
「してませんよー。いらないんですか、ポテト」
「いらないとは言ってないでしょう」
(本文引用)
作品名:さよあこバラエティパック
作者名:比古胡桃
「ほら、ポテトありますよポテト」
そういって、紙袋の中から取り出した細長いフライドポテトを紗夜の口元に持ってくるあこ。いつ頃からだろうか。こんなくだらないやりとりが、毎日のように繰り返されるようになった。
「バカにしてるわね?」
「してませんよー。いらないんですか、ポテト」
「いらないとは言ってないでしょう」
(本文引用)
作品名:それでも地球がまわるなら。【前】
作者名:Z
ねえ。私も弱いよ、じゃんけん。でも多分きっと、あなたは私がじゃんけんに強いと思っている。そんな些細な勘違いも、強がらずしつこく口に出して向き合っていれば良かったのかな。逸らされてしまうくらいだから、もう向き合ってもらえないのかもしれないけれど。
ぐっと込み上げる何かを鼻で塞き止めつつ、私はそのまま書きなぐるように名前とクラスを書き上げた。窓から吹き抜ける風に髪が揺れ、僅かに花音さんの香りが鼻を掠める度に堪えているものが溢れだしてしまいそうになった。
(本文引用)
作品名:それでも地球がまわるなら。【前】
作者名:Z
ねえ。私も弱いよ、じゃんけん。でも多分きっと、あなたは私がじゃんけんに強いと思っている。そんな些細な勘違いも、強がらずしつこく口に出して向き合っていれば良かったのかな。逸らされてしまうくらいだから、もう向き合ってもらえないのかもしれないけれど。
ぐっと込み上げる何かを鼻で塞き止めつつ、私はそのまま書きなぐるように名前とクラスを書き上げた。窓から吹き抜ける風に髪が揺れ、僅かに花音さんの香りが鼻を掠める度に堪えているものが溢れだしてしまいそうになった。
(本文引用)
作品名:恋は呪いと誰かが言った
作者名:松岡ぐみ子
どうやったら今度は置いていかれないで済むのかって、この期に及んでそんなことばかりを考えてる。最悪よ。アンタなんか大っ嫌い。口ではいくらでも悪態がつけるのに。
「ねえ桃、自分の初恋って覚えてる?」
「初恋? えー、いつだったかなあ」
「私はね、初恋をずっと拗らせてるだけなのよ」
それだけなの。シンプルで馬鹿みたいでしょう。自分でも本当に、どうしてここまでって思うけど。
「恋かあ」と桃は言う。
「恋なら仕方ないかあ」(本文引用)
作品名:恋は呪いと誰かが言った
作者名:松岡ぐみ子
どうやったら今度は置いていかれないで済むのかって、この期に及んでそんなことばかりを考えてる。最悪よ。アンタなんか大っ嫌い。口ではいくらでも悪態がつけるのに。
「ねえ桃、自分の初恋って覚えてる?」
「初恋? えー、いつだったかなあ」
「私はね、初恋をずっと拗らせてるだけなのよ」
それだけなの。シンプルで馬鹿みたいでしょう。自分でも本当に、どうしてここまでって思うけど。
「恋かあ」と桃は言う。
「恋なら仕方ないかあ」(本文引用)
作品名:アポロ
作者名:こめだ
どんな手を使っても日菜は自分の気持ちを確かめるつもりだ、とつぐみが気付いた時にはもう遅かった。掴まれてない方の腕で顔を隠そうとしたのに、日菜のもう片方の手がそれを阻んだ。
口調は優しいのに逃げられない何かがある。両手を捕えられ、ぐっと距離を縮められる。目をそらそうにも覗き込まれてさっきよりもずっと頬に赤みがさした。
「…ひさしぶりにちゃんとつぐちゃんの顔みた」
「は、ずかしいので…はなれて」
「教えてくれたら離してあげる」
(本文引用)
作品名:アポロ
作者名:こめだ
どんな手を使っても日菜は自分の気持ちを確かめるつもりだ、とつぐみが気付いた時にはもう遅かった。掴まれてない方の腕で顔を隠そうとしたのに、日菜のもう片方の手がそれを阻んだ。
