絶対にIMAXで観る…!
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事態を徐々に真実に近づけていく脚本の構成が巧い作品でしたが、なによりも登場人物の胸糞悪さ(言葉綺麗でなくてすみません)がしんどくて堪らなかった...あまりにも主人公が可哀想すぎて、中盤以降は本当にキツかった。
それでも最後まで見届けられたのは、一話ごとにきっちりヒキを持たせて、中心となる人物や物事を据えて観やすく工夫された展開のおかげだと思う。もちろんキツい人物を演じきった役者さんたちの労力も相当だったろうなと…。
あんなに心穏やかに安堵できた最終回はない。きちんとしっかりと終わってくれたのも良かった。
事態を徐々に真実に近づけていく脚本の構成が巧い作品でしたが、なによりも登場人物の胸糞悪さ(言葉綺麗でなくてすみません)がしんどくて堪らなかった...あまりにも主人公が可哀想すぎて、中盤以降は本当にキツかった。
それでも最後まで見届けられたのは、一話ごとにきっちりヒキを持たせて、中心となる人物や物事を据えて観やすく工夫された展開のおかげだと思う。もちろんキツい人物を演じきった役者さんたちの労力も相当だったろうなと…。
あんなに心穏やかに安堵できた最終回はない。きちんとしっかりと終わってくれたのも良かった。
経営頑張って欲しい(オンラインで会員になれたので登録した)
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過去の二つの事件を巡る疑惑をずっとフラッシュバックさせながら、兄弟の信頼関係の複雑さを丁寧に描いたスリラー。私はすごく好きなタイプの作品でした。
母にも見捨てられ人を煙に巻く態度を見せる服役していた兄と、彼を恐れつつも親愛の情を捨てられない弟の、信頼と疑念のあいだで揺らぎ紡がれる物語が丁寧に、かつ緊張感をずっと保って描かれています。兄弟がたどりつく結末はあまりに極端なのだけれど、納得はできる説得力がそれまでの物語の過程にある。
最後、「彼」はどう思ったのか。回想したあの場面のように霧が深くたちこめていて、いくら考えてもわからない。けれどそれが良かった。
過去の二つの事件を巡る疑惑をずっとフラッシュバックさせながら、兄弟の信頼関係の複雑さを丁寧に描いたスリラー。私はすごく好きなタイプの作品でした。
母にも見捨てられ人を煙に巻く態度を見せる服役していた兄と、彼を恐れつつも親愛の情を捨てられない弟の、信頼と疑念のあいだで揺らぎ紡がれる物語が丁寧に、かつ緊張感をずっと保って描かれています。兄弟がたどりつく結末はあまりに極端なのだけれど、納得はできる説得力がそれまでの物語の過程にある。
最後、「彼」はどう思ったのか。回想したあの場面のように霧が深くたちこめていて、いくら考えてもわからない。けれどそれが良かった。
この時点ですでにまだこれ以上絶望が来るんですか、という展開続きでほんとすごい。良い人がこんなに見当たらないドラマすごい。主人公の頭殴られつづきでそのわりにけろっとしてて丈夫すぎるけど、のちのち悪影響与えないか心配。この先しあわせが彼に訪れなかったらちょっとどころでなく凹む。
この時点ですでにまだこれ以上絶望が来るんですか、という展開続きでほんとすごい。良い人がこんなに見当たらないドラマすごい。主人公の頭殴られつづきでそのわりにけろっとしてて丈夫すぎるけど、のちのち悪影響与えないか心配。この先しあわせが彼に訪れなかったらちょっとどころでなく凹む。
脚本の倉持裕氏の作品が昔っから好きで、どちらかというと劇団時代の不条理ものが好みではあるんですが、世界の滅亡が決定している前提であえて平穏な日常を送る人々を描いた今回の作品も淡々としながらも小気味いい台詞回しが心地よく、段々と静かなこの物語世界をしんみりと味わい、良かったなー…と思い返しています。
脚本の倉持裕氏の作品が昔っから好きで、どちらかというと劇団時代の不条理ものが好みではあるんですが、世界の滅亡が決定している前提であえて平穏な日常を送る人々を描いた今回の作品も淡々としながらも小気味いい台詞回しが心地よく、段々と静かなこの物語世界をしんみりと味わい、良かったなー…と思い返しています。
