イヤなら逃げてよ
成人してるよ(とっくにね)
夢寄り腐女子だよ
「大丈夫だれいくん、キミのことは話してある」
「はぁ?」
「俺の大事な子だと云ってある。男性の、警察官だということも」
「それ大丈夫なんですか?はぁ...分かりました、腹を括ります」
キミの大事なものを、俺の関係者で埋めたいんだ
俺の大事なキミを見せびらかしたいんだ
キリッと玄関のドアを睨む凛々しいキミを、もう離してやる気なんかないんだからな
*おしまい*
あれ?プロポーズの話になる予定では...なかったんだよ?
れいくんは街デートより家デートのほうが好きそうだなって思っただけでゴニョゴニョ
「大丈夫だれいくん、キミのことは話してある」
「はぁ?」
「俺の大事な子だと云ってある。男性の、警察官だということも」
「それ大丈夫なんですか?はぁ...分かりました、腹を括ります」
キミの大事なものを、俺の関係者で埋めたいんだ
俺の大事なキミを見せびらかしたいんだ
キリッと玄関のドアを睨む凛々しいキミを、もう離してやる気なんかないんだからな
*おしまい*
あれ?プロポーズの話になる予定では...なかったんだよ?
れいくんは街デートより家デートのほうが好きそうだなって思っただけでゴニョゴニョ
「ぷっ、なんだそのプロポーズ。まぁ?あなたがずっと隣にいるのは構いませんが、じいさんになるまでにまだまだしたいこといっぱいあるので、付き合ってもらいますよ、あかいしゅういち」
あぁ、キミとなら素晴らしい人生になるだろうな
「逃しはしないぞ、ふるやれいくん」
散々ベッドで愛を確かめ合った翌日、行きたいところがあるとキミを連れ出して向かったのは父と母の家
固まるキミというのは珍しいものを見た
「聞いてないぞ、あかい」
「人生のパートナーを紹介しないワケないだろ」
「だからって!
「ぷっ、なんだそのプロポーズ。まぁ?あなたがずっと隣にいるのは構いませんが、じいさんになるまでにまだまだしたいこといっぱいあるので、付き合ってもらいますよ、あかいしゅういち」
あぁ、キミとなら素晴らしい人生になるだろうな
「逃しはしないぞ、ふるやれいくん」
散々ベッドで愛を確かめ合った翌日、行きたいところがあるとキミを連れ出して向かったのは父と母の家
固まるキミというのは珍しいものを見た
「聞いてないぞ、あかい」
「人生のパートナーを紹介しないワケないだろ」
「だからって!
“愛してる”なんて軽い
「なぁれいくん」
「はい?」
「キミはカワイイじいさんになるんだろうな」
「はぁ?」
「カワイイじいさんの隣にはかっこいいじいさんが必要だと思わないか?」
「全く思いませんが。あなた、自分がかっこいいじいさんになるとでも?」
「ならないワケがないだろう、キミの隣に立つんだぞ?」
「そうですか、精々がんばってください。それと僕はかわいくないですから」
「それは見届けてみないと分からないだろ?」
「さっきからなんなんです?」
「プロポーズだ、れいくん。
“愛してる”なんて軽い
「なぁれいくん」
「はい?」
「キミはカワイイじいさんになるんだろうな」
「はぁ?」
「カワイイじいさんの隣にはかっこいいじいさんが必要だと思わないか?」
「全く思いませんが。あなた、自分がかっこいいじいさんになるとでも?」
「ならないワケがないだろう、キミの隣に立つんだぞ?」
「そうですか、精々がんばってください。それと僕はかわいくないですから」
「それは見届けてみないと分からないだろ?」
「さっきからなんなんです?」
「プロポーズだ、れいくん。
俺は外でも“キミは俺のものだ”と主張したいよ
「そういう、外のキラキラしたのは他の恋人たちに譲ればいいんですよ。部屋着の僕と、僕の手料理はあかいだけの特権ですけど?」
「れいくん」
後ろから抱きしめようとしたらスルッと逃げられた
「ほら、もうすぐ出来上がりますから皿の用意してください」
「了解」
