そういうバルゼにとってヒュトは別世界から落ちてきた情熱的なロマンスのお姫様ではなくて、たとえばすぐ横で自分と同じゲームをしている他人で、「あーもう見てらんねェ。貸しやがれ」と苛立ったり「こりゃ傑作だ！」と手放しに賞賛したりするような、同胞というか、同じ穴の狢というか、自分の道行きに遠慮なく連れて行って道連れにしていいと思っている相手というような

なんか……他人の絵にあんまり興味なさそうだなと思う　たまたま立ち寄った街の宿に若い絵描きが逗留していてその絵を見ても、へェ、あんたも絵描きなんだな。くらいの感想しかなさそう　同志だとは感じるし困っていたら手を貸すと思うけど

実際、バルゼって他の絵描きと仲良くできるのか？　という疑問がずっとある　根源的なところでは自分の世界に誰も交えない誰も入れない人なんじゃないかと思うんだよな　奥義でもずっと自分自身との対話をしている人だし

ただただ強烈な光なんだよね　影のひとつもなくすべてをどこまでも焼き尽くす強烈な光　メギド72学園美術部のバルゼ部長はそれはそれは多くの部員を焼いてきたんだろうな……（突然の現パロ）