のっけから暴力と悲惨の連鎖にキュッとなる。閉鎖的な村コミュニティがキツく、だれもかれもが怪しくて、大丈夫そうな人が主人公含めて片手で足りるほどしかいない、そんな重いドラマ。ただむやみにひとつの謎を意味ありげに長々と引っ張るわけでなく、ひとつ事実を開示→謎を新たに提示、という展開を繰り返すタイプなので、脚本的には今のところは観やすい。けれどまあ重い。
「怪物」に似た感じかな…被害者が若い女性で限定的な人間関係。
この主人公、幸せになれるんでしょうか…。
のっけから暴力と悲惨の連鎖にキュッとなる。閉鎖的な村コミュニティがキツく、だれもかれもが怪しくて、大丈夫そうな人が主人公含めて片手で足りるほどしかいない、そんな重いドラマ。ただむやみにひとつの謎を意味ありげに長々と引っ張るわけでなく、ひとつ事実を開示→謎を新たに提示、という展開を繰り返すタイプなので、脚本的には今のところは観やすい。けれどまあ重い。
「怪物」に似た感じかな…被害者が若い女性で限定的な人間関係。
この主人公、幸せになれるんでしょうか…。
通販してほしい
通販してほしい
口を怪我してマスク外したら口裂け女状態だったのでクリスマスマーケットを横目に映画観てそそくさと退散したけども、その甲斐はあった。ほんと良かった。
口を怪我してマスク外したら口裂け女状態だったのでクリスマスマーケットを横目に映画観てそそくさと退散したけども、その甲斐はあった。ほんと良かった。
輪郭をぼやかせるほどの眩しい光をまとった映像で高校生の恋愛模様や日常の光景を追いつつ、事故を想起させる不穏さ、そのあわいを描くような島の穏やかすぎる光景をバランスよく挟み込み、強い物語やメッセージを台詞として込めなくとも、「またね」という言葉の貴さ、「愛してる」の美しさ、そしてひとの生の儚さと力強さの表裏一体さを自然と感じさせてくれた映画でした。
とても良かったです。
輪郭をぼやかせるほどの眩しい光をまとった映像で高校生の恋愛模様や日常の光景を追いつつ、事故を想起させる不穏さ、そのあわいを描くような島の穏やかすぎる光景をバランスよく挟み込み、強い物語やメッセージを台詞として込めなくとも、「またね」という言葉の貴さ、「愛してる」の美しさ、そしてひとの生の儚さと力強さの表裏一体さを自然と感じさせてくれた映画でした。
とても良かったです。
テアトルと難波でやってくれるだけでももちろんありがたいことなんですが
綺麗な映像と音と大きな画面を売りにしているシネコンさんも上映してほしかったなあと思うのです。
テアトルと難波でやってくれるだけでももちろんありがたいことなんですが
綺麗な映像と音と大きな画面を売りにしているシネコンさんも上映してほしかったなあと思うのです。
病院に入院する青年が少女に語る、彼女へのあるたくらみを秘めて語られる叙事詩が、青年の運命を変えてゆく、そんなシンプルなヒューマンドラマが秘められた物語でした。
圧倒的な映像の美しさや贅沢さ、そして衣装の独創性の素晴らしさに、勇ましくもやがて悲劇的な道筋を辿る物語がきちんと絡みあっていて、映画としてものすごく「普通に」楽しめました。大好きなタイプの映画でした。再上映に感謝しかない。
テーマは普遍的なものだし、もっとたくさんの上映館で上映してたくさんパンフ刷って欲しいよと思いました(パンフ手に入れられませんでした)。
病院に入院する青年が少女に語る、彼女へのあるたくらみを秘めて語られる叙事詩が、青年の運命を変えてゆく、そんなシンプルなヒューマンドラマが秘められた物語でした。
圧倒的な映像の美しさや贅沢さ、そして衣装の独創性の素晴らしさに、勇ましくもやがて悲劇的な道筋を辿る物語がきちんと絡みあっていて、映画としてものすごく「普通に」楽しめました。大好きなタイプの映画でした。再上映に感謝しかない。
テーマは普遍的なものだし、もっとたくさんの上映館で上映してたくさんパンフ刷って欲しいよと思いました(パンフ手に入れられませんでした)。
