ろく
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アロルクを見つめるためのアカウント　とうの昔に成人済
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つづき
July 29, 2025 at 6:26 AM
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↓で呟いたアホのやつ　そこにないなら書くしかない
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 　ドアに鍵はかかっていない。耳をそばだてて部屋の中の様子を伺いながら、普通に考えれば罠だけど、とルークは思う。無二の相棒がまたもや囚われたという連絡と、現場の見取り図をよこしたのはチェズレイだ。その時にも今と同じことを感じた。そこまで深刻な状態ではないのかもしれない、と。現に見張らしき人間にもここまでで出くわしていない。 　それでもあのアーロンを捕らえられるような相手だ。油断はできないので、頼りの銃はしっかりと右手に握りしめている。 　静かにドアを開く。見慣れた長身は、部屋の中央にあつらえられたソファーに深く腰掛けている。頭を抱えているように見えるが、怪我らしい怪我は見る限り無い。 「無事だったか、アーロン！」 　何故だか、戸惑ったような様子の瞳がこちらを向く。その瞬間、腹に響くような重い音が聞こえた。 「何の……、機械音だな」 　周囲を見渡す。驚くべきことに、アーロンは拘束らしい拘束をされていない。彼の力では安易に引きちぎれそうな、いかにも脆弱なバンドが腕に巻かれ、その先は黒いコードで妙な機械に繋がっている。 「この機械からか。一体何の」 「来るんじゃねえ！」 　彼の様子に反して、鋭く焦燥に満ちた叫びだった。反射的に身をすくませる。 「今すぐ帰れ！　何で……っ、何で来やがった、テメエは、テメエだけは……」 　見たことのない悲痛な様相に、思わず息を呑む。叫ぶ最中にほんのひととき、巨大な金属の塊に意識が逸れた瞬間があった。彼の焦りの原因は、やはりこの機械にあるらしい。 「爆弾か？　解除の経験は多少あるけど……」 「……違えよ」 　逡巡の後の答えに、僅かに胸を撫で下ろす。彼を危険に晒す可能性が一つ消えたからだ。 「そうか。さっきの答えだけど、帰らないよ。今君は危機にあるようだけど、僕たちが揃ってて解決できないことなんてないだろ？」 　部屋の中へと歩みを進め、まるで子どもに言い聞かせるように笑いかけると、音は一層大きく鳴り響いた。 「うわっ、また機械が……何かの回転音っぽいな、タービンか？　いったい何が原因で……」 「う、うるせえ！」 「確かにうるさいな」 「うぐ」 「どうした、どこか痛むのか⁈」 　急いで駆け寄り、肩や腹に触れて怪我の有無を確かめる。擦傷や打ち身のひとつもなく、それはそれでおかしいな、とルークは首を捻った。音は一層強くなり、部屋中にごうんごうんと響いている。 「ぐ……どこも痛くねえわ、触んじゃねえ」 「確かに、拉致されたにしては不自然なくらいに怪我はないな……君、どうしてここに？」 「グウウウウ……」 「ど、どうした？」 『それは私から説明しよう』 　突然響いた第三者の声に、ルークは反射的に振り向いた。しかしそこには誰もおらず、部屋のスピーカーからの声だと思い至る。 『わざわざこちらに出向いてくれるとはな、礼を言わせてもらおう。ルーク・ウィリアムズ』 「あなたは誰だ。一体何の目的で彼をここに」 『ふふ……彼には協力してもらいたいことがあってね』 「おい、耳貸すな」 　舌打ちをして焦った様子のアーロンに気になるところはあったが、もらえる情報はひとまず貰っておくことにしようと判断した。 「協力？」 『そう。彼にしか頼めないことだ』 　口元に手を当てて考える。アーロンは確かに、いろんな意味で稀有な男だ。まず考えられるのは人間離れした身体能力。ボイスチェンジャーすら役に立たなくさせる、その聴力かもしれない。怪盗として世界を回っていた頃に身につけたセキュリティの突破能力もあり得る。最悪の場合を想定すると、相手がもしＤＩＳＣＡＲＤの元構成員であれば、彼だけが持つ特殊性も知っているだろう。 「――彼の、何を目当てに？」 「おいテメエ、聞くなっってんだろうが」 『決まっているだろう。彼の待つ巨大な愛だよ』 「……んん？　ん？　聞き間違えたかも。もう一度言ってもらえますか」 『何度でも言おう。愛だ。途方もない大きさの愛が目当てだ』 　想定から遠く離れた返答に立ち尽くす。横をちらりと見やると、アーロンは頭を抱えたまま唸り続けていた。 