「まずは自分が楽しまなきゃ！」への違和感の正体

あれは、エンターテイナーさんたちの恥じらいや躊躇いを払拭するためのフレーズであって(個人の一解釈です)、
オマエらが自分勝手に振る舞っていいというハナシではないからな？
という(´σ_`)
……心に響くコトバというのは時としてシンプルで強いモノですが、響いた後が肝要で御座います。生き様として反映させるのか、あるいはその場の都合によい解釈で振る舞うのか。ニンゲンは鵜呑みにすると消化に悪いです。

ま、さておき。
僕は周囲の環境をある程度整えてから、好き勝手する方が気楽なので、エンターテイナーでもないのに自分勝手してる(ように見える)奴ぁ大嫌いよ。

作法か理屈か本質か

［今日はかわいいね！］
に対して、
「今日は？今日も、でしょう？」
てなシーンを最近とてもよく見ます。
見ているだけなので(まーた助詞で叱られてら)と見ているだけですが。
なんかもうどっちもどっちだなって。解釈足らずと表現足らずでしょう？
長過ぎてもややこしい。
「本日のアイホールはまるで夜明け前の波打ち際のようにキラめいていて、横で巻かれたお髪はマーメイドのように美しい」
……ややこしいどころかちょっと気持ち悪い

褒められ側 対 褒める側　ではなく、
褒める合戦だとスムーズな気が。
［何言ってんだバカ！今日はじゃなくて、今日もだろ！！］
><私のために争わないで！！！

満月の夜に出歩いて、たとえば横断歩道の向こう側に誰かがいると、すっと月の方を見ることがあります。たまにカメラを構えてみることも。その挙動に気付いた人たちが夜空を見て、
青信号ですれ違うと、
「今日満月なんだねー」
とか聞こえてきて、イタズラ完了。

元来、多動というか挙動が謎めいているらしく、見た方からすりゃ動物的警戒心といいましょうか、悪目立ちもよくありますが。
……コレうまいこと使えたら、僕も"幻の６人目"になれるのでは？？
などと遊んでおりまして。
月を餌に糸(視線)を垂らして笑顔がかかるだなんて、こんなスケールの釣りはなかなかないです。ないですけれども、そんな釣り堀は日常のそこここに。

少々気分を害する接客を受けた際に、こちらの態度をどうするか、という話を先日して。
嫌な人と出会った時間なんて僕の人生に於いてはコンマ数%も影響しないわけで、それよりも自分が変わらず丁寧な応対をする方がよろしいと考えている。
丁寧に振る舞うことで心に余裕が生まれるし、多少腹の虫が喚いていても余裕がある分、(浸りたければ)優越感にも浸れる。
近所のコンビニとかだと定期的に出くわすことになるがその場合には、
(彼もいつかはにんげんのこころを取り戻してくれるはずよ！！)
と美少女戦士チックな妄想劇場を展開して遊んでいる。
気取ってるとか綺麗事とかではなく、そんな奴に心乱されたくない、という負けず嫌い。

ハロウィンなどは不参加者や街に干渉してくることもあるが、その点に於いてバレンタインは菓子売り場が賑わう程度で穏便だ。前後にはチョコレートが安くなるのもありがたい。
中高生の頃のバレンタインデーは、ホワイトデーが修了式付近になるので、渡すタイミングが難しく、またなにより人の少ないところで渡すのが恥ずかしかった。
面倒くさくなって翌年からは僕もバレンタインデーにお菓子を焼いて配り歩いた。おかげでバレンタインデーもホワイトデーもそわそわする男どもを眺める日と化した。
以降、たまに部活にお菓子を焼いて行くようになり、パンを焼き、角煮饅頭を蒸したが、僕の料理に食いつくのは調子のいい天パ男ひとりであった。

我が家のセロリはボールで出てきて、まず父が全体に塩を振る。個別にマヨネーズをかけてむしゃむしゃ。
どこぞのテレビ番組で
「にほんじんはエンブンカタだ！」
と聞いて、真に受けた幼少くどにゃん氏は以降、塩振り前に
「待って！！」
と味付けナシのセロリを摂るように。
(苦味ってのもそんなに悪かねえな？)
から始まり、パセリも食うし、海老の尾も魚の骨も噛み砕くようになり、'食らい尽くす'が第六の味に。
自炊するようになってからは'安い'も味の一つになりまして。
翡翠茄子なんて皮剥く美食もありますが、皮にこそポリフェノールがあるそうで、皮を剥いている動画やら見ると
「その皮くれ！」
と喉から手が出ます。

