「あいしてる」を教えてくれて「ありがとう」

無茶をした自覚くらいはあるらしい。少しだけこちらを恐る恐ると窺うような視線がたいそう可愛らしくて、🐯は口元の笑みを深くする。

「ああそうだな。お前への文句は数え切れないくらいたくさんある。……でもその前に、伝えたいことがあるんだ」
　⚔️の頬に手を伸ばして、その形をなぞるように優しく撫でる。

　‍❤️‍🔥さんもきっと、あのときこんな気持ちだったら嬉しいなと考える。心がぽかぽかと温かくてどうしようもないくらいに、相手が愛しい。世界の何よりも、こいつが大切だと。そんな気持ちを。
　目の前の⚔️を見ている、今のおのれのように。

　後先なんて考えていなかった。その行動が自分の仲間たちに危険を及ぼすかもしれないのに、🐯は目の前の背中しか見えていなかった。その命の灯火が消えてしまいそうになるのを、必死に守ろうとしていた。戦いが終わって真っ先に、男の安否を心配した。目が覚めない青白い顔を見て、あの日以来祈るのをやめた神にすら縋りたい思いだった。
　ようやく目が覚めて、やっとおとなしく診察を受ける顔を見て、🐯の心の奥にその言葉はスッと落ちてきた。よりによって今気付いたのがおかしくて笑う🐯を見て、⚔️は不思議そうに首を傾げる。
「なに笑ってんだ？……いつもなら小言の一つでも寄越してくるくせに」

優しくて愛に溢れたひとだった。だからあんなことができた。対して自分は非情で冷たい人間だ。せめてもの償いとして、復讐することしか思いつかない。❤️‍🔥さんが止めたかった👗ローザの解放は、建前でしかない。自分とあのひとは全く違う。あんな風に誰かを無償に愛することなんて、できやしない。

　そう思っていた。あのときまでは。
　地獄のような戦場で、今にも倒れそうなほどにフラフラと立つ背中を見るまでは。
　あのとき、おのれは本能のままに口走っていた。

「誰か死ぬくらいなら、作戦失敗でいい…！！」
　お前が死ぬくらいなら、そんなものはどうでもいいと。

おわり（9/9）
👻が雑誌を読んで🦅を巻き込んで大騒ぎになったのはあとのはなし

つづき（5/9）

にらたまさんフォロバありがとうございます〜！！そして感想までありがとうございます🙏😊
独占欲強ファルガ〜最高ですよね☺️
あとこちらで失礼しますがにらたまさんのオメガバ漫画最高でした😭噛んでもらえると期待する⚔️くん大変えっっっっっっちで噛まないように我慢する🐯さんもエロ格好良くて何度読んでも味がする漫画でした🥰🫰素敵なロゾをありがとうございます！！🙏✨

番になったからには当然結婚するのが当たり前だと思ってる🐯と、そこまで考えてなくてこれが結婚の挨拶だと思わずいきなり何頭下げてんだと思ってる⚔️は、まだ🐯の決意に気付いてない

その後にプロポーズされ、顔を真っ赤にしながら頷く⚔️がいた
（おわり）

ちなみに、⚔️がヒー卜が起きた時が電話しようとしたのは義理の父である🦅　もちろんすぐに抑制剤を処方してもらうために、ヒー卜が起きたら電話しろと言い含めていた……すると、ヒー卜を起こした子供が帰ってきてみれば、首元まで分かりやすくキスマークをつけられ頸には噛み跡があって、もちろん🐯と⚔️は滅茶苦茶怒られた

