soran85
LightNews LightNews
banner
soran85.bsky.social
soran85
@soran85.bsky.social
90 followers 85 following 140 posts
↑20 曦澄の小説を書いています。よろしくお願い致します。
こちらにSNSのリンクあります。
https://potofu.me/tcpcdofg
Posts Replies Media Videos
soran85.bsky.social
ま-め755さん@maaame755.bsky.social
からアクスタをお迎えいたしました💙💜
可愛い公主抱き。ありがとうございました！
November 4, 2025 at 4:12 PM
soran85.bsky.social
#雅藍の宴お品書き
本日21時からですね。
「木石に情あり」啓仁先生の秘めたる恋…で参加いたします。
September 20, 2025 at 1:58 AM
soran85.bsky.social
今日はﾜﾝﾄﾞﾛﾜﾝﾗｲに新しいお題が出ますね。こちらは「声」の第二弾で原作軸。江澄の声が見える兄上のお話です。＃曦澄　

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 画像情報：generated by 文庫ページメーカー / Photo by somephoto / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 「ほら、貴方の声の色だ」 　藍曦臣がそっと両手を開けると、それは、氷が発する冷たい煙のように、ゆらゆらと揺れた。ほんのりと菫色の光を内に宿し、まるで命あるもののように、手のひらの上で踊る。 「君の声は紫がかっている。だが高雅な紫ではなく、なんだか可愛らしい菫色だ。これが濃くなったり薄くなったり、さまざまに変化する。ああ、君自身も見ることができたら」 　藍曦臣が取り出した江澄の〝声〟は、形も変わってきた。 「皆それぞれ色も形も異なるのだ。まるで心のように……」 　目の前の江澄の〝声〟を見ているようで、その視線はもっとずっと遠くへと注がれているようであった。江澄は胸苦しさを感じる。 「今、貴方の手のひらの上には、俺の〝声〟があるのだな」 「そうだ。君の〝声〟は美しい、立ち上る水煙のようだ。忘機は……、いや、やめておこう。人の声の形や色について、他の人に言うのはいけない気がする。私にしか知り得ないことを、暴くようだからね」 　江澄の〝声〟が大きく揺らめいた。 「どうしたの？　落ち着かない？　私が君の〝声〟を取り出したりしたから」 　藍曦臣には〝声〟が見えた。自分の声は見ることはできないが、関係の深い者に限っては、心が大きく動揺したり感動したりした時に、その人の発した声の色と形が見えるのだ。特殊な才は藍氏の人間には稀に現れる。利益も不利益もなかった。だが藍曦臣は、あえて見ないよう心がけてきた。内面を覗くような行為を、自身では忌み嫌ってきたのだ。 　怒りを爆発させた義兄の声は、黒曜石の礫であった。滅多に動揺することも、声を荒げることもない弟が、叔父の前で後の道侶を庇った時の声は、滝のように激しく落ちたが、どこまでも澄んだ水の色であった。 　そして、観音廟で見たのは、ドス黒い泥沼のような義弟の声であった。藍曦臣はその記憶を振り払うように、手のひらの菫色の水煙に意識を戻す。 　これが、踊り乱れ、千切れそうになり、膨らんだり縮んだりうねったりするのだ。濃く薄く輝きながら。藍曦臣と愛し合う時には。藍曦臣は江澄との初めての夜、この疎ましい才を初めて喜んだ。 「さまざまに色と形を変えて、見飽きない。でも、分かっているよ。見ないようにすることもできるのだ。不意に、君が興奮している時などは、どうしても見えてしまうけれど」 「興奮……」 「ごめんね、見えてしまうのだ。君が、その……、私といて興奮すると」 「どんな場合か、言わなくていい」 　江澄は右手で制した。どうせ特別な人を恋人にしてしまったのだ。高い修為をものするということは、同時に厄介な不可思議を持つということだ。 「なるべく、見ないようにしてくれ」 「うん」 　藍曦臣は見るのが楽しいとは言わなかった。聞かれないので、嘘は言っていない。 「なあ、そろそろ、それを返してくれ。戻らなくなったら困る」 　ふふと笑うと藍曦臣は江澄の〝声〟をパクッと口に含んだ。 「あ、貴方、何をするんだ！」 　藍曦臣の口の中で江澄の〝声〟が暴れた。 「返せよ……」 　合わせた唇からそっと江澄の〝声〟を押し出す。そのまま二人はため息も声も混ざり合わせていく。二人の声の色が混ざり合ったらどんなだろう。それは夜の虹のように決して見ることはできない。だが藍曦臣は、いつか混ざり合った二人の声が、見えるような気がするのだ。二人がこれ以上ないほど一つに溶け合えば、いつかきっと。 　　　　　　　　　終わり
