夕刻僕が君の背中に甘えて
ついでにおっぱいを触り始めると
晩御飯の準備を始める君は
テレビをつけて「日本の話芸」にする
僕が君のおっぱいを放り出して
正座して落語を聞くことを
知っているからだ
表で性急な豆腐屋のラッパが聞こえる
僕らの楽園はおおよそそのようであった
夕刻僕が君の背中に甘えて
ついでにおっぱいを触り始めると
晩御飯の準備を始める君は
テレビをつけて「日本の話芸」にする
僕が君のおっぱいを放り出して
正座して落語を聞くことを
知っているからだ
表で性急な豆腐屋のラッパが聞こえる
僕らの楽園はおおよそそのようであった
だれか優しくしてくれ
だれか許してくれ
シャンプーの匂いで
甘やかしてくれ
だれか甘やかしてくれ
髪をなでてくれ
おっぱいを優しく
押し付けてくれ
不運続きのおれを慰めてくれ
だれかだれか
おれに優しくしてくれ
だれか優しくしてくれ
だれか許してくれ
シャンプーの匂いで
甘やかしてくれ
だれか甘やかしてくれ
髪をなでてくれ
おっぱいを優しく
押し付けてくれ
不運続きのおれを慰めてくれ
だれかだれか
おれに優しくしてくれ
馬鹿だった。女をたくさん傷つけた。
女はいくらでもいた。身の回りの女はみんなおれのことを順番待ちしていた。
そのことに気づかないくらい馬鹿だった。
たくさん傷つけた。傷つけられもした。
おれが傷つけられたのはいい。
おれが傷つけた女たちの傷がみんな、
天に昇ってそれぞれ輝きますように。
馬鹿だった。女をたくさん傷つけた。
女はいくらでもいた。身の回りの女はみんなおれのことを順番待ちしていた。
そのことに気づかないくらい馬鹿だった。
たくさん傷つけた。傷つけられもした。
おれが傷つけられたのはいい。
おれが傷つけた女たちの傷がみんな、
天に昇ってそれぞれ輝きますように。
緑のマットのジャングルに
裸単騎がそびえ立つ
ルール無用のツイッタラー
正義のパンチをぶちかませ
ゆけゆけ
イーロンイーロン
イーロンマスク〜
緑のマットのジャングルに
裸単騎がそびえ立つ
ルール無用のツイッタラー
正義のパンチをぶちかませ
ゆけゆけ
イーロンイーロン
イーロンマスク〜
本当に悲しいことがあった日は
言葉は要らない
アイコンを真っ黒にしてくれ
俺にはわかる
言葉は要らない
あんまり悲しいときには
アイコンを真っ黒にしてくれ
もちろん人は異変には気づく
優しい言葉をくれるかもしれない
それでも本当に悲しいときは
どんな慰めの言葉も耳を上滑りするもんだ
アイコンを真っ黒にするだけでいい
俺に君の悲しみを共有させてくれ
一方的な頼みだ
守らなくても構わない
俺に君の悲しみを共有させてくれ
本当に悲しいことがあった日は
言葉は要らない
アイコンを真っ黒にしてくれ
俺にはわかる
言葉は要らない
あんまり悲しいときには
アイコンを真っ黒にしてくれ
もちろん人は異変には気づく
優しい言葉をくれるかもしれない
それでも本当に悲しいときは
どんな慰めの言葉も耳を上滑りするもんだ
アイコンを真っ黒にするだけでいい
俺に君の悲しみを共有させてくれ
一方的な頼みだ
守らなくても構わない
俺に君の悲しみを共有させてくれ
青い空気の中を
鳥が身を翻すように
帰っていったあの子をみて
もうよかったはずだったのに
ひげを剃ってこなかったのが悔やまれる
青い空気の中を
鳥が身を翻すように
帰っていったあの子をみて
もうよかったはずだったのに
ひげを剃ってこなかったのが悔やまれる
確かにそうだ
俺が先に死ぬ
歳もこれだけ離れているし
俺は脳みそに爆弾がある
だからこうしよう
俺は死んだら犬に生まれ変わる
今どきは犬はペットショップで買うのだろう
ペットショップに行け
いちばん頭が悪そうなやつを選べ
それが俺の生まれ変わりだ
俺はジントニックをもう一杯
君は?
確かにそうだ
俺が先に死ぬ
歳もこれだけ離れているし
俺は脳みそに爆弾がある
だからこうしよう
俺は死んだら犬に生まれ変わる
今どきは犬はペットショップで買うのだろう
ペットショップに行け
いちばん頭が悪そうなやつを選べ
それが俺の生まれ変わりだ
俺はジントニックをもう一杯
君は?
バラの花が咲く
大切な秘密のように咲く
バラの花がそこに咲くのは
いつか誰かが
そこに植えたからだろうが
そのときのその人の想いとは
関係なしに
バラの花が咲く
大切な秘密のように咲く
そのときのその人の想いとは
関係なしに
あのときの私の想いとも
関係なしに
バラの花が咲く
大切な秘密のように咲く
バラの花がそこに咲くのは
いつか誰かが
そこに植えたからだろうが
そのときのその人の想いとは
関係なしに
バラの花が咲く
大切な秘密のように咲く
そのときのその人の想いとは
関係なしに
あのときの私の想いとも
関係なしに
友よ
あれほど一緒に酒を飲もうと言ったのに
実現しなかった
そのことでいま胃が痛くなるほど後悔している
いつか飲もうと言ったのじゃあない
あの日に飲もうと言ったのだ
こんな不義理をするとは
俺の中の何かが壊れかかっている
遠からず長駆してそっちに行く
最初の一杯はおごらせてくれ
友よ
あれほど一緒に酒を飲もうと言ったのに
実現しなかった
そのことでいま胃が痛くなるほど後悔している
いつか飲もうと言ったのじゃあない
あの日に飲もうと言ったのだ
こんな不義理をするとは
俺の中の何かが壊れかかっている
遠からず長駆してそっちに行く
最初の一杯はおごらせてくれ
行きの電車で作った詩を
帰りの電車では忘れてる
1日は長くて
ああそれはそうとして
キリンは歯の噛み合わせが悪い
行きの電車で作った詩を
帰りの電車では忘れてる
1日は長くて
ああそれはそうとして
キリンは歯の噛み合わせが悪い
一も二もなく
散文にならず
詩にもならず
号されることもなく
ろくでもない
名無しの
それが
頭の中で渦巻いてつい
八つ当たりしたくなるような
窮状
一も二もなく
散文にならず
詩にもならず
号されることもなく
ろくでもない
名無しの
それが
頭の中で渦巻いてつい
八つ当たりしたくなるような
窮状
虫になりたい
モンシロチョウがいい
まっ白に変身できて
青い空を飛べて
さくっと交尾して
すぐに死ねる
虫になりたい
モンシロチョウがいい
まっ白に変身できて
青い空を飛べて
さくっと交尾して
すぐに死ねる
雪降っとんねん
白い雪が降っとんねん
おれはそんなに白くはないねん
雪降っとんねん
白い雪が降っとんねん
いつまでも降っとんねん
つもりそうなほど降っとんねん
おれはそんなふうにはでけへんねん
白い雪が降っとんねん
あたり一面に雪が
覆い尽くしていく
静かに
白で
雪降っとんねん
白い雪が降っとんねん
おれはそんなに白くはないねん
雪降っとんねん
白い雪が降っとんねん
いつまでも降っとんねん
つもりそうなほど降っとんねん
おれはそんなふうにはでけへんねん
白い雪が降っとんねん
あたり一面に雪が
覆い尽くしていく
静かに
白で