『岸辺露伴 懺悔室』本年暫定ベスト1。イタリアを舞台に日本の怪談映画をやるという試みを、最高の役者、最高のカメラと撮影、最高の音楽でちゃんと成立させた。前作が大失敗作だっただけに、今作ではちゃんと映画として成立させるための翻案と丁寧な細部の追加、漫画っぽい絵面をどうリアリティを与えるかの工夫が完璧である。惜しむらくは「ポップコーン投げの賭け」の処理が下手。荒木的な運命をこんなことに預けるポップさと奇妙さが上手いこと落とし込めていない。それ以外は完璧。日本のホラー映画の到達点の一つであろう。
『岸辺露伴 懺悔室』本年暫定ベスト1。イタリアを舞台に日本の怪談映画をやるという試みを、最高の役者、最高のカメラと撮影、最高の音楽でちゃんと成立させた。前作が大失敗作だっただけに、今作ではちゃんと映画として成立させるための翻案と丁寧な細部の追加、漫画っぽい絵面をどうリアリティを与えるかの工夫が完璧である。惜しむらくは「ポップコーン投げの賭け」の処理が下手。荒木的な運命をこんなことに預けるポップさと奇妙さが上手いこと落とし込めていない。それ以外は完璧。日本のホラー映画の到達点の一つであろう。