ヤブキを辞めてからはツイッターでも少しは発信してたけどそれもだんだん少なくなり最後には止めた。
その後別の仕事に就きその職場できついパワハラに遭い鬱になってしまった。
その鬱が少しだけ改善してきた頃何気なく見たfacebookでヤブキは倒産し社長も亡くなっていた事を知った。
寂しかったが仕方ないかという気持ちだった。2019年頃だと思います。

時代の流れは残酷だ。今やカセットどころかCDさえも売れない。
それでもまだまだリリースしてるバンドも沢山いる。
応援することしか出来ないけど。陰ながら。

フーファイターズとかエミネムとかその他もろもろの、関係者用のデモテープもよく作ってました。
ま、特権として勝手に一本自分用に作って聞いてました(笑)

大まかに、マスタリング、ダビング、カット、の順です。
他に写真あったはずなんですけど…あったらまた載せます。

ありがとうございます！

音源を持ち込んでもらって、それをまずマスタリングします。
その後、業務用のでかい機械でダビング(ヤブキではプリントと言ってました)した後、一本ずつカットしてカセットに巻き込んでいきます。
そして、要望に応じて、ラベルを貼ったり、ケースに入れたり、キャラメル包装したりします。
生テープも作ってまして、分数もオーダー可能でした。
テープの種類は、国産はマクセルのUR、海外のでは韓国の物を使用してました。

ツイッターでヤブキ録音工房で検索すると少し出てくるかもしれません。
東京の武蔵小金井にありました。
社長も亡くなり、もうとっくに会社もありませんが…。

あとは社員の異動がやたらと多かった。
人によってやり方が微妙に違うのでかなり面倒だった。
態度もでかく、口の悪い社員も多かった。1人を除いては。
店長もきつかった。「人を追い込むのなんか簡単だ」とか平気で言っちゃう人で、実際何人もの社員が精神的に参って辞めてしまってたらしい。俺は特に接点は無かったのでその点は助かったけど。

辞めて3年ぶりにその店に行ってみたら、温度管理表にそのボスのハンコが押してあった。
まだ居るのかと思い、復帰はやめておいた。

俺は悪口言われてるのを知ってたので適当にスルーしながら何とかやってたけど、他の人の悪口を聞くのがきつかった。
ボスに追従してるおばさん達も、ボスがいる時は私と話さないが、休みの日とかは案外親切だし話しかけてもくる。
もしかして「あいつとは喋るな」みたいな事を言われてるんじゃないかとさえ勘繰ってしまう。
俺がいたのは青果部で、土日祝日や年末はめちゃくちゃ忙しくて疲れたし、飲み込みも遅いので他からどう思われてたのかは分からないが、個人的にはやりがいはあったなと思う。
あのボスが居なけりゃまた戻ってもいいかなとも思ったりする。