遠藤周作の「深い河」。宗教とは、神様とは、という考察のおすすめ本で紹介された。

登場人物が皆濃くて、インドで神を求めるというエピソードではあったんだけれど、癌で死ぬる奥さんの死ぬる前の呟き、インパールで壮絶な経験をしたことからアルコール常飲から食道動脈瘤というそれぞれの人物設定。

それが、自分の同居人、肝癌でなくしたんだけれど、その直接的死因が食道静脈瘤(肝臓が硬化して血流が行き場をなくし、管の弱い食道の静脈へ集中することから破裂する)だったことから、読了苦しかった。

ただ牟田口廉也のような、名誉欲が強く他者への思いやりが皆無のような者が高官であった結果、別の悲劇を知ることができた。

県民歌をいろいろと聴いてみると、秀逸な曲がいくつもあります。私の一番は青森県の「青い森のメッセージ」。自分の中では神成文吉大尉のイメージ曲になっています。

この方は秋田県のご出身で、日露戦争に備えた八甲田山の行軍訓練で亡くなられました。訓練では上官山口少佐は面子を重んじ、たたきあげの神成大尉の意見具申をことごとく退けた結果、２００人のほとんどが凍死なさる結果となりました。

「この森から　人はかがやく」という歌詞、私には犠牲となられた御霊に重なります。あちらでは御霊が光り輝くような存在であってほしいと願うばかりです。
www.pref.aomori.lg.jp/uta/files/1b...

映画「永遠の０」は１５回近く映画館で見ました。同じ映画を映画館で何回も見るのは人生で初めてのことです。
しかし、生死にかかわる映画のなのに、エンディング曲の歌詞も歌手のイメージも軽くて、中島みゆきさんに歌ってほしかった…。

ところが偶然レジェンドというグループが「永遠の０」という曲を出しているのを知りました（映画では非使用）。歌詞も特攻隊の隊員さんの願い「だから生きていたいのです」が最終楽章になると「だから生きていたい！」という叫びに変わるところにグッときます。

先ほど迫力ある合唱付きを発見。よろしければ聴いてみてください。
www.youtube.com/watch?v=xljQ...

昭和６年の満州事変勃発から第二次世界大戦にかけて、日本全国の農村から農耕馬が軍馬として徴発され、九州北部の門司港から軍用船で戦地に渡りました。

画像の水飲み場は、こうして集められた軍馬のために門司港に設けられたものです。馬にとっては、故国との最後のお別れの水を飲んだところとなってしまいました。

出征したお馬さんは１００万頭ともいわれていますが、１頭だに再び故国へ帰ることができた馬はいません。当時数カ所にあった水飲み場のうち、１つが保存されています。

maps.gsi.go.jp#18/33.945389...

鈴をたくさんつけてもらったお馬さんが、神事のために神社から神社へと歩く　チャグチャグ馬コ。鈴の音がチャングチャングと鳴り響き、列をなして盛岡の八幡宮へ向かいます。

家族として農家が慈しみ大切に育てた馬も、天皇が戦争を決めたばかりに軍馬にさせられ、全国で１００万頭ものお馬さんが犠牲となり、一頭だに故郷に帰ることは叶いませんでした。

北九州市小倉城内の軍馬忠霊塔は、日露戦争で戦われた坪根金一さんが、４年の歳月をかけて全国から募金を集めてまわり、昭和１７年に建立されたものです。傷つき倒れ、その場に置いていかれるを得なかったお馬さんが、去り行く兵隊たちを頭を起こして振り返り見送る、切ない姿です。

いよいよ帰途に。
全く雪がないお正月の盛岡に驚きながら帰ります。
飛行機の時刻変更で乗り継ぎ余裕時分がなくなってしまった。どうなるかなあ。

靖國の神様、岩手の護国神社の神様、ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

皆様にも幸多き一年でありますように。

盛岡に着き、昼前に岩手護国神社へ参拝。日頃の感謝と御霊のご安寧をお祈りしてきました。

一昨年から参拝していて、雪が積もり人が歩くところは凍てついて滑りやすく緊張しながら国道を歩いたものですが、今年は土があるところにほんの少し雪が残るぐらい。

覚え書き
三が日は神社付近まではバスは行かない。盛岡バスターミナル神明町バス停が最寄り。でんでんむしで旭橋から乗ると便利。

スゴクカタイアイス、前に岡山から新大阪まで新幹線に乗った時には、車内販売自体していないとの放送。

東北新幹線に乗ったらサービスがあったので購入。何年かしたら「懐かしい」となるのだろうか…

昨日とは打って変わって長い列が。正式参拝もなかなか列が前に進まない。さすがお正月。

過去訪問したところをご紹介。

陸軍東京砲兵工廠は、関東大震災で大被害を受けました。
そこで、地域の経済活性もにらんで官民一致で招致活動をし、移転先となったのが福岡県北九州市(小倉市)で、小倉造兵廠と呼ばれました。
4万人が働く大規模な兵器工場はたびたび米軍の標的となり空襲を受けました。

アメリカはほぼ壊滅状態であった日本にあえて原爆を投下したのは、戦後アメリカを中心とした白人優位の支配体制を築くため、原爆の威力を世界に(とくにソ連に)見せつける目的がありました。

戦争終結後、小倉市民に衝撃を与えたアメリカ軍の発表。
「前日の空襲で視界不良であったため、投下地を小倉から長崎に変更した」

10月25日。この日は、靖國神社にお参りしています。
空も高く、戦争がない今に深く深く感謝します。

青空はじめました。
どうぞよろしくお願いします。