なんてこった…！国の一大事変と関わらずに生きてこられたとか、相当の山奥で暮らしてたんだな、君。まるで仙人のようじゃないか。ふふ、嗚呼いや、馬鹿にしてるわけじゃない。むしろ尊敬するよ、そんな風に達観した生き様は狙って出来ることじゃない。どんな人生を送ってきたんだ…？君への興味が尽きないよ。じゃあｹﾞｹﾞ郎君と呼ぶぞ。よろしく。

へえ…君、唯の人間じゃないな。第一、今どき着物に下駄スタイルなんて見かけないしな。僕が生きてた頃かよって。もしかして、明治維新の頃も知ってる？僕はその辺の時代の人間さ。
そういえば、君の名前。ゲ…なんだ、検索避けってやつか。上手くボカして呼ぶべきか…？

やあやあ、出迎えありがとう。僕は高杉晋作。長州藩きっての革命家さ。君は見たところ普通だが、只者ではないだろう。拳法家…とかではなさそうか。ではよろしく！

ははっ、美味しそうに食べるよな、君。

やあやあ、突然呼び止めて驚かせたかな、お姫様。見かけて興味が惹かれたものだから。何しろ、あの本多忠勝の娘だろ。面白くない筈がないじゃないか！…おっと失礼。挨拶が遅れた。ご存知だろうが、僕こそが、高杉晋作だ。先に繋がらせてもらうから君も繋ぎたまえ。縁は多いに越したことはない。てなわけで、宜しく頼むよ。

ふっははははっ！おいおい、そんなに褒めても何もでないぞ？いや、何かは有ったか。えーと確かこの辺に…ほら、高杉印の維新まんじゅうだ、お茶請けに丁度いいと評判だぞ。食べたまえ。
志あらば、如何なる者であろうと一騎当千の強者となる。ってな。自信に満ちた姿は無敵に見えるものだ。この僕のように。しかし実力に限っていえば、君も力を秘めているようだ。なぁに、刀を振るうばかりが強さじゃないさ。…ん？逃げたら追うぞ。面白そうだからな！

へえ。僕を知ってるなんてな。なかなかどうして見る目があるじゃないか。気分が良いから自己紹介をしよう。そう、僕こそが長州が生んだ奇跡の英傑、高杉晋作だ！
君も刀を使うんだな。では、一手願おうか。…ふははっ。冗談だ。荒事よりも談話を望むよ。じゃ、繋ぎ返すとしよう。宜しく頼むよ。