January 3, 2025 at 8:08 AM
soran85.bsky.social
こちらでも、新年のご挨拶を。
明けましておめでとうございます🎉
昨年同様時々作品を上げます。よろしくお願い致します🎍
January 1, 2025 at 7:14 AM
soran85.bsky.social
現代AU曦澄　ポールダンサー江澄とパトロン兄上の出会いです。華麗なるバーレスクの世界は書ける気がしません💦
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by Reuben Mcfeeters on Unsplash / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　四方から注がれるライトは薄紫に輝き、一本の銀色のポールが浮かび上がる。思っていたようなギラギラしたものではなく、むしろ落ち着いた上品ささえ感じられる。２０００年代のローファイヒップホップが流れるスタジオで、藍曦臣は、男の後ろ姿を見ていた。ピッタリとしたショーツのような衣装を身につけただけの露わな体。１グラムも無駄な肉がついていないとは、まさにこの体のことであろう。研ぎ澄まされているが、豊かさを感じさせる。 　男は肩甲骨を少し寄せ、ポールを見上げた。刈り上げた襟足と長い前髪が見て取れた。 　右手がゆっくりと伸ばされたと思った途端、体がポールを回っていた。いつの間に、どう力を入れたものか。あまりにも自然に、両腕を伸ばした姿勢で体を浮かせ、回るのだ。 　やがて男は脚を上げ、右脚だけでポールに巻きついた。左脚と両腕は宙を舞う。男の肌はライトを跳ね返し、まるで蛇が銀の剣に絡みついているかのようだ。 　突然、逆さに落ちる……。藍曦臣は思わず息を呑んだ。鼻先が床まであと１０センチというところでピタリと止まる。一体どこに力を入れたのか、男の動きは、足の先まで力強いと同時に優美で、動と静を併せ持っていた。 　あっという間に姿勢を逆転し、頭を上げると、初めて藍曦臣は男の顔をまともに見た。彼は笑っていた。挑発的な笑顔だ。誰に？　自分にか？　藍曦臣は頬がカッと熱くなるのを感じた。 　叔父の藍啓仁の言葉を思い出す。 （見ればお前にも素晴らしさが分かる。今年出場した国際大会では、ことごとく優勝している。新 しい店にふさわしいスターだ」 　六本木３丁目で「６３（ロクサン）ヴィーナス」というバーレスククラブを経営する叔父が、新たに開業する男性キャストメインの「６３（ロクサン）アポロン」のスターに、ぜひポールダンス会の新星、江晩吟を迎えたいと言い出したのは、半年前だ。だが未だ大学生である彼は、国際大会への出場と学業の継続を理由に、断り続けてきた。破格の出演料を提示しても首を縦に振らない江晩吟を説得すべく、叔父は会社の顧問弁護士でもある藍曦臣に頼ってきたのだ。お前なら人を説得するのは得意だろうというわけである。ポールダンスの良し悪しなどわからないと断ったが、親代わりの叔父の頼みである。ともかく彼に会ってみることにしたのだ。 　それからしばらく、江晩吟は自由に、時に蝶のように軽やかで繊細に、時に豹のようにしなやかで力強く、ポールの周りを舞っていた。重力に逆らい利用し、骨と筋肉を自在に操る、見たことのない人間の技に、藍曦臣の思考は停止した。 　気づくと、曲が変わり、激しく回転していた男が動きを止めた。無言で近づくその顔は、先ほどのように微笑んでいた。 「今日はあのじいさんじゃないの？　あんた、誰？」 「私は……」 　江晩吟の目には好奇心と警戒心が宿り、濃い紫のその奥に、何か得体の知れないものを隠し持っているようだ。なぜ初めて会った人間にこれほど惹かれるのか。惹かれる……そうだ、私は惹かれたのだ。彼のダンスに、彼に。藍曦臣は瞳の奥のものを知りたくなった。 「私は……君のパトロンだよ」 　自分でも、計らずも飛び出した言葉に驚いた。 　