真っ白な皿とシャンパン用のフルートグラス、一輪挿しに花を飾ったらキミが俺だけのために用意してくれたディナーテーブルの完成だ
「ありがとう、れい。俺は世界一の幸せ者だ」
「大袈裟なんですよ。さ、食べましょう」
大袈裟なものか
俺は外でも“キミは俺のものだ”と主張したいよ
「そういう、外のキラキラしたのは他の恋人たちに譲ればいいんですよ。部屋着の僕と、僕の手料理はあかいだけの特権ですけど?」
「れいくん」
後ろから抱きしめようとしたらスルッと逃げられた
「ほら、もうすぐ出来上がりますから皿の用意してください」
「了解」
真っ白な皿とシャンパン用のフルートグラス、一輪挿しに花を飾ったらキミが俺だけのために用意してくれたディナーテーブルの完成だ
「ありがとう、れい。俺は世界一の幸せ者だ」
「大袈裟なんですよ。さ、食べましょう」
大袈裟なものか
「お前もコレ履け」
だと
「お揃いだな、嬉しいよ」
「少しはへこめよ」
その後
風呂上がりに真っ赤な顔してぷるぷるワナワナ震えながら、そのブリーフをれーくんが履いてくれた
「着心地は?」
「最高だよ」
愛しさで爆発しそうになりながら、ぎゅっとれーくんを抱きしめた
*おしまい*
ほんとはブリーフになる予定じゃなかったんだよ
しかも平仮名で名前入り笑
しかもれーくんが結構気に入っちゃって普通に履きだしたらどうしよう
同じ日に同じぱんつで同じ職場(合同調査中とかいうご都合なアレ)にいることに目眩を感じるあかいはいると思う
「お前もコレ履け」
だと
「お揃いだな、嬉しいよ」
「少しはへこめよ」
その後
風呂上がりに真っ赤な顔してぷるぷるワナワナ震えながら、そのブリーフをれーくんが履いてくれた
「着心地は?」
「最高だよ」
愛しさで爆発しそうになりながら、ぎゅっとれーくんを抱きしめた
*おしまい*
ほんとはブリーフになる予定じゃなかったんだよ
しかも平仮名で名前入り笑
しかもれーくんが結構気に入っちゃって普通に履きだしたらどうしよう
同じ日に同じぱんつで同じ職場(合同調査中とかいうご都合なアレ)にいることに目眩を感じるあかいはいると思う
届いたダンボールをれーくんに開封させた
手が震えているな
キミは俺をなんだと思っている
恐る恐るダンボールを開けたキミが「え、コレ?」とぱんつを広げる
綿100%の白いブリーフ3枚組
「名前も書いてやろうか?」
ニヤニヤと笑うと
「セックス用の下着より変態くさいじゃないか!」
と顔に叩きつけられた
「着心地優先で選ぶとこうなるだろ?それともキミ、ヒモのようなぱんつを履きたかったのか?」
早速サインペンを手にとり、“ふるやれい”と平仮名で書いてやった
「これで浮気もできないな」
「お前だけで手一杯だ!」
くそぅとヤケクソになったキミが俺の手からサインペンを奪うと、
届いたダンボールをれーくんに開封させた
手が震えているな
キミは俺をなんだと思っている
恐る恐るダンボールを開けたキミが「え、コレ?」とぱんつを広げる
綿100%の白いブリーフ3枚組
「名前も書いてやろうか?」
ニヤニヤと笑うと
「セックス用の下着より変態くさいじゃないか!」
と顔に叩きつけられた
「着心地優先で選ぶとこうなるだろ?それともキミ、ヒモのようなぱんつを履きたかったのか?」
早速サインペンを手にとり、“ふるやれい”と平仮名で書いてやった
「これで浮気もできないな」
「お前だけで手一杯だ!」
くそぅとヤケクソになったキミが俺の手からサインペンを奪うと、
口を尖らせて、何を云っているんだ、キミは
「ほー?それなら検索してやろう。キミが云いだしたんだ、何を買っても文句はないな?」
とはいえ
ほんとにバニーには興味がないんだ
というか、見たことがあるからな
過去、キミがバーボンだった頃に
やはり通販サイトを見ていてもれーくんに着てほしいと思うような衣装はなくて
肌触りのよさそうな生地の普通のぱんつを買った
ただ、少しくらい意地悪してもいいよな?