　そして小一時間ずっと正座で説教を喰らい少しは反省したかとが思った次の瞬間、🐯が頭を下げて、

「お義父さん、⚔️をおれにください」

と挨拶するもんだからもっと怒られた（その間弟はやらねェ！と⚔️に抱きついて喚く👻がいて、⚔️は頭が痛くなった）

そんな考えのもとに軽い気持ちで告げた言葉を聞いて、⚔️は目を瞬かせた　それから、上目遣いに🐯を見た

「とらお、おれの番になってくれねェの…？」

　不安そうなその顔を見て、🐯は顔に手を当てて天を仰いだーー⚔️に番になることを断られるのを恐れるあまり、日和った数分前の自分を殴ってやりたい
「っ……ンなわけねェだろ。おれはお前と番になりてェ。ならせてくれるのか、⚔️？」
　しっかりと目を見据えて🐯がそう告げると、⚔️は嬉しそうに目元を緩めた「……おれ、とらおと番になれんのか……嬉しい」
　可愛すぎる⚔️に耐えられず、その勢いのまま🐯は頸を噛んでしまい怒られるのはすぐあとのはなし

セッ久を終えた頃には⚔️の身体は体液で塗れめちゃくちゃだった　その身体を抱き上げて風呂に入れ優しく洗い、今は抱き合いながら湯船に浸かっている
「…………すごかった」
　⚔️がボソリとそんなことを呟く
「お子様には刺激が強かったか？」
「くそ、馬鹿にしやがって……」
　⚔️が力の入らない手で🐯の膝を柔らかくつねった　本当に可愛いやつだなと思って耳元に口付けて、そして囁く
「おれと番になったら、もっと気持ちよくなれるぞ」
　🐯は冗談のつもりだった　Ωとαの番の関係は簡単に解消できるようなものではなく、故に強い繋がりを持っている　番の対象は慎重にすべきだ　勿論、🐯は⚔️の番になりたいと思っているが……

「生でしたらガキが出来ちまうだろ。授業で習わなかったか？」
　すると、⚔️はぼんやりと返事をした
「……知ってる。でも…………とらおの子供ならいい……」
　……くそ。こいつ…！ブチ切れそうになりながらも、🐯はまたゴムを嵌めてから⚔️に挿入する
「ん゛っ♡」
「お前はこれから何度もこうやっておれとセッ久するんだ……っ！！お前が卒業したらいくらでも子作りセッ久してやるから今はこれで我慢しろよ？！」
🐯に何度も最奥を穿たれながら、⚔️はこくこくと返事をするしかなかった
「あっ♡あっ♡……んひぃっ♡ わ、わかっ、た……〜〜〜ーーーっ！！♡♡♡」

「とらお……好きだ。おれもお前をあいしてる……とらお……っ」

　その言葉を聞いて、🐯は笑ってキスを贈った
「ああ、おれも心の底からお前を愛してる、⚔️」
　⚔️の熱が治るまで、二人は何度も、何時間もセッ久した　何度も絶頂を迎えてついにが気を失うまで、🐯はその最奥を穿った　

欲望のままに射精したい気持ちを抑えて使ったゴムはもう数えきれないほどだ　また熱い精液で膨らんだゴムを捨てようとしたとき、⚔️が突然その手を掴んだ
「それ」
「あ？」
「それ、もう使わなくていい……」
　⚔️はすっかりと快感の虜になった瞳でそんなことを言う　🐯はぐ、と思いながら⚔️に言い聞かせるように諭す

「っ、〜〜…っ！！♡」
　愛液でとろとろに蕩けたそこへ遂に🐯のものが挿入されると、その圧迫感に⚔️は息を詰めた
「⚔️、大丈夫か？」
　心配して動きを止めようとする🐯の身体に、⚔️は自らの足を懸命に絡めて腰を振った
「大丈夫だから…早くいれろよ…♡」
　⚔️の身体は痛みよりも、快感が勝っていた　🐯の熱が気持ちがいい　もっともっと欲しくて、堪らなかった
「〜〜っ！！♡♡」
　🐯のものが、最奥まで貫いた
「はぁ、ぁ、…っ♡」
　その瞬間、⚔️は内側から込み上げてくる何かを感じた　それは初めての感覚で、熱に浮かされた頭のまま気付けば口走っていた

