マジックが終わるとき、恋愛が終わる映像マジック!金髪の小川未祐がすばらしい。
恋愛禁止の規則は誰のため?組織やグループ、カップルの論理ではなく、自分はどうしたいのか、一個人の「ルール」に対する価値観をあぶり出す。
その主体性のありかを車を効果的に生かした風景ショットやラストのロメール『緑の光線』を想起する撮影・四宮秀俊が見事。
マジックが終わるとき、恋愛が終わる映像マジック!金髪の小川未祐がすばらしい。
恋愛禁止の規則は誰のため?組織やグループ、カップルの論理ではなく、自分はどうしたいのか、一個人の「ルール」に対する価値観をあぶり出す。
その主体性のありかを車を効果的に生かした風景ショットやラストのロメール『緑の光線』を想起する撮影・四宮秀俊が見事。
母親が息子に家賃や食費等に月々いくらかかるか延々と問答するリアルすぎる家計話がおもしろすぎるが、その後に、誠実さをめぐる哲学会話に至る場面展開ができるのはホン・サンスだけ!語学勉強の本質とは、信頼や誠実さを醸成することなのかもしれない。
母親が息子に家賃や食費等に月々いくらかかるか延々と問答するリアルすぎる家計話がおもしろすぎるが、その後に、誠実さをめぐる哲学会話に至る場面展開ができるのはホン・サンスだけ!語学勉強の本質とは、信頼や誠実さを醸成することなのかもしれない。
1984年の坂本龍一と東京風景をスケッチしたアートドキュメンタリー。
1996年にBOX東中野で見たが、当時は「東京タイムスリップ1964/1984:フランス人の見たトーキョー」という企画で、クリス・マルケル『不思議なクミコ』と2本立て公開で「トーキョー・メロディー」のタイトルだった。
初見時はアルタ前や東急文化会館の映画看板、秋葉原の電気街、車内テレビ、スタジオのミキサーやシンセなど、レトロフューチャーな光景に痺れたが、今回は坂本龍一の後のノイズや環境音への志向がすでに垣間見える発言が興味深かった。
1984年の坂本龍一と東京風景をスケッチしたアートドキュメンタリー。
1996年にBOX東中野で見たが、当時は「東京タイムスリップ1964/1984:フランス人の見たトーキョー」という企画で、クリス・マルケル『不思議なクミコ』と2本立て公開で「トーキョー・メロディー」のタイトルだった。
初見時はアルタ前や東急文化会館の映画看板、秋葉原の電気街、車内テレビ、スタジオのミキサーやシンセなど、レトロフューチャーな光景に痺れたが、今回は坂本龍一の後のノイズや環境音への志向がすでに垣間見える発言が興味深かった。
戦場の渦中に放り込まれる劇場型戦場映画。戦争映画におけるカタルシスやヒーロー的物語を廃し、淡々とリアルな戦地を再現。
ラスト、モザイクがかかった本人と俳優たちの写真、メイキング動画が流れ、戦争再現の現場にある笑顔の光景が本編以上に鮮烈で、リアルを再現する虚構の楽しさに戸惑ってしまう。
戦場の渦中に放り込まれる劇場型戦場映画。戦争映画におけるカタルシスやヒーロー的物語を廃し、淡々とリアルな戦地を再現。
ラスト、モザイクがかかった本人と俳優たちの写真、メイキング動画が流れ、戦争再現の現場にある笑顔の光景が本編以上に鮮烈で、リアルを再現する虚構の楽しさに戸惑ってしまう。
オフビートなテンポと伏線回収が小気味いいアクション・コメディの快作。キムズビデオがちらっと出てきたり、『ロボット・ドリームズ』のコニーアイランド、『アノーラ』のロシアンマフィアなど、近年のNY映画で見たあれこれも楽しい。
ただ、無実のキャラがバタバタ死ぬ展開は痛切だし、交通事故経験者には、トラウマ場面あり要注意。
オフビートなテンポと伏線回収が小気味いいアクション・コメディの快作。キムズビデオがちらっと出てきたり、『ロボット・ドリームズ』のコニーアイランド、『アノーラ』のロシアンマフィアなど、近年のNY映画で見たあれこれも楽しい。
ただ、無実のキャラがバタバタ死ぬ展開は痛切だし、交通事故経験者には、トラウマ場面あり要注意。
ホラー映画の金字塔をようやく劇場鑑賞。なるほど不快なまでの金切り声の凄まじさ、ノイズは、劇場の音響でないと体感できない。
物語も映像も今見ると古さもあるし、ゴア描写も現代ホラーに較べれば大人しいが、中盤からの転調で一気に緊張の連続へと突き落とす展開は今みても戦慄する。
ホラー映画の金字塔をようやく劇場鑑賞。なるほど不快なまでの金切り声の凄まじさ、ノイズは、劇場の音響でないと体感できない。
物語も映像も今見ると古さもあるし、ゴア描写も現代ホラーに較べれば大人しいが、中盤からの転調で一気に緊張の連続へと突き落とす展開は今みても戦慄する。
『アニキ・ボボ 4Kレストア版』
人形が壊れるシーンで始まり、人形で終わる物語。
タイトルは子供の遊びの警官と泥棒ごっこの名前らしい。牧歌的ななかに子どもの罪悪感から生じる追う追われる不安や焦燥を夢幻的に描くオリヴェイラらしさも。「正しい道を歩め」朗らかなラストが清々しい。
『アニキ・ボボ 4Kレストア版』
人形が壊れるシーンで始まり、人形で終わる物語。
タイトルは子供の遊びの警官と泥棒ごっこの名前らしい。牧歌的ななかに子どもの罪悪感から生じる追う追われる不安や焦燥を夢幻的に描くオリヴェイラらしさも。「正しい道を歩め」朗らかなラストが清々しい。
KUNST ARZTにてお求めいただけます。ぜひお手にとってご覧になってください。
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ゴダールの遺作が『シナリオ』なら、坂本龍一は「ダイアリー」だった。
『シナリオ』の戸惑いを坂本龍一の「ダイアリー」を見ることで理解が深まった気がする。
ともに死が迫るアーティストのプライベート映像の編集には戸惑う点もあるが、これまでもコラージュ的作風や喜劇的身振り、衝動を現してきた両者の創作論としての遺言と思うと凄みがある。
ゴダールの遺作が『シナリオ』なら、坂本龍一は「ダイアリー」だった。
『シナリオ』の戸惑いを坂本龍一の「ダイアリー」を見ることで理解が深まった気がする。
ともに死が迫るアーティストのプライベート映像の編集には戸惑う点もあるが、これまでもコラージュ的作風や喜劇的身振り、衝動を現してきた両者の創作論としての遺言と思うと凄みがある。
人形をモチーフにしたミステリーホラー(コメディ)。ジャンル映画の定石を少し崩して新味を出している。母娘の関係性を人形のアナロジーに置き換えた裏テーマは、現代社会の心の闇にも迫る奥深さ。何を映して、何を映さないか、映像的に説明することで観客に想像や解釈の幅を広げている。ラストは黒沢清味も漂わせてじわじわ余韻が残る怖さ。
人形をモチーフにしたミステリーホラー(コメディ)。ジャンル映画の定石を少し崩して新味を出している。母娘の関係性を人形のアナロジーに置き換えた裏テーマは、現代社会の心の闇にも迫る奥深さ。何を映して、何を映さないか、映像的に説明することで観客に想像や解釈の幅を広げている。ラストは黒沢清味も漂わせてじわじわ余韻が残る怖さ。