一瞬、目を見開いた江晩吟は声を立てて笑った。案外幼さの残る笑い声であった。 「俺を金で買うの？」 「君の望みは？　出演料じゃないね。金じゃない。君のダンスを見て分かった。君は金のためには踊らない」 「一度見たくらいで、分かるの？」 「君のダンスのためなら、なんでもする。だから……」 「あんたたちのために、６３アポロンとかいう店を儲けさせるために、踊れって？」 「違う！　いや踊ってくれたら嬉しいけれど、私は君のダンスのために……」 「オリンピック！」 「え？」 　あまりにも意外な言葉に、意味をつかめない。 「俺の望み。ダンスとスポーツを融合させ、より高みを目指す。フィギュアスケートみたいにさ。ポールダンスをオリンピック競技にしたい。スポーツも、バーレスククラブでのポールダンスもいいけど、俺の理想は、その融合」 「そのために、私達の力を使ってくれ」 「あんたがパトロンね」 「そうだ。あっ」 　今日はこの男に驚かされっぱなしだ。何もかも予想していなかった。藍曦臣は唇を奪われるという初めての経験に、目を閉じることを忘れていた。 「契約、成立。あれ、何？　そのつもりであのじいさんがあんたを送り込んだんじゃないの？　こんな物欲しそうな目をしてさ、仕事を逸してるよね」 「その、私は……」 「まあ、いいけど。あんたならパトロンにしてやるよ」 　ペットボトルとタオルを拾い上げ、江晩吟は大きく伸びをする。 「まずは腹が減ったから、夕飯食べに行かない、パトロン？」 「もちろん」 　先ほどまで銀のポールに巻き付いていた体からは、甘く清々しい香りがした。彼の汗の香りだ。先ほどの口づけの感触が蘇る。そして自分の体にまとわりつく、彼の腕を、脚を夢想する。 　商品には手を出さない。それは叔父の戒めだ。だが、彼は商品ではない。彼はおそらく私の……。藍曦臣はポールから舞い降りた男の後を追った。 　 　 　 「あの、何がいいかな？　フレンチ？　お寿司でも」 「豚骨ラーメン！」 　 　　終わり　　
December 4, 2024 at 3:13 PM
soran85.bsky.social
こんばんは。
右…寒室の扉を破られて／左…決めるのは私
直接ポストはタグが効かないようです。
＃曦澄
今日よりは　闇を払いし　責を負い　 　　　　　　　　　　　　　　　我が身ひとりの　光となるべし 恋に落ち　｜逃《のが》れたくなし　｜逃《のが》すまじ　よし天帝の｜命《めい》ならずとも
November 25, 2024 at 2:08 PM
soran85.bsky.social
金凌、お誕生日おめでとう🎈
叔父甥＋兄上あるいは曦澄＋あーりん。短歌のお題は「父」です。
それぞれの父への想いを胸に。ページメーカー直接ポストお試し。
＃曦澄
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by freestocks.org on Unsplash / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　成したとて　褒める人なき　試剣堂　　　　　　　　　　　　　　　一人酒にて　己を褒めん　 　 「江宗主、遅くまでお付き合いいただき、感謝いたします」 「三毒聖手のお力添えがなければ、到底我らだけでは成せぬこと」 　四人の世家宗主は、かわるがわる感謝と別れの挨拶を口にする。最後の若い宗主は感激のあまり、今にも江澄の手を取らんばかりである。 「江宗主は私よりもずっとお若い時に、この蓮花塢を再興なさいました。勝手ながら、江宗主のようでありたいと、目標にしております。今回お助けいただけなかったら、我が家はどうなっていたことか」 　その後もひとしきり四人の賞賛は続き、江澄がようやく解放されると、すでに戌の時を過ぎていた。今日という日がもう数時辰で終わってしまう。ただ一人の甥、金凌の誕生日である。 　金鱗台では宗主の誕生日を祝って、夜半から次の日の夜半まで、丸一日様々な行事と催しが開かれる。仙門百家の宗主達も、趣向を凝らした贈り物を携えて主席し、何倍もの返礼の品々を渡される。だが領内の揉め事に悩む四人の宗主達は、金氏宗主の誕生日どころではなかった。仲裁を頼まれた江澄も、金鱗台には行けなかったのだ。 　金凌の誕生日に、江澄は必ず出席してきた。自分という後ろ盾がいることを修真界に示すためでもあるが、なんといってもただ一人の甥の成長を寿ぎたかったからである。