(ディルガイ)

◇

同時刻、テ''ィルックは奔狼領で怪しい動きをする人影を見つけ、捕縛していた。璃月人と見られるその男は、テ''ィルックの顔を見つめ、汚い唾を飛ばしながら「俺は薬を作ろうとしているだけなんだ、俺と彼女の幸せのために、薬が必要なんだ」と狂ったように叫んでいる。 薬の詳細についてテ''ィルックが尋ねると、男は薄い唇を伸ばし笑みを浮かべて言った。

「運命の人は、いると思うか」

(まだ🔥出ませんが)ディルガイ

「うーん、まぁ、そんなとこ」
栄誉騎士─────空は旅人であった。そして、冒険者として各国を駆け回り、幾つも功績を残している。生ける伝説とは、彼のことなのかもしれない。
「双子が多いって、どのくらいだ？」
「五人に一人はって感じ？」
「いーや！もっと多かったぞ」
首を傾げ思い出す旅人の横からハ゜イモンが声を出した。指を三本立てている。
「三人に一人はいた！」
「言い過ぎじゃない？」
「でもそのぐらいいたぞ」
揉める二人を笑って、カ''イアは遠い昔のことを思い出した。

─────俺も双子であったのだ、と。

すみません忘れていました　ディルガイです