⚔️が甘い声で名前を呼ぶ　その声に応えるように首元に口付けて、その滑らかな肌に手を伸ばす
「――⚔️、今からセッ久するぞ。おれとお前で。気持ちいいだけだ。だからなにも我慢するなよ」
　🐯の言葉を聞いて、⚔️がこくりと頷いた
「ああ……頼む、🐯男。おれのこと助けてくれ……っ」
「分かった」
　その唇を、🐯はまた覆った――――そして身体中に手を伸ばして、時に口付けて愛撫し、⚔️の身体を翻弄した　初めてのセッ久でも、ヒートを起こしているΩの身体はたやすく濡れた　アナルに指を挿入れられて、⚔️は恥ずかしくて頭が沸騰しそうなのに、その身体は🐯の身体を喜んで受け入れていた

その可愛い反応に思わずくすくすと笑いながら、⚔️の額に口付ける
「おれも自分で驚いてる。お前が可愛すぎて」
「かっ、かわいくなんてねェ！！」
「素直じゃないところも可愛いな」
「男に向かって可愛いなんて……っ？！んん？！」
　反論は許さないと、🐯唇を覆ってしまった
「ん、ふ…ぅ…っ♡」
　先ほどの口移しとは違い、舌を差し入れて濃厚なキスをすると、⚔️から艶っぽい声が漏れた　キスしながらその身体にのしかかり、⚔️のシャツを脱がしてベルトに手をかける
「っ、とらお…っ」
　⚔️が甘い声で名前を呼ぶ　その声に応えるように首元に口付けて、その滑らかな肌に手を伸ばす

目元を潤ませながら、そんな可愛い文句を訴えてくる　🐯は今すぐ押し倒してめちゃくちゃにしたい気持ちを抑えて、静かに返答する

「嫌いになんてなるわけねェだろ。――愛してる、⚔️屋。ヒートなんて関係なくお前を抱きてェ。抱かせてくれるか、⚔️屋？」

　熱っぽく告げたそのの問いかけに……⚔️はゆっくりと頷いた
「おれ、セッ久すんの初めてなんだ。だからその……迷惑かけると思う」
「さっき言っただろ。好きな男の初めては全部を欲しいモンだ。お前の初めての男になれてむしろ嬉しい。全部任せろ」
「お前……なんでそんな恥ずかしいことスラスラ言えるんだ」
　耐えきれなくなったらしい⚔️が両手で顔を伏せる

「おれはお前のことを愛してる、⚔️屋。お前の全部が欲しい。お前が苦しんでるなら、その苦しみを除いてやりたい。おれに全部を任せてくれるか？」

　⚔️の瞳が、ゆらりと揺らぐ
「……面倒じゃ、ねェのか。こんな、身体もろくに動かせなくて……どうしようもねェ。それに……ヒー卜を抑えるには、せ、セッ久、……するしかねェんだろ……？」
　見上げてくる瞳を見て、🐯はじっとその言葉の続きを聞く

「お、れは…………おれもたぶん、🐯男のこと、好きだ。その……愛してるとかは、まだ分からねェが……。お前に迷惑かけて……嫌われるのだけはいやだって思う……」

「だからって……き、キスなんかすんなよ……！！」
　顔を真っ赤にする⚔️が可愛くて、🐯はその頬に手をやった
「――もしかしてお前、キスしたことねェのか？」
　⚔️は剣道に一心不乱に打ち込んでおり、恋愛ごとなどにうつつを抜かすタイプではない　それが分かりきってるからこそ揶揄って問いかける🐯に、⚔️はますます顔を赤くして「悪いかよ……」とつぶやく
「悪いわけないだろ。⚔️屋のはじめてがもらえて嬉しい」
「嬉しいって……なんでだ……？」
　首を傾げる⚔️を見て笑う
「好きな男の初めてがもらえて嬉しくない男はいねェよ」
「？！す、好きって……？！」
　驚愕する⚔️の手を握って、🐯は告白する