幼い頃は、江澄が少しでも遅れたり都合で早くに帰らねばならないとなると、甥はすこぶる機嫌が悪くなり、誰の手にも 負えなくなってしまったものだ。 「じうじう、ずっといるっていったもん！」 　涙を拭いもせず脚にしがみついて離れようとしなかった金凌も、今日で十九だ。江澄が射日の征戦を闘っていた、その歳と同じだ。 　││まあ、曲がりなりにも、あいつも宗主だ。今頃は招待客をあしらっているさ。 　家僕を皆下がらせ、一人試剣堂に入る。厨から持ってきた酒と少々の肴を卓に並べ、宗主の席に着く。生前の父の椅子より豪華な作りだ。多くのものを失った若き宗主には、見栄も必要だったのだ。だが今では、この椅子を分不相応と考える者はいない。 　││もう、じうじうがいなけりゃ嫌だなんて言ってる歳でもないだろう……。 　空（くう）に向けて杯を掲げる。 「金凌、誕生日…」 「叔父上！　そっちにいるの？」 「金凌⁉︎」 「間に合わないって知らせがあったから、俺の方から来たよ。なんだよ、一人で寂しいな」 　快活な若い宗主は、忠実な仙犬を連れてやって来た。 「おい、客はどうした？　お前の誕生日だぞ！」 　体を擦り付けてくる犬を撫でてやりながら、江澄は詰問した。 「だから来たんじゃないか。ほぼ一日宗主の役目を果たしたんだ。金氏宗主金如蘭の誕生日は終わり。ここで金凌の誕生日をやろうと思ってさ」 「何言って……」 「今日という日もあと数時辰なのに、お小言で潰す気？　そうならないようにさ、もう一人連れて きたよ」 　試剣堂の次の間からゆっくりと入って来た人からは、夜の風の香りがした。 「金宗主にお招きいただいてね」　 　江澄は刹那、言葉に詰まってしまう。 「あ、貴方まで」 　甥の前で顔を赤らめたくないので、一気に杯を乾した。 「金凌、誕生日、おめでとう」 　金凌は破顔し、三人は笑い合って車座になり、一匹はおとなしく主人の横に控えた。 「なんだか懐かしいな。沢蕪君と叔父上と俺、よくこんなふうに座ってご飯食べたよね」 「お前の小さい時な」 「二人とも、その頃から恋人だったんでしょ。俺に隠れて、何してたんだか」 「金凌！」 「私は隠したくはなかったのだが、この人がね」 　端正な藍氏宗主の嫣然とした微笑みに、江澄は酒を吹きそうになった。 「もしよければ、金宗主、その頃のことを私が詳しくお話ししてもいいが」 「それは是非、伺いたいものですね、沢蕪君」 「二人ともいい加減にしろ！　今日は俺を揶揄う日じゃないだろう」 　同情したのか、仙子は江澄の脇に頭を入れると、顔を見上げる。 「だって、知らなかったなんて、なんだか除け者にされたみたいでさ」 　十九になった金凌は、傷ついた子供のような目をした。 「まさか、除け者なんて。私はいつでも、晩吟の 腕に抱かれていたあなたも含めて考えていたよ。金凌、今はそう呼んでいいね？　晩吟があなたの後ろにいる限り、私もいると思って欲しい。今でも、これからもね」 「あなたでよかった、沢蕪君」 　その言葉の意味を噛み締めた江澄は、甥の肩を叩く。 「お前、いい男になったなあ」 「そりゃね、叔父上の甥だもの」 　金氏の宗主にふさわしい華やかな顔つきに、最近では落ち着きが加わってきた。だが、悪戯っぽく笑うとどこか子供らしかった。 　││いや、俺がまだ子供であって欲しいと思っているのかもしれないな。 　江澄は三人の杯を満たした。 「誕生日おめでとう。金子軒と江厭離の息子」 「誕生日おめでとう。晩吟の甥」 「ありがとう、じうじうと沢蕪君」 　 　愛する叔父とその愛する人。金氏宗主金如蘭には、贅を尽くした金鱗台の宴より、このささやかな席で飲む酒の方が、ずっと美味かった。背丈は叔父と変わらなくなり、酒を酌み交わすようになっても、阿凌に戻れる時を、金凌はどれほど愛おしく思っているか。 　もしかしたら、酔った叔父は、阿凌と呼んでくれるかもしれない。じうじうと呼んでも聞き咎めなかった。誕生日なのだもの、そのくらいねだったっていいだろう。金凌は、金鱗台から持参した酒瓶を叔父の前へ置いた。 　 　　　終わり
November 21, 2024 at 2:49 PM
soran85.bsky.social
昨日背を押してくれる人がいて、Xで曦澄短歌を上げました。年を経て髪は白くなってしまったけれど、今日の雪なら隠してくれるだろうという百年あるいは何百年後かの二人❄️
November 20, 2024 at 1:29 AM