「ほら、買ったぞ。届くのを楽しみにしているといい」
フフンと云うと、れーくんの顔が少し青ざめた
口を尖らせて、何を云っているんだ、キミは
「ほー?それなら検索してやろう。キミが云いだしたんだ、何を買っても文句はないな?」
とはいえ
ほんとにバニーには興味がないんだ
というか、見たことがあるからな
過去、キミがバーボンだった頃に
やはり通販サイトを見ていてもれーくんに着てほしいと思うような衣装はなくて
肌触りのよさそうな生地の普通のぱんつを買った
ただ、少しくらい意地悪してもいいよな?
「ほら、買ったぞ。届くのを楽しみにしているといい」
フフンと云うと、れーくんの顔が少し青ざめた
「もういい!どうせ僕が着たって似合わないだろうし」
何故そこでヘソを曲げるんだ
「なぁれーくん、俺はキミのスーツ姿が好きだし脱がせたときの普通のぱんつが好きだ。普段のキミで充分興奮する。そりゃキミが着るならバニーだってセックス用の下着だって、なんなら浴衣だってウエディングドレスだって似合うだろうさ。だってキミは顔がカワイイ」
近づいて頭を撫でる
「俺はキミがカワイイから好きなんじゃないということを覚えておくといい」
アラサーの、こーあんの、凛々しいキミが好きなんだ
「もういい!どうせ僕が着たって似合わないだろうし」
何故そこでヘソを曲げるんだ
「なぁれーくん、俺はキミのスーツ姿が好きだし脱がせたときの普通のぱんつが好きだ。普段のキミで充分興奮する。そりゃキミが着るならバニーだってセックス用の下着だって、なんなら浴衣だってウエディングドレスだって似合うだろうさ。だってキミは顔がカワイイ」
近づいて頭を撫でる
「俺はキミがカワイイから好きなんじゃないということを覚えておくといい」
アラサーの、こーあんの、凛々しいキミが好きなんだ
シュウはふるやれいくんが作るものなら消し炭でも食べるよ
いつか緊張しないで作れるようになった美味しい料理にありつけるといいね
ところでこの話のふるやれいくんはほんとにあかいが好きなんでしょうかね
「あかいが僕なんかを好きになるワケないじゃないか」と思っているから、口説き文句みたいなこと云うあかいに腹立つわーみたいなことですよ照れてんのかなカワイイね
シュウはふるやれいくんが作るものなら消し炭でも食べるよ
いつか緊張しないで作れるようになった美味しい料理にありつけるといいね
ところでこの話のふるやれいくんはほんとにあかいが好きなんでしょうかね
「あかいが僕なんかを好きになるワケないじゃないか」と思っているから、口説き文句みたいなこと云うあかいに腹立つわーみたいなことですよ照れてんのかなカワイイね
「だから、好きな人に云っている」
キッと睨んだと思ったら再び拳を繰り出す
さすがに2発目は喰らわないよ
パシッと左手で受け止めてくるっとふるやくんの肩を抱く
「考えておいてくれ」
丸い頭にキスを落とすと手を離して今度は立ち去った
「覚悟しろよあかいしゅういちー!」
背中に聞こえるふるやくんの怒声に、覚悟するのはキミのほうだとほくそ笑んだ
*おしまい*
〇月✕日、ふるやれいくんは呪いのせいで上手くいかない料理に絶望するんだろうね
シュウはえふBIのパーティとかに参加しないって神がどこかで云ってたから、誕生日という口実で飲み会したがる仲間の誘い
「だから、好きな人に云っている」
キッと睨んだと思ったら再び拳を繰り出す
さすがに2発目は喰らわないよ
パシッと左手で受け止めてくるっとふるやくんの肩を抱く
「考えておいてくれ」
丸い頭にキスを落とすと手を離して今度は立ち去った
