いい加減辞めてしまえば良いのですよ、此処ならいつでも気軽に楽にできるのですからね？

「なんということでしょう！ では、お目にかかれて光栄だ。この『ラジオ』という、想像力を掻き立てる、真にエレガントなメディアを、あなたがこの目で初めてご覧になったとは！』

（ラジオ独特のザラついた声で、皮肉を込めて)

「その『初めて』の体験を、このラジオ・デーモンが直々にお祝いして差し上げましょう！ あなたの耳と想像力は、あの映像が垂れ流される箱に飼いならされていない。素晴らしい！」

(遂にその姿をラジオの影から現した『ラジオ・デーモン』

フッフフッ... いやはや、驚きだ！ この地獄で『初めてラジオを見た』だなんて！ では、あなたの魂は、その安っぽいテレビの輝きに毒されていなかったということか？ それは、喜ばしい誤解だ！ さあ、私の本物のエンターテイメントをお聞かせしましょう！

(こちらを認識しているのか、ラジオパーソナリティが話し掛ける様に語りかける

「ハハハ！ 歌ですって？ 悪くない！ 悪くないどころか、素晴らしいアイデアだ！ 音楽こそ、魂を揺さぶる最高のエンターテイメントですからね！」

「ただし、貴方の**『放送』ではありませんよ。これは私の****ブロードキャストだ。貴方の歌声が雑音ではなく、『珠玉のエンターテイメント』**であると証明してみせなさい。」

「ハハハ！ 素晴らしい！ 実に素晴らしい！ 貴方にはエンターテイメントの本質が見えている！ さあ、その輝かしいアイデアを聞かせてくれ！ 私の放送を黄金時代へ導くのだ！」

「私のブロードキャストが、貴方にはあの世からのささやきのように聞こえる、と？ 結構！ さあ、この**『怪奇放送』の聴取率**を上げてくれますかね？」

ナーハッハッハッハ！
おやおやそんなハムレットの亡霊を見た様な顔をして…リラックスしなさい！
笑顔でね！！

『私のラジオ放送はお聞きで？ 貴方の魂から聞こえる不安のノイズを、楽しげなミュージックに変えて差し上げましょう♪カーッカッカッカ！！』

(ラジオの影からラジオ・デーモンが現れた