「ええと……話が見えてこないんですが、心理学の研究とかですか……？」 『いいや。もっと切実な話だよ。この地の土壌は特殊でね、愛を電力に変えることができるのだ。言うなれば、愛力発電――！』 「えっすご、凄い！　大発見じゃないですか！」 　警察官としての警戒に、生来の素直さが勝った瞬間だった。唸りを上げていた男から、呆れの視線をひしひしと感じる。 『そう、そうなのだよ。この研究がうまくいけば、人類はクリーンなエネルギーを得られるかもしれない……だから私は、偶然知り合った親切な闇組織の方にお願いしたのだ。親愛も友愛も家族愛も恋愛も性愛も、その他さまざまな愛を、たった一人に注いでいる人を紹介して欲しいと』 「クソ詐欺師の差し金じゃねえか！　おかしいと思ったわ！」 『ああっ、愛メーターが下がっていく！』 「愛メーターとかあるんだ」 　ここに来てずっと感じていた違和感の理由が、やっとルークの腹に落ちた。アーロンは捕えられていたのではない。 『ルーク・ウィリアムズ……本当に、わざわざこちらに出向いてくれて例を言おう……親切な闇組織の方にもよろしくお伝えください……』 「あっ、はい」 　ここに入ってきた時のあれ、嘲りとかではなくて、本当に感謝を伝えられてたんだな、と思う。 「……やっとわかった。この人は悪人じゃない。アーロン、君、拐われたんじゃなくて、協力してたんだな」 　ルークは、アーロンの優しさを誰よりも知っている。必死に頼みこまれて力を貸す気になったのだろう。思わず頬を綻ばせると、アーロンはバツが悪そうに項垂れていた。 『おおっ、上がる！　愛メーターがぐんぐん上がるぞ！』 「うるっせえぞテメエ！！」 「ん？　でもおかしいな、なら何故チェズレイはわざ
July 29, 2025 at 6:23 AM
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May 29, 2025 at 3:26 PM
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…というのをもとに書いたやつです　惚れ薬も催淫電波も書きたいよ #新書ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/shinsho.html
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 　目覚めた彼が真っ先に想ったのは、一人息子のことだった。繊細で気弱な、優しい子どもだ。自分は、あの子は、いったい――思いを巡らせると同時に、天啓のようにいくつかの答えを得た。そうして彼は膝から崩れ落ちる。自分は今、この国の行く末のことなど考えてもみなかった。この悲しい国の未来のためなら命も惜しくないと大義名分を掲げていたはずが、いざ蓋を開けてみればこの有様だ。大切なものなど、本当は一つだけだった。 　だから、彼の向かうところは、他にはなかったのだ。 　それから少し後、アーロンはふと目を開けた。勝手知ったる赤茶色のソファが体の下にある。エリントンのルーク宅だ。二日ほど前に立ち寄って、一週間ほど滞在する予定で、それは確かなことだったが――自分は本当に先ほどまで寝ていただろうかと、なんとなく引っかかるものがあった。野生じみた鋭い勘は僅かな違和感も逃さない。考える暇もなく呼び鈴が鳴って、ぴくりと眉を上げた。 　ルークが帰宅したのならば、もっと先からの足音で分かる。そもそもその場合は呼び鈴を鳴らさない。さらに言うと、車が止まる音も、ルークではない足音さえもしなかった。誤作動か、それとも僅かな足音や殺気さえも消せる、モクマほどの強者が来襲したか。 　だったら面白えな、と呟いてはみたものの、そうであればわざわざ音を鳴らしたことから敵意はなさそうだ。緩慢に立ち上がり、訝しみながらもドアを開く。その先の光景に、呼吸がひととき止まった。 「……親父……？」 「ああ、ああ、私を、そう呼んでくれるのか！」 　白髪混じりの無造作な髪、黒いフレームの分厚い眼鏡。脳科学の天才、ダン・バーンズ――つまりは、二十年も前に炎と瓦礫に呑まれたはずの、アーロンの父親がそこにいた。 　まさか生きて、と一瞬頭に過ったが、くしゃりと歪められた顔は、幼い頃、最後に研究所で見た姿と寸分も違わなかった。そんなことがあるはずもない。声や喋り方の癖もそのままだ。ここまで完璧に他者に化けられる存在は二人ほど思い当たるが、それにしても違和感がある。そこに存在しているのに、薄皮一枚を隔てて別の場所にいるような、とにかく生の気配が全くないのだ。 「ああ、よく見える……大きくなって、なんと精悍な顔つきだろう」 　アーロンは、自分の頬を包んだ手にぎょっとした。