しおさわ🦋
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引っ越し作業中 | over30 日常ありのSSメインの夢アカウント | 3Lすべておいしく感じるタイプだけれど夢が本体 | ジャンル雑多 (current: knkm, rkrn, 仁D, ぇぃが)
大げさなくらいに深いため息をついた後、彼は腰を持ち上げた。「うわっ冷蔵庫の中何もないじゃん!普段どうやって生活してるの!?」という文句には耳を塞ぎたくなったけれど、少し経ってから聞こえてきた規則正しい音と鍋の煮える音に安心して、徐々に瞼が重くなってきた。質が悪かったはずの彼の来訪を、予想に反して頼もしく感じているからだろう。

風邪っぴきの幸先としては悪くないし、厄年の割に恵まれている。いや、私は本当に厄年なのか。回復したら、近所のお寺に初詣がてら真偽を確認しにいくことにしよう。言いだしっぺの彼と一緒に、だ。

「自活力底辺の💐をこんな甲斐甲斐しく世話してやれるの僕くらいだからね。感謝してよ」
January 19, 2025 at 11:12 PM
メガネにマスク、片手にドラッグストアの袋。一応看病しに来てくれたのだろう幼なじみは、やや乱暴に、でも首元までちゃんと上掛けを纏わせてくれた。

「せっかく初詣に誘ってやったのに、お守りじゃなくて薬を買うハメになるとはね」
「tksgがお守り…?似合わな…」
「単なる嫌味だよ、頭悪いな」

ずいと差し出されたマグカップを受け取ると、じんわりと掌が温められた。その中身は適温のお湯で割られたスポーツドリンクで、乾ききった喉をやさしく潤してくれる。

「熱くない?飲める?」
「うん…だいじょぶ…」
「ご飯は?何か食べたの?」
「実はきのうの夜から何も…」
「…ほんっと世話が焼ける」↓
January 19, 2025 at 1:03 PM
「…ガキの頃から好きだって言ってただろ」

頭を撫でつけながらそっぽを向くogtに、💐は身体の内側からじんわりと温まる気持ちになった。💐自身も、子どもの時に何度もそう伝えていたの覚えていた。

💐がその表情をうかがおうと腰を少し曲げた瞬間、ogtがふいと身を翻して引き戸に手をかけた。

「鳥がつついて後始末が面倒くせぇ」

引き戸を開け放ったまま家の中に入っていくogtに、今度は、相変わらずだなという気持ちが💐の心の中を占めた。その後に続くだろう誘いを、彼にしてはやや大きい声の「寒ぃから早く閉めろ」という文句が代弁していたからだ。本格的にへそを曲げる前に上がろうと、💐は小走りで玄関をくぐった。
January 19, 2025 at 11:26 AM
不機嫌そうな声に小さく吹き出すと、💐が歩いてきたのとは違う方向から、ogtが近づいてきていた。

「ただいま」
「バスに乗ってきたんじゃねえのかよ」
「久しぶりだから歩きたくなって」

ダウンジャケットにぐるぐる巻きのマフラーといった完全防備に比べて、足元は心もとないつっかけサンダル。💐は、遠目に見えるバス停とogtのそんな姿を見比べて、やっと「何時の電車だ」とのぶっきらぼうなメッセージの真意をくみ取ることができた。

そうならそうと言ってくれればいいのに。

相変わらずだなという気持ちとほんの少しの申し訳なさを、「金柑すごいね」との言葉にのせて、💐は話題を変えようとした。すると。↓
January 19, 2025 at 11:26 AM