繊細な感情表現を操って、傷つき彷徨う人々の道行きをときに残酷にときにやさしく寄り添うように描き上げる。文章だけでこれだけ綿密な心理描写を描けるのかと作品を読むたびに思います。
「火とかげ」が特に印象深く、ひりつくような主人公の苦難を丹念に描いて描いて、その果てにようやくちいさな光明をかざす、その救いかどうかの描き方のギリギリのバランスの取り方が凄いなと感じました。
感想文にも書きましたが、人が感じるどうにもならない辛さや困難にしっかり向かい合った物語や文章を描けるからこそ、地についた形でのありうる程度の救いをも描けるんだろうなあ、と。
繊細な感情表現を操って、傷つき彷徨う人々の道行きをときに残酷にときにやさしく寄り添うように描き上げる。文章だけでこれだけ綿密な心理描写を描けるのかと作品を読むたびに思います。
「火とかげ」が特に印象深く、ひりつくような主人公の苦難を丹念に描いて描いて、その果てにようやくちいさな光明をかざす、その救いかどうかの描き方のギリギリのバランスの取り方が凄いなと感じました。
感想文にも書きましたが、人が感じるどうにもならない辛さや困難にしっかり向かい合った物語や文章を描けるからこそ、地についた形でのありうる程度の救いをも描けるんだろうなあ、と。
実際に庭や絵画に興味を持てないと、ここに辿り着くまでにかかる時間も(周りに何もないので)もったいなく感じてしまうのではないかなと。
絵画をさーっと通り過ぎて、日本画家が日本の武将を描いた水墨画を見て、「ちゅうごくかあ」みたいな見当はずれなことを言っているのが聴こえたのも悲しかったなあ…。私も絵画の見識がある人間ではないけれど、キャプション見ればわかる話だし…。そう言うのも少し思ったけれど、信念ある美術館として、このスタンスで続いて欲しいなあとは思ったのでした。
実際に庭や絵画に興味を持てないと、ここに辿り着くまでにかかる時間も(周りに何もないので)もったいなく感じてしまうのではないかなと。
絵画をさーっと通り過ぎて、日本画家が日本の武将を描いた水墨画を見て、「ちゅうごくかあ」みたいな見当はずれなことを言っているのが聴こえたのも悲しかったなあ…。私も絵画の見識がある人間ではないけれど、キャプション見ればわかる話だし…。そう言うのも少し思ったけれど、信念ある美術館として、このスタンスで続いて欲しいなあとは思ったのでした。
敷地内の興雲閣の佇まいと銀杏とのバランスがとても良かった。
敷地内の興雲閣の佇まいと銀杏とのバランスがとても良かった。
青空のもと美しい庭園をたっぷりと眺められて満足至極。
秋はまだ始まった所という感じで彩り始めた秋の景色を思う存分目に焼きつけてきました。なかなか行けない場所なので。
青空のもと美しい庭園をたっぷりと眺められて満足至極。
秋はまだ始まった所という感じで彩り始めた秋の景色を思う存分目に焼きつけてきました。なかなか行けない場所なので。
こだわり抜いた映像美で、悲哀漂うゴシックホラーをシンプルに堪能できる一作。自分は、「怪物」がこの作品では醜さよりも哀れさを感じて堪りませんでした。生まれても名前も与えられず無慈悲に放り出された彼が怪物と化したのは、正しく導く「親」たる博士が逃げ出したからにほかならず、だからあのエンドには怪物にもっと殴れと言いたくなったところでしたが、監督がその先に見せた映像美が素晴らしかったので、黙るしかなかったです。とても良かった。
こだわり抜いた映像美で、悲哀漂うゴシックホラーをシンプルに堪能できる一作。自分は、「怪物」がこの作品では醜さよりも哀れさを感じて堪りませんでした。生まれても名前も与えられず無慈悲に放り出された彼が怪物と化したのは、正しく導く「親」たる博士が逃げ出したからにほかならず、だからあのエンドには怪物にもっと殴れと言いたくなったところでしたが、監督がその先に見せた映像美が素晴らしかったので、黙るしかなかったです。とても良かった。
長編三作目は現代日本を舞台に、現代ならではの社会問題に対して主に若者たちの奮闘をメインに描いた作品で、読み通してわかる構成のうまさがさすがでした。