「自己中」というのが批判の言葉として周囲で流行した時期をふと思い返してみると、「あなたの考えを押し付けるな」という反発のために振り回されたタンゴだった一面がある。
近い頃に「常識」もよく使われた記憶で、こちらは「常識だよね」側と「常識ってなんじゃい」側がいて、結局これも「押し付けるな」という主張の押し付け合いであった。
他者に影響をもたらすと優位になったような気がするのだろう。身に覚えがないでもない。ナワバリ争いに近い雰囲気もあったが、あまり管理する土地が広くなっても目端が利かず治安が悪くなるので、押さず引かず手狭な程度で、
近所の夕餉の香りに胸躍らせる程度の影響を受けつつ過ごしたいものです。

２年前の誕生日に行きつけの呑み屋のにいちゃんから生花etc.いただきまして。
店を出てすぐ、白いガーベラの花言葉を調べてみるとその中に「律儀」とあり、「律儀はどちらかw」と独り言ちながら家路に着いた憶えがありますがさておき。
生花なぞ贈ったことはあれどいただいたことはついぞなく、どうしたものやら。枯れたらポイというのも気後れして、ふと
・食用菊があるのだからあるいは？
と(毒の有無は調べたうえで)花びらをひと齧り。
……食用には適さず断念。
——拙庭の養いとなりにけり。
線香が立ち消えるまで寒空の庭で過ごし、墓標(ケント紙)は持ち帰り。
先日片付けていたら一片ひらりと舞い落ちほくそ笑んだ次第。

ニンゲンのカラダはタベルマイニチによって出来ているのだから、食べることについて知ることはニンゲンを知ることに繋がる。森羅万象繋がっているが、他の事象と比べても日常生活との結び付きは強く、繋がりやすい。
自分が食べているものが何なのか、どんな栄養がどう影響するか。その栄養はどう調理すると余さず摂れるのか。旬はいつ？原産地はどこ？
今日役に立つ知識でなくとも知っておけば明日のミになるかもしれないし、食の話題は展開が楽だ。
画像は当時、ハスイモ(ズイキ)を知らず、帰って調べようと撮ったもの。店員さんに訊いてもよかったのだけれども、この不思議な形状の物体をどう検索したものやら、と悩み巡るのもまた楽し。

ゴーヤーチャンプルーを初めて作った日のことは覚えている。
中学生の私はとにかく沖縄へ行ってみたくて、ネットで沖縄情報を探し漁っていた。
何をしたくとも自由は利かず、夢ばかり膨らむ嗚呼、沖縄。
苦し紛れに手を出したのがゴーヤーだった。苦いにがいと聞くばかりの謎食材、これが食えりゃあ俺も心は島んちゅぞと、おっかなびっくりレシピに従いワタを抜き塩で揉み、出来た品はべしょべしょの炒め物。豆腐の水気の扱いをしくじったようで。
ゴーヤーの方は下処理が入念過ぎたか、枝豆のような味わいになりましたとさ。
しばらくの後、都内沖縄居酒屋巡りが始まるのだが、いつのまにか新宿二丁目界隈の交流が増えたのはまた別のお話。

去年の暮れからケバブが食べたくなったものの、近所に店はなく——ただキッチンカーを見たことはあったので検索に検索を重ね——スケジュールの把握に到った。
が、いざその日になると、思い出せないのである。かといってメモに書くのも違う気がする。
あるいは用事のついでに、あわよくば偶然ふらりと出合いたい。
私とケバブとの関係は過去そういうものであったし、これからもそうあることを望んでいる。

先日、ボロ市へ行った。通りを入ってすぐにケバブの屋台。帰りのメシが決まると市場巡りにも張りが出る。ひと口目のケバブにかぶりつく瞬間がテンションのピークになるように逆算がはじまる。

思った以上に山盛りのビーフだった。