口調は優しいのに逃げられない何かがある。両手を捕えられ、ぐっと距離を縮められる。目をそらそうにも覗き込まれてさっきよりもずっと頬に赤みがさした。
「…ひさしぶりにちゃんとつぐちゃんの顔みた」
「は、ずかしいので…はなれて」
「教えてくれたら離してあげる」
(本文引用)
作品名:まずは報酬の話をしようか
作者名:十文字
「へぇ? 番犬の位置にいつまで甘んじていられるのか見物だな?」
「ですから番犬ではなく相棒兼ボディガードですよ」
「で、あの女にベッタリ惚れ込んでる。だから文字通りあの女の盾にも銃にもなる。そういうのを犬って言うんだろうがよ」
(本文引用)
作品名:まずは報酬の話をしようか
作者名:十文字
「へぇ? 番犬の位置にいつまで甘んじていられるのか見物だな?」
「ですから番犬ではなく相棒兼ボディガードですよ」
「で、あの女にベッタリ惚れ込んでる。だから文字通りあの女の盾にも銃にもなる。そういうのを犬って言うんだろうがよ」
(本文引用)
お恥ずかしながら、物事をこんなに継続できたのは初めてでして。意外と自分ってできるんだなあと感心しております。 読書感想文を毎日投稿していて気づいたことは、同じ小説を読んでも昔と今で感じ方に差異があることです。あの頃、心に響いた小説が今はそれほど響かなかったり、当時とは異なる響き方をしたり。また、逆もしかりです。読み返すことで感受性が変化していることに気づくことができました。
あと不思議なことに、ここ数年で読んだ小説よりも、なぜか昔に読んだ小説の方が内容を覚えています。タイトルでぱっと内容を思い出せるのは昔の小説ばかりで。書き手になる前の方が、読む熱量があったのかも?
お恥ずかしながら、物事をこんなに継続できたのは初めてでして。意外と自分ってできるんだなあと感心しております。 読書感想文を毎日投稿していて気づいたことは、同じ小説を読んでも昔と今で感じ方に差異があることです。あの頃、心に響いた小説が今はそれほど響かなかったり、当時とは異なる響き方をしたり。また、逆もしかりです。読み返すことで感受性が変化していることに気づくことができました。
あと不思議なことに、ここ数年で読んだ小説よりも、なぜか昔に読んだ小説の方が内容を覚えています。タイトルでぱっと内容を思い出せるのは昔の小説ばかりで。書き手になる前の方が、読む熱量があったのかも?
作品名:好きの定義は
作者名:びゃくだん
「だから、ね」
ななは私の肩に手を置いて、私の目を見据えた。穏やかな笑顔を浮かべているようで、だけどその瞳はひどく濁っている。
「今度同じようなこと言われたら、こう言って欲しいんだ」
続けられた言葉を耳にして、私はその通りに繰り返した。
『ななに聞いてみて』
(本文引用)
作品名:好きの定義は
作者名:びゃくだん
「だから、ね」
ななは私の肩に手を置いて、私の目を見据えた。穏やかな笑顔を浮かべているようで、だけどその瞳はひどく濁っている。
「今度同じようなこと言われたら、こう言って欲しいんだ」
続けられた言葉を耳にして、私はその通りに繰り返した。
『ななに聞いてみて』
(本文引用)
作品名:逆光
作者名:モチダ
こっちを見て、と言わなくてもずっと見てくれていて。好きになって、と言わなくてもずっと好きでいてくれたのに。
満たされない何かが心にぽっかりと穴をあける。もう少しなのに、これだってものが足りなくて困っている。待つにはもどかしく、捕まえようとすると今みたいに腰を抜かしてしまう。(本文引用)
作品名:逆光
作者名:モチダ
こっちを見て、と言わなくてもずっと見てくれていて。好きになって、と言わなくてもずっと好きでいてくれたのに。
満たされない何かが心にぽっかりと穴をあける。もう少しなのに、これだってものが足りなくて困っている。待つにはもどかしく、捕まえようとすると今みたいに腰を抜かしてしまう。(本文引用)
