診断を受けたら確実にADナントカなどと言われることはわかっているが、自分のまわりに自分のような人は良くいるし、何なら場面によってはそういう人の方が多いこともある。だから診断を受けても利はないと考えてしまう。実は自分のような人が大多数で、円滑なコミュニケーションや忘れ物をせず決められた行動が出来るというのは特殊能力なんではないかとも疑っていて、そういう能力を持つ人がこの世の中を牛耳っていてルールを定め、自分のような“普通”の存在をコントロールして社会を動かしているのだという陰謀論めいた事を思うことがないでもない。

仕事でインタビューをしたりするのは、台本や質問リストをつくるのは普通なので問題なく出来るし、なんならフリーな会話よりもコミュニケーションしやすかったりする。ロケの準備でリストをつくって用意していくのは普段からやっているので全く苦にならない。用意周到だと褒められることも多かった。こういう事がが出来るからなんとかこの歳まで生き延びることが出来たような気もする。

もう自分を諦めているのでどんな約束にも1時間ぐらい早く行動して、何か忘れてもカバーできるようにしていたり、何かいわれたらすぐにメモをとるし、打合せの時はずっとペンで相手の言葉をメモしている。そういう行動を真面目だと勘違いする人もいるが、そうしておかないと人並に行動することが出来ないだけ。電話も苦手なのであらかじめ話すことを書いておかないと電話もできないし、そもそも人と話すこと自体うまくできない。でも別に人が嫌いなわけではないし、いろんな人と話したいとは思っている。話すと大体変な人だと思われてしまうけれど、それを気にしていたら誰とも話せなくなってしまうので、観念している。

ほんとですよね。嘘ついちゃダメ。