確かに触れている感覚はあるのに、触感らしきものがまるでない。矛盾しているが、熱いだとか冷たいだとか、そういったものを一切感じられなかった。 「親父、は……死んだよな？」 　確認の体を取ってはいるものの、これは自分の父親そのものであり、すでにこの世にはいないと確信を持っていた。途端に話しにくい気持ちが湧き上がり、アーロンの口をやや重たくさせる。父親と接することができたのは、まだ甘ったれていたころの、悪党にもなっていない自分だ。 「ああ。こうしておまえと話せるのも限られた時間だ。だが、ずっとおまえの側にいたよ。今よりもずっとぼんやりとした状態だったが、全てを見ていた。本当に、本当にお前はよく頑張った」 　現実味のないまま抱きしめられた。あのころ自分を包み込むようだった父が、自分にしがみつくような形になっている。アーロンは、父の背を追い抜いていたのだと初めて気付いた。 　――そうか、全て見られていたのか。 「優しいおまえに、あんな道を歩ませて……すまない、本当に、すまなかった……全てわたしのせいだ。なのに、おまえはあの国を、私の為し得なかった夢を叶えて……おまえは、私の誇りだよ、ルーク」 　視界が滲みかけていたところに、大切な名前が飛び込んできてはっとした。これに関しては、謝るべきことが自分にもある。 「悪い。あんたのくれたもんだが、その名前は勝手に他のやつにやっちまった。後悔はしてねえ」 「ああ、そうだな。あの子が大切にしてくれた。だから私も嬉しい。今の名前も、おまえによく似合っているよ、……アーロン」 　あやすように背中を二度叩かれて、鼻の奥がつんとした。あいつみたいに泣くのはごめんだと力いっぱい眉間に皺を寄せる。 「私は駄目な父親だ。守るべきおまえを危機に晒し、志半ばで倒れた。だがおまえは自分の力で生き抜き、私の夢さえ叶えてくれた」 「……それは、親父のためだけじゃねえ」 「だから私がおまえにしてやれることは、お前の恋を叶えることくらいだ」 「何つった？」 　溢れかけていた涙が一瞬にして引っ込み、良かった、いや良くはない、とアーロンは混乱した。 「照れなくていいんだよ、ルー……アーロン。人を愛すると言うことは素晴らしいことだ」 「いやそんな話はしてねえが」 「おまえは本当に一途だな。思い出すよ、まだ小さなおまえが『男の子をお嫁さんにするには
May 29, 2025 at 3:25 PM
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というお話　大したことないけどおはフェあるのでR18
April 27, 2025 at 7:51 AM
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（7/7）
April 17, 2025 at 12:02 PM
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アロ→ルクでモさんに耳かきをしてもらうル
モクルクを書いたつもりは全くなかったし今もないのに概念NTR
自分でも何を言ってるかわからない（4/7）
April 17, 2025 at 12:01 PM
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二人で飲んでる時にモブ女から絡まれたらｱﾛﾁｬﾝはめちゃくちゃ不機嫌になるけどﾙｸﾋﾟは嫉妬しないんじゃないかなという話　できてる
April 15, 2025 at 3:50 PM
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おまけ　答え合わせ
March 9, 2025 at 11:48 AM
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「相棒」の2文字にいろんな関係と感情を乗せすぎなアとそれを知らないル（事後） #文庫ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/bunko.html