「覚悟しろよあかいしゅういちー!」
背中に聞こえるふるやくんの怒声に、覚悟するのはキミのほうだとほくそ笑んだ
*おしまい*
〇月✕日、ふるやれいくんは呪いのせいで上手くいかない料理に絶望するんだろうね
シュウはえふBIのパーティとかに参加しないって神がどこかで云ってたから、誕生日という口実で飲み会したがる仲間の誘い
断ったことに罪悪感を抱かせるこんな常套手段にまんまと乗せられるなんて
俺はいくらでもいる他の奴なんかに興味はない
キミだから、だろ
「キミの手料理は美味いと評判だ」
ひとつ、と人差し指を立てる
「キミとは腹を割って話をしたいと思っている」
ふたつ、と中指も立てる
「みっつ目は、俺の誕生日にキミの注意が他にいくことにガマンならないから、かな」
薬指も立てると、腹にふるやくんの拳がめりこんだ
「ゴフッ、キミなぁ…不意打ちはさすがに俺でもダメージが…」
「ふざけてんのか?からかってるのか?そういうことは好きな人に云えよ」
断ったことに罪悪感を抱かせるこんな常套手段にまんまと乗せられるなんて
俺はいくらでもいる他の奴なんかに興味はない
キミだから、だろ
「キミの手料理は美味いと評判だ」
ひとつ、と人差し指を立てる
「キミとは腹を割って話をしたいと思っている」
ふたつ、と中指も立てる
「みっつ目は、俺の誕生日にキミの注意が他にいくことにガマンならないから、かな」
薬指も立てると、腹にふるやくんの拳がめりこんだ
「ゴフッ、キミなぁ…不意打ちはさすがに俺でもダメージが…」
「ふざけてんのか?からかってるのか?そういうことは好きな人に云えよ」
クスクス笑うとグッと言葉に詰まっているみたいだ
「知ってましたから、その…あなたのことを調べたときに」
そんな、バツが悪いみたいな顔をしないでくれ
「誕生日にキミの手料理を味わいたい。これは正当な理由になるだろうか?」
ふるやくんの眉間に深いシワが刻まれる
「僕の家でパーティする気ですか?そんなに広くないですよ、うち」
「問題ない、招かれるのは俺だけだ」
「招くなんて云ってないんですよ」
「そうか…それは残念だ」
目を伏せ、「呼びとめて悪かったな」と左手を上げると
「なんで僕なんですか?あかいの誕生日を祝いたい人なんて、他にいくらでもいるだろ」
クスクス笑うとグッと言葉に詰まっているみたいだ
「知ってましたから、その…あなたのことを調べたときに」
そんな、バツが悪いみたいな顔をしないでくれ
「誕生日にキミの手料理を味わいたい。これは正当な理由になるだろうか?」
ふるやくんの眉間に深いシワが刻まれる
「僕の家でパーティする気ですか?そんなに広くないですよ、うち」
「問題ない、招かれるのは俺だけだ」
「招くなんて云ってないんですよ」
「そうか…それは残念だ」
目を伏せ、「呼びとめて悪かったな」と左手を上げると
「なんで僕なんですか?あかいの誕生日を祝いたい人なんて、他にいくらでもいるだろ」
「違っ...」
「キミにはもっと大きなダイヤを用意しよう」
「いりません」
「拗ねてるのか?」
「ダイヤよりいいもの、もうもらいましたから」
「れいくん...」
「ほら、前見てください」
*おしまい*
ラストクリスマスみたいな感じになったかな...いやならないよ
そういや、アメ車だけかは知らないけど、私が20年くらい前に乗ってたアメ車は、リモコンキーで一回解錠は運転席だけ開いて、二回だと全解除なんだよね
だから、店かられいくんが付けてきてること知ってて二回解錠したっていう解説、必要ですか?