色んな社会問題を真摯に取り上げ問題点も提示している分、その説明箇所が多いのが物語の流れとして少し詰まるところも感じましたが、若者や辛い立場にある人々に対して、情報の濁流に押し流されそうなこの現代、ひたすらに自分らしく「ただ善良であること」が大切なんだ、というひととして大切な基本を何度も説いているような作品でもあって、そういった意味でもまっすぐで強い物語だと感じました。
長編三作目は現代日本を舞台に、現代ならではの社会問題に対して主に若者たちの奮闘をメインに描いた作品で、読み通してわかる構成のうまさがさすがでした。
色んな社会問題を真摯に取り上げ問題点も提示している分、その説明箇所が多いのが物語の流れとして少し詰まるところも感じましたが、若者や辛い立場にある人々に対して、情報の濁流に押し流されそうなこの現代、ひたすらに自分らしく「ただ善良であること」が大切なんだ、というひととして大切な基本を何度も説いているような作品でもあって、そういった意味でもまっすぐで強い物語だと感じました。
早目に読みます…なんと12年ぶりだそうで…一度近刊案内に載ったもののいつのまにか消えて数年…、やっとほんとに出たんだという感慨でいっぱい。
デビュー短編集「叫びと祈り」の一作、「叫び」の凄さがいまだに忘れられないのです。あの途方もない断絶と絶望を短編であらわしたことが衝撃だった。
早目に読みます…なんと12年ぶりだそうで…一度近刊案内に載ったもののいつのまにか消えて数年…、やっとほんとに出たんだという感慨でいっぱい。
デビュー短編集「叫びと祈り」の一作、「叫び」の凄さがいまだに忘れられないのです。あの途方もない断絶と絶望を短編であらわしたことが衝撃だった。
会話の掛け合い、事件の展開がめちゃくちゃ早く、字幕を追っていると映像を全然楽しむ余裕がないので吹替で観てます。皆頭が良くて誰も脚を引っ張らない。45分前後一話完結(今のところ)でミステリの起承転結毎回やってのけててほんと凄い。無駄が無さすぎて一つ場面が変わったら容疑者変わってたりする。体感通常の話の1.5倍速。
会話の掛け合い、事件の展開がめちゃくちゃ早く、字幕を追っていると映像を全然楽しむ余裕がないので吹替で観てます。皆頭が良くて誰も脚を引っ張らない。45分前後一話完結(今のところ)でミステリの起承転結毎回やってのけててほんと凄い。無駄が無さすぎて一つ場面が変わったら容疑者変わってたりする。体感通常の話の1.5倍速。
90年代の台湾、学歴でレッテルを貼られるコンプレックスに苛まれるひとりの少女の視点で、友情と恋愛と親子の絆を丁寧に軽やかに描き上げた爽やかな青春映画。友情を深めていく少女二人のかわいらしさ、恋愛を育んでいく男女の初々しさ、親子愛の逞しさ(母親がすごくいい)が絶妙なバランスで描かれていました。とても良かった。
90年代の台湾、学歴でレッテルを貼られるコンプレックスに苛まれるひとりの少女の視点で、友情と恋愛と親子の絆を丁寧に軽やかに描き上げた爽やかな青春映画。友情を深めていく少女二人のかわいらしさ、恋愛を育んでいく男女の初々しさ、親子愛の逞しさ(母親がすごくいい)が絶妙なバランスで描かれていました。とても良かった。
松ぼっくりは自前だけどやたら似合う
松ぼっくりは自前だけどやたら似合う
正直S2はあまり乗り切れなかったものの、S3は緊迫感ある展開と、チーム感が出てきた事務所チームの面々のノリが良くて楽しく観れました。ローナがとにかくかわいい。シスコでなくとも惚れる。シスコはハーレーで追跡することに無理があることに早く気づいてほしい。
このヒキで続きが無かったらネトフリがあまりに無情すぎるところでした。S4確定で良かったです。
正直S2はあまり乗り切れなかったものの、S3は緊迫感ある展開と、チーム感が出てきた事務所チームの面々のノリが良くて楽しく観れました。ローナがとにかくかわいい。シスコでなくとも惚れる。シスコはハーレーで追跡することに無理があることに早く気づいてほしい。
このヒキで続きが無かったらネトフリがあまりに無情すぎるところでした。S4確定で良かったです。