日本語のまま普段の言葉遣いと変わらず命令を出すちひろくんに従ったり従わなかったりの日々が続き、晴れてちひろくんが18になってじゃあいろいろ解禁、となって少しずつためすつもりがひと晩で最後までいってしまってもいいし（最終的にスペースはいって抱きしめられて寝るとうごがいる）、ほんとに少しずつ段階踏んで一緒に楽しみながら進めてもいいし、此処からはまだあんまり決めていません。
でも好き合っているし好きともいうしお互いほかに相手はいないと思いながらも恋人ではないことに悶えてるのもいいな……それはもう恋人だよ。
とうごのカラーはブレスレット。既につけてるのにちひろくんが新しく贈ってくれるのをつける。

これまで気持ちよくなれても快感は感じてもあくまで命令を聞いてやっている、従ってやっているという気持ちが消えない中、最終的にはセックスで快感を得ていたようなものなのに、キスもしないプレイで生まれて初めてスペースの気持ち良さを知ってしまって、更にちひろくんから18になったら正式にパートナーになりたいと云われ、誰かに命令して誰かを褒めて抱きしめるちひろくんのことを考えたら狂いそうになっている自分に気づき、誰の手の中でも油断はしない我を忘れないと思ってたとうごが初めてちひろくんの前でスペースに入ったのをきっかけにあらゆる己が罪を背負う覚悟決め一生添い遂げるかと腹を括って申し出を受け入れる。

ちひろくんの命令はいつもと変わらない口調なのでとうご相手には丁寧語のままだし、ちひろくんの成長は目覚ましく、更に慣れてくるとプレイ時非プレイ時の境目が曖昧になってしまうような状態なので、とうごは並のサブではこんなの気がふれるやろと内心思いながら自分なら大丈夫だからと敢えて指摘せずにちひろくんとプレイするし、たまに命令は聞かないし油断したらあかんと微笑んでちひろくんを押し倒す。
そんなことをしているうちにどうしても性的な接触とは無縁でいられなくて、いい加減解消すべきかでも気持ちいいのは確かだし……ととうごが悩み始める中でプレイしていたら人生で初めてサブスペースに入ってしまう。

キス以上の性的な接触はなし、お互いに相手ができたら解消する、あくまでお勉強という約束を交わして始めてみた初回、本をふたりで覗き込みあれこれ決めつつためしに綺麗な発音でちひろくんがニールと云っても平然としているとうごにほんとに動じませんねと感心するちひろくん。
もう一度挑戦するも数秒後に俯いて口元隠すからとうごに笑たらあかんやろーてまた指摘される。無理ですよ日本語じゃないとて笑い堪えてるちひろくんが、こちらに来てくださいと普通に云ったらとうごは呆れながら来てくれる。とうごは云わないしちひろくんは気づいていないけど既に２回命令されて従っている。おれだけに見せてという命令とこちらに来てという命令。

本音はまあ自由に振る舞っても好きにさせてくれる器だと思っているのでなにくそて反骨精神と真面目さで食らいついてちゃんと躾けてくれるのが嬉しいししたら褒めてくれるのがもひとつ嬉しいのでやっぱりとうごの趣味かもしれない。
そもそもちひろくんが誘ったのがきっかけで、とうごはきっぱり断るもちひろくんはこんな生き方してたら相手はいないしかといって知識だけではいざというとき困るかもしれないしお金で解決すべきですか？と煽りに煽りまくって、半分きれそうになりながらも冷静に何云うてもせんよと返すとうごにきゅんきゅんして誰にも屈しないあなたをおれだけに見せてくださいと囁いてお願いしたら落ちた。