タカヨシィ
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薬剤師/漢方薬局Rinのオーナー/中医学や養生を広めていきたい/主に漢方薬について発信/自分で漢方薬を選ぶ時のポイントを紹介します
◎葛根湯と桂枝湯の使い分け

どちらも感冒(風邪)の時に用いる漢方薬ですが、使い分けの大きな違いは発汗の有無です。葛根湯は発汗させる力が強く、桂枝湯は発汗させる力が弱いです。ですので、発汗があれば桂枝湯、発汗が無ければ葛根湯と言う使い分けができます。

発汗の有無に関わらずお子さんやご年配の方などで葛根湯の服用に不安がある時にも桂枝湯をおすすめします。

また葛根湯に含まれる麻黄(まおう)は胃腸への負担となることもあるので普段から胃腸が弱い方は葛根湯の服用量を減らすか桂枝湯にしておくと安心です。

ただ桂枝湯はドラッグストアにあまり置いてないのが難点です。
February 11, 2024 at 12:38 AM
◎桂枝湯(けいしとう)

桂枝湯は感冒(風邪)などの時に用いますが、体内に侵入した邪気(ウイルスなど)を体外に追い出すことで風邪を治します。

葛根湯に似ていますが大きな違いは発汗している状態でも使用できる点です。汗をかいている状態は元気がない状態とも言えますので、桂枝湯は葛根湯ほど発汗させる力が強くないため比較的虚弱な方にも向いています。

【構成生薬】
桂枝(桂皮)、白芍、生姜、大棗、甘草
(桂枝湯に葛根、麻黄を追加すると葛根湯)

【‪主な症状】
 感冒(寒気があり汗が出ている状態)
 皮膚疾患(風寒の邪による湿疹、蕁麻疹など)
February 10, 2024 at 8:18 AM
◎葛根湯(かっこんとう)

葛根湯は感冒(風邪)などの時に用いますが、体内に侵入した邪気(ウイルスなど)を体外に追い出すことで風邪を治します。

風邪と言っても症状は様々ですが、特に「寒気」「こわばり」があるような時に用います。また「発汗していない」ことも大切な指標となります。葛根湯は発汗させることで効果を出すものですので、既に発汗しているような時は不向きです。

【構成生薬】
葛根、麻黄、桂枝(桂皮)、白芍、生姜、大棗、甘草

【‪主な症状】
・感冒(寒気、肩のこわばりがあり汗が出ていない状態)
・皮膚疾患(風寒の邪による湿疹、蕁麻疹など)
・肩こり(短期間の使用にとどめる)
February 10, 2024 at 8:11 AM