アメ車全部かな、あのコだけかな、知らんけど
「違っ...」
「キミにはもっと大きなダイヤを用意しよう」
「いりません」
「拗ねてるのか?」
「ダイヤよりいいもの、もうもらいましたから」
「れいくん...」
「ほら、前見てください」
*おしまい*
ラストクリスマスみたいな感じになったかな...いやならないよ
そういや、アメ車だけかは知らないけど、私が20年くらい前に乗ってたアメ車は、リモコンキーで一回解錠は運転席だけ開いて、二回だと全解除なんだよね
だから、店かられいくんが付けてきてること知ってて二回解錠したっていう解説、必要ですか?
アメ車全部かな、あのコだけかな、知らんけど
呟くとクスッと笑われる
「僕のこと、探しました?」
「それはもちろん。だがキミは鬼ごっこがうまいな、全然見つけられなくて絶望していたところだよ」
「あなたが諦めてなくてよかった。ちょっと潜ってたので帰ってこれるか分からなくて。どうせならもっと酷く振ってやればよかったんですが」
「キミは酷い男だ」
「酷く振るには僕の気持ちが大きすぎて」
「キミはほんとに酷い男だ、こんな路上でどうしろと?」
「どうもしなくていいんですよ。用が済んだなら早く家に連れてってください」
「よし、飛ばすぞ」
「うわわ、安全運転でお願いします」
「もちろんだ」
「で?そのショッパーは誰に?」
呟くとクスッと笑われる
「僕のこと、探しました?」
「それはもちろん。だがキミは鬼ごっこがうまいな、全然見つけられなくて絶望していたところだよ」
「あなたが諦めてなくてよかった。ちょっと潜ってたので帰ってこれるか分からなくて。どうせならもっと酷く振ってやればよかったんですが」
「キミは酷い男だ」
「酷く振るには僕の気持ちが大きすぎて」
「キミはほんとに酷い男だ、こんな路上でどうしろと?」
「どうもしなくていいんですよ。用が済んだなら早く家に連れてってください」
「よし、飛ばすぞ」
「うわわ、安全運転でお願いします」
「もちろんだ」
「で?そのショッパーは誰に?」
その赤くなった頬では拒絶は意味を成さないぞ?
文句を云う口は口で塞ぐと相場は決まっているんだよ
カワイイ唇を食べるように奪う
「俺にはキミだけだ」
「そんなワケ...」
「一回で諦めるなと云ったな?火を点けたのはキミだぞ?」
「え...」
「キミが俺を好きだと云うなら、もう遠慮することはないってことでいいんだよな?」
「えぇ...まぁ...」
キミが自分の唇を指でなぞるから、今度は舌を入れるキスをする
「はぁ...なんっで?」
「好きだ、ふるやくん。去年より、誰より、愛しているよ」
囁く間もキスを繰り返すと、おずおずとキミの腕が俺の背中に回った
ぎゅっと抱きしめ返す
その赤くなった頬では拒絶は意味を成さないぞ?
文句を云う口は口で塞ぐと相場は決まっているんだよ
カワイイ唇を食べるように奪う
「俺にはキミだけだ」
「そんなワケ...」
「一回で諦めるなと云ったな?火を点けたのはキミだぞ?」
「え...」
「キミが俺を好きだと云うなら、もう遠慮することはないってことでいいんだよな?」
「えぇ...まぁ...」
キミが自分の唇を指でなぞるから、今度は舌を入れるキスをする
「はぁ...なんっで?」
「好きだ、ふるやくん。去年より、誰より、愛しているよ」
囁く間もキスを繰り返すと、おずおずとキミの腕が俺の背中に回った
ぎゅっと抱きしめ返す
路肩に車を寄せハザードを点灯させる
「好機があるのか?」
ふるやくんの方を見ると、彼はポロポロと大粒の涙を零していた
「僕は!...僕だって...お前が好きだった。ずっと」
思いがけないキミの告白に、驚きで固まる
「なんだよ、何か云えよ!あかいはもう他の人に向かっているんだろ?遅かったなふるやくんって云えばいいだろ」
後部座席に放ったショッパーをチラッと見るキミ
あぁ、俺がキミ以外に目を向けるのがイヤなのか?
