しかし本邦のソーシャルメディアに寄生している連中からは「傑作！」「ラドンに食われるドハティは怪獣愛の塊！」などと愚かしく称揚されており、普段はあまり「日本人は〜」などと大雑把にくくって貶すことが好きではない俺も「幼稚！」だの「知的後進！」だの「敗戦国の末路！」だの「義務教育の敗北！」だの「こいつらがこの国をダメにした！」だの、正視に堪えぬ罵詈雑言が喉から漏れ出たのであった。

こういう俺みたいなバカ者以上に物事の表層ばかりしか見ようとしない連中をも取り込んだ2000年代PIXAR作品はやはり偉大であったなあ、と筋違いの感心を抱いたのであった。