今日は谷中の延命院にて彫刀供養を行いました。
今回も様々な方とお話しするとこができて刺激になりました。

今回、山本伊多呂さんと根付における人物の顔の造形について突っ込んでお話しを伺ったので共有。
伺ったのは以下の2点。

左刃の感触に違和感を感じ双眼実体顕微鏡で確認したらところ、やはり鬆が出ていた。
サイズは0.2mmφ程。
顔以外に出たなら米糊と角粉で刻苧処理するところだけど、今回は完璧を求めて破棄する。
鹿角の鬆で差し戻しになるのは三度目で、丸一年進捗無しという形に。

まだ荒彫り。
鹿角の鬆の関係で二度ほど差し戻し。
ただ、今回ここまできたら失敗は無いと思う。

43mm出力。
人物の手足を少し太くして手綱の紐の長さを調整した方が良さそう。
あと、裾と袖が直線上に並んでいて境界が曖昧なので修正する。

新しい根付のデザインができた。
アーマチュア組んでポージングさせたので馬と着物のトポロジーは滅茶苦茶だが、サイズ感のアタリを見るサンプルなので問題なし。
今回初めてローポリとハイポリの行ったり来たりしてモデリングできるマルチレゾリューション・モディファイアを使ってみた。
もっと早くに知っておくべきだった。
「面やエッジの綺麗さ」と「スカルプト時のディティール」との天秤で悩んでいたけど、どうやらこの手法が正解らしい。

ぽちぽちリギングしてるけど際限無いぞ…
もう口周りはプロポーショナル編集で済まそう。