「カワイイな、キミは」
「はぁ?」
チンピラのように凄んだ肩を抱き寄せると、頬にキスをした
「なにすんだ、あかい」
「唇にしても?」
路肩に車を寄せハザードを点灯させる
「好機があるのか?」
ふるやくんの方を見ると、彼はポロポロと大粒の涙を零していた
「僕は!...僕だって...お前が好きだった。ずっと」
思いがけないキミの告白に、驚きで固まる
「なんだよ、何か云えよ!あかいはもう他の人に向かっているんだろ?遅かったなふるやくんって云えばいいだろ」
後部座席に放ったショッパーをチラッと見るキミ
あぁ、俺がキミ以外に目を向けるのがイヤなのか?
「カワイイな、キミは」
「はぁ?」
チンピラのように凄んだ肩を抱き寄せると、頬にキスをした
「なにすんだ、あかい」
「唇にしても?」
何も云わないから、料金を支払い車を走らせる
「キミは...おしゃべりに来たんじゃないのか?」
黙り込んだままのキミに、今さら何の用があるんだと問う
「ほんの一回、たった一年前のことじゃないか...」
「なんのことだ」
「お前が、僕のことを好きだと云ったのが、だよ」
「そうだな。でも振ったのはキミだ」
両手で作った拳を膝の上に置いてグッと握る
「一回で諦めるのかよ」
え...っと、それはどういう?
「振ったキミがそれを云うのか」
「待つの、得意なんじゃないのかよ」
「好機が来ると分かっているなら、いくらでも待つさ」
「お前は僕に、少しも好機は見出せなかったと?」
何も云わないから、料金を支払い車を走らせる
「キミは...おしゃべりに来たんじゃないのか?」
黙り込んだままのキミに、今さら何の用があるんだと問う
「ほんの一回、たった一年前のことじゃないか...」
「なんのことだ」
「お前が、僕のことを好きだと云ったのが、だよ」
「そうだな。でも振ったのはキミだ」
両手で作った拳を膝の上に置いてグッと握る
「一回で諦めるのかよ」
え...っと、それはどういう?
「振ったキミがそれを云うのか」
「待つの、得意なんじゃないのかよ」
「好機が来ると分かっているなら、いくらでも待つさ」
「お前は僕に、少しも好機は見出せなかったと?」
「プラチナで一粒ダイヤのネックレスを...すぐ用意できるものでいい」
「ミスター、ではこちらを」
「うん、それでいい」
「メッセージは?」
「いらない」
そんな素っ気ないやりとりでブルーのショッパーを受け取り店を出る
車を停めているパーキングで、リモコンのキーで二回解錠する
ドアを開けて乗り込むと、助手席のドアも開いて人が乗り込んでくる
「不用心ですね、あかいしゅういち」
懐かしい、でも思い出にもなってくれない愛しい声がする
「二回解錠するのに気づいていただろ、ふるやれいくん」
目深にかぶっていたキャップのツバをグイッと上げて顔を見せるキミ
「プラチナで一粒ダイヤのネックレスを...すぐ用意できるものでいい」
「ミスター、ではこちらを」
「うん、それでいい」
「メッセージは?」
「いらない」
そんな素っ気ないやりとりでブルーのショッパーを受け取り店を出る
車を停めているパーキングで、リモコンのキーで二回解錠する
ドアを開けて乗り込むと、助手席のドアも開いて人が乗り込んでくる
「不用心ですね、あかいしゅういち」
懐かしい、でも思い出にもなってくれない愛しい声がする
「二回解錠するのに気づいていただろ、ふるやれいくん」
目深にかぶっていたキャップのツバをグイッと上げて顔を見せるキミ