リエ
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読んだ、ときどき聴いた見た食べた。わかったようなことを言いたい人生。
失われた貌/櫻田 智也
新潮社

説明や登場人物が多くて少し追うのが大変だったが、じっくり読める警察小説だった。
November 25, 2025 at 7:27 AM
青の純度/篠田節子
集英社

絵画商法やハワイの観光産業など、下世話な話題が主題か?嫌いではない。だがそれ以上に主人公のバブル臭。現代の描写でさえバブルのにおいが満ち満ちている感じが気になった。篠田節子の文章ってこんな感じだっけか?
November 18, 2025 at 4:23 AM
ロイヤルシアターの幽霊たち
/ジェラルディン・マコックラン (著), 金原瑞人 (翻訳), 吉原 菜穂 (翻訳)
小学館

現在からみる過去の差別感覚や既成概念、社会のかなしい歴史を、児童文学の軽やかさで包み込む。はすに構えることなく、素直に温かい気持ちにしてくれた。
November 15, 2025 at 11:37 PM
50近くの人間からすると、奨励会の年齢制限26歳なんてまだまだ若いじゃんと思ってしまいそうになるが、26歳の時にはそう思えなかっただろうな。端的な構成、文字のひらき加減、やるせなさも好みだ。

おまえレベルの話はしてない/芦沢 央
河出書房新社
October 25, 2025 at 8:45 AM
世界中の土着信仰をごった煮にしたような教団が舞台の、ゴッドファーザーみたいな叙事詩。マジックリアリズムと現実の歴史が混ざりあう。
徹底的におぞましく、かつ美しき世界は、ボスの快楽の園を思わせる。

秘儀/マリアーナ・エンリケス、宮崎真紀 訳
新潮文庫
October 19, 2025 at 5:15 AM
世界99、YABUNONAKA、推し燃ゆ、星が人を愛すことなかれ。テーマ性や人物造形が近い作品を思い浮かべるが、そういや男性作家のは読んでなかった。自分はどちらかというと視野狭窄側の人間なので、痛いやら、痛いやら。

イン・ザ・メガチャーチ/朝井リョウ
日本経済新聞出版
September 29, 2025 at 1:15 AM
リアルとファンタジーが入り混じったような、静かな世界観がいい。帰れない、というのはなんらかの暗喩にも感じる。

帰れない探偵/柴崎友香
講談社
September 29, 2025 at 1:14 AM
ひきこまれて一気読み。食の官能小説、かつ、孤独についてのお話。結論はあまり好みではないが、おもしろかったー

BUTTER/柚木麻子
新潮社
September 22, 2025 at 5:25 AM
久々のエンタメ読書。映画も気になるところ。

爆弾/呉勝浩
講談社
September 14, 2025 at 6:38 AM
機嫌、幸せ、ポジティブ、正しさ、迷惑、承認。ここ数年、世の中で出会う違和感が溜まりにたまっていたが、その理由を「言語化」されて視界がくっきり。

「いきり」の構造/武田砂鉄
朝日新聞出版
September 14, 2025 at 12:52 AM
なに一つ情報をいれずに読んで、びっくりした。なんも知らない人のエッセイを読んで、わずか50p目で泣かされる。とても心地ちの良い言葉の並び、ユーモアも上品な散文集。そして短歌が抜群。あと熱々のカレーパンが食べたくなった(別に作中には出てこない)

ここで唐揚げ弁当を食べないでください/小原晩
実業之日本社
September 13, 2025 at 8:28 AM
登山小説だと思っていたら、思いのほかお仕事小説よりで好み。強烈な「ひとりになりたさ」はわかる気がする。

バリ山行/松永K三蔵
講談社
September 6, 2025 at 5:54 AM
主人公を観察するような、二人称の語りが効果的に響く。
鴨川ランナー/グレゴリー・ケズナジャット
講談社
August 14, 2025 at 4:10 AM
画館で見なくてよかったと思うほど、後半ずっと号泣。
ファーストキス/坂元裕二
August 11, 2025 at 8:17 AM
大学の授業で作られてる文芸誌なんて驚き。りきみなく、軽すぎず、ニュートラルな語り口にホッとした。真ん中に忍んでいる、鈍色の3作品の佇まいもいい。

文芸誌サンマルイチ第5号
京都芸術大学 文芸表現学科
August 3, 2025 at 2:00 AM
状況説明に筆を割かずとも、圧倒的なスピード感で理解させ突き抜ける、伊坂幸太郎さんの短編すごい。途中から鳥肌、かつ泣かされるラスト。はじめての小林早代子さんと佐原ひかりさんの作品も好きだったので、お盆に他のも読もう。

小説トリッパー 2025年夏季号
朝日新聞出版
July 31, 2025 at 1:31 AM
王道の構成・展開に加えて、現代的なキャラクターが印象的。読みやすいので若い読者や普段本を読まない人におすすめかも。

逃亡者は北へ向かう/柚月裕子
新潮社
July 29, 2025 at 6:34 AM
1章1ページ目で「そういうことか!」と引き込まれミシシッピ沿岸へトリップ。疾走の果てのラスト1行を読んだあとに、心臓を握り潰されるようなな祈りの気持ちになった。
ジェイムズ/パーシヴァル・エヴェレット、木原善彦 訳
河出書房新社
July 6, 2025 at 1:29 PM
最近この手の話をよく読むし聞く。児童側の目線、ストーリーも知りたいところ。

でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相/福田ますみ
新潮文庫
June 29, 2025 at 3:57 AM
ソフトカバーのやわらかさや、ポップな表紙にだまされてはいけない。小説の死後─ にもつながるような、身の詰まった本。読んでいるそばから墨をすりたくなり、珈琲を淹れたくなる。
生活/町屋良平
June 23, 2025 at 1:07 AM
風に揺れる新緑を見ながら音に聴き入る、贅沢すぎる真心道中歌栗毛@栗林公園 商工奨励館。KING2兆曲のコーナーがやばい。ものの数分でおふたりが合わせてドンで聴かせてくれる曲のクオリティよ!今思い返して鳥肌。

#真心道中歌栗毛 #真心ブラザーズ
May 31, 2025 at 11:31 PM
おもしろうてやがて恐ろし。短い話ほど切れ味がするどくなるなー。

コンビニ人間/村田沙耶香
文春文庫
May 11, 2025 at 4:28 AM
難読地名の由来を考察。数が多いため一つひとつの推察はあっさり。

潮来を、なぜイタコと読むのか/筒井功
河出書房新社
May 8, 2025 at 11:05 PM
歌舞伎役者の一代記を中心に、梨園と昭和の空気を濃厚に堪能。昭和の女たちの姿が印象に残る。朝から寝るまで一気読み。

国宝/吉田修一
朝日新聞出版
May 6, 2025 at 11:48 PM
大事なものを失う女たちの群像劇。カムチャツカ半島の灰色の閉塞感がのしかかる。

消失の惑星/ジュリア・フィリップス
早川書房
May 5, 2025 at 12:55 AM