作品名:【モカ蘭】 夕焼けに消えないで 【一週間前編】
作者名:大村千里/甘未やました
「っていうかー、店員さん、ヘンな顔してたねー。ちらちら見られてたよねー」
「……そうだね」
指輪を買いに来る花の女子高生が二人。片方のサイズを測ったらその子は退場して、あと一人が指輪を買って、プレゼント用に包装して。
「……何か、言われた?」
「…………別に。ってか普通、そういうことお店の人は聞かないでしょ」
「……そっかー」
きっと、この子たちひょっとして、なんて、思われたのかなー。それとも、考えすぎかな。
恋人同士に、見えてたら良いなぁ。(本文引用)
作品名:【モカ蘭】 夕焼けに消えないで 【一週間前編】
作者名:大村千里/甘未やました
「っていうかー、店員さん、ヘンな顔してたねー。ちらちら見られてたよねー」
「……そうだね」
指輪を買いに来る花の女子高生が二人。片方のサイズを測ったらその子は退場して、あと一人が指輪を買って、プレゼント用に包装して。
「……何か、言われた?」
「…………別に。ってか普通、そういうことお店の人は聞かないでしょ」
「……そっかー」
きっと、この子たちひょっとして、なんて、思われたのかなー。それとも、考えすぎかな。
恋人同士に、見えてたら良いなぁ。(本文引用)
作品名:望み違い
作者名:ゆきだ
聞き覚えのある出版社名と名前を告げられて、時折かかってくる電話口の向こうの人だと理解する。
「……いつも、絵名がお世話になってます」
「ああ、いえ。うちの出版社も東雲先生のおかげで繁盛してますんで、こちらこそ。それよりも、あなた……朝比奈まふゆさん、ですよね?」
「はい、そうですが……」
「やっぱり! そうですよね、あなたが……」
どこか値踏みするような視線にあまりいい気はしない。
さすがに文句の一つでも入れようかと思って、
「あなたが、先生の想い人だ」
──その言葉に、口をつぐんだ。(本文引用)
作品名:望み違い
作者名:ゆきだ
聞き覚えのある出版社名と名前を告げられて、時折かかってくる電話口の向こうの人だと理解する。
「……いつも、絵名がお世話になってます」
「ああ、いえ。うちの出版社も東雲先生のおかげで繁盛してますんで、こちらこそ。それよりも、あなた……朝比奈まふゆさん、ですよね?」
「はい、そうですが……」
「やっぱり! そうですよね、あなたが……」
どこか値踏みするような視線にあまりいい気はしない。
さすがに文句の一つでも入れようかと思って、
「あなたが、先生の想い人だ」
──その言葉に、口をつぐんだ。(本文引用)
作品名:ムジカクジカク
作者名:ねこっこ
「やちよさん」
「なぁに?」
「やちよさん」
「なによ」
やたらと名前を呼びたくなって、繰り返す私にやちよさんは呆れながらも応じてくれる。それがますます嬉しくて「やちよさんやちよさん」と連呼しちゃうんだけど、これってなんかあれだ。小さい子どもが覚えたての言葉を何度も口にするみたいだ。でも、あながち間違いじゃないのかもしれない。恋を知ったばかりの私は、恋する人の名前を呼ぶことがこんなにも心弾むものだとは知らなくて、何度も何度も口にする。(本文引用)
作品名:ムジカクジカク
作者名:ねこっこ
「やちよさん」
「なぁに?」
「やちよさん」
「なによ」
やたらと名前を呼びたくなって、繰り返す私にやちよさんは呆れながらも応じてくれる。それがますます嬉しくて「やちよさんやちよさん」と連呼しちゃうんだけど、これってなんかあれだ。小さい子どもが覚えたての言葉を何度も口にするみたいだ。でも、あながち間違いじゃないのかもしれない。恋を知ったばかりの私は、恋する人の名前を呼ぶことがこんなにも心弾むものだとは知らなくて、何度も何度も口にする。(本文引用)