何よりも「二度とあんなことを起こさせない」っていう最優先事項を「決めてしまった」人…
覚悟のキマった人は好き
そしてその果てに望むものが「悲しむ人ができる限り少なく済む未来」だなんて、もう好きになるにしかない(※この辺は自己解釈です)
何かを「決定する」というのは、強さにもなるけど、頑なさにもなる。
そんな中で、頑なでもありながら揺らぎを抱えた、優しい鹿野が本当に好き。

でもそれとは完全に別軸で池長老の雄っぱいも好き。

おまけ

あと鹿野姉貴！
本当に最高だった。キャラクターとしての魅力はもちろんなんだけど、鹿野の描き方が本当に素晴らしくて、ひとりの人間の人生をあんなに短い時間であんなに丁寧に描けるものなのか、と驚いたし、その丹念さと眼差しの暖かさに今回一番やられた。
鹿野の過去の描き方とそこから繋がる最後らへんの鹿野のシーンが本当にほんとうに好きです。あそこらへんで、ああ、本当にこの作品は良い作品だなぁとしみじみ感じた。前作とはまた違った意味でこの作品が大好きになりました。

他にも細々とした良い点がたくさんあるんだけど、ネタバレしたくなっちゃうので別に書きます。

あと、今回は小黒たちが闘う相手の情報がかなり絞られているので最後になっても分かりづらいとは思った。ただまだ一回観ただけだし、色々と思い返してみると、多分それこそ意図的な演出なんだろうとは思う。その演出で何を伝えたかったのかを考えてみると、納得できるし、それは大事だよな、と思うので、もし想像通りであれば、この監督凄すぎない？
まあ、描いているものを見ると私にとっては信頼できる監督なのは間違いない。

とくに食事シーン。本当に前作も今作も食事シーンが素晴らしい。食事を美味しそうに描くとかではなくて日常の中での食事って言うのを大切に描いているところが本当に大好きなんですよ。