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「ルビンの壺を割る」、「ろく」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　「僕と君は恋人同士ということでいいんだろうか」 　念押しのつもりだった。まあそうだろうよ、みたいなことを言うかなあと僕は呑気にも考えていたが、横に寝転がるアーロンは表情を僅かに硬くした後、眉間に皺を寄せて唇を結んだ。これは彼が不満を持った時にする表情だ。 　どうやら僕は何かしらの地雷を踏んだらしい。水取ってくる、と呟いてベッドを抜け出したアーロンに正直ショックを受けてはいたものの、それはそれとして僕は上体を起こし、頭の中で状況の処理をし始める。これはもう癖のようなものだ。 　さて、彼が不機嫌になった理由は？　これは明白だ。僕は君の恋人だよなと言った後から急に空気が変わった。間違いなく僕の言葉が原因だ。では、その言葉のどこがまずかった？ 　まず考えられるのは、一方的な思い込み、認知の歪みだ。ストーカー事案に発展することもままある。自分は恋人だと思っているが、相手はそうではないという形だ。 　だがしかし、その仮定を僕たちに当てはめる場合、問題点がひとつある。僕と彼はまさに今さっきまでここでセ、その、……恋人らしい行為をしていたことだ。 　実際は恋人らしい行為だと思っていたのは僕だけのようなので、これはおそらく僕と彼の間に感覚の違いがあるな。アーロンは数回寝ただけの関係なのに恋人だと言われた ことが煩わしかった？　いや、そんな不誠実な人間じゃない。じゃあ、彼はセックスをスポーツのように楽しんでいた？　こっちの方がしっくり来る。 　なるほど、気の置けない友人とスポーツを楽しんでいたつもりだったのに、見当違いなことを言われて混乱したのか。それはすまないことをしたな。だけど。……だけど。 　無意識に顎の下に置いていた手から力が抜け、ぱたんと音を立ててベッドの上に落ちる。だけどさ、それはあんまりじゃないか。それならもっと雑に扱ってくれよ。あんな風に優しく頬を撫でたりしないで欲しいし、キスだってする必要ないだろ。それに、あんなに熱っぽい目で好きだとか言うなよ。盛り上がると言っちゃうタイプか？　それとも僕がどろどろになってるから聞こえてないと思った？　残念だろうが記憶はばっちりあるし、あんなの誰だって勘違いするぞ。 　感覚の違いについては不幸な事故なので彼を責めようもないが、彼の言動については僕は異議を申し立てる権利があるんじゃないか。今後のアーロンが痴情のもつれで刺されて、なんて目に遭わないためにも。……いや、各国の精鋭でさえ捕まえられなかった男に誰がそんなことを出来るって？　そうは言っても君、僕を抱いてる時とか終わった後とかだいぶ無防備だぞ。いつのまにか脳内に現れて反論しだしたアーロンにカウンターで反論を返していると、本物のアーロンがペットボトルの水を持って現れた。飲む か、と差し出されたものは丁重に断る。機嫌は相変わらず悪いようだった。 「さっきお前が言ってたことだが。……オレとお前は、相棒だろうが」 　来たな、と思った。彼の不満は分かるし、会話を遮るのは失礼だが、どうしても先に言ってやりたかった。 「あのな、だからってちょっと酷いぞ。好きだとか言われたら誰だって、ぅぐ」 　語尾がひしゃげたような音になったのは、アーロンが僕の胸を押して再びベッドに転がしたからだった。結構な勢いだったので二、三回咳き込んだが、僕に覆い被さるアーロンの瞳が、ひどく怒りをたたえていることに気がついた。 「コイビト、だったか？　飽きたらすぐに別れて他の誰かで代替が効くような男になんざ言われたくねえってか」 　……んん？　なんだか酷いことを言われてないか？ 「君、恋人のことをそんな風に、」 「勘違いすんなよ。オレはそんなくだらねえもんは作ったことねえぞ。オレとお前は相棒だ。オレにはお前だけ、お前にはオレだけだと思ってたが」 　なんか今、すごいことを言われたぞ。 　全くの予想外の角度から叩き込まれた言葉に、一瞬頭が真っ白になる。自分の耳が信 じられなくてアーロンの瞳を再び覗き込んだ。アーロンは怒っていたのでも、不機嫌になっていたのでもない。彼は、悲しんでいたのだ。 「……違うのか」 「違わない！」 　食い気味に答えた。これ以上の時間、彼を悲しませるわけにはいかない。しかも、こんなつまらない勘違いで――認知が歪んでいたわけではない。これは、違うのは。 「違うのは、言葉の認識だ」 「は？」 　怪訝そうな顔に、ごめん、と心中で付け加える。誤解が加速しそうなのでまだ口には出さない。ごめん、君は本当に、僕が思っているよりもずっと誠実だった。君の認識では、恋人なんかよりも、相棒の方がずっと絆が強くて特別だったんだな。 「アーロン、ちょっと話をしよう。掛け違えたボタンを直すんだ」 　ほんの少しだけ痛み始めた頭に人差し指を当てる。ここからの僕には、勘違いを訂正して彼の悲しみを取り除くミッションに加え、冷静さを取り戻した彼が自分の発言を思い出してひと暴れするのを抑えるミッションが待っている。 　
March 9, 2025 at 10:59 AM