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「あ、それなんですか」
台所の大なべの中身は、なんなのか、わけがわからない。
「これ、おでん」
「え、このくそ暑いのになんでまた……」
「あい?」
「いえそれね、汁がもう何色なのかわかんなくなっちゃってるじゃん、と」
「もう三年、煮ている」
まじめな顔で言うから、僕、どう反応していいやら。
(大道珠貴『ハナとウミ』)
February 19, 2026 at 2:44 PM
(……)音楽的な才能の欠落がついに役立つときがきたと思い、ペニー・ブラック・アンド・スタンプスという名前のパンク・バンドで、二週間だけボーカルを務めてみた。だが残念なことに、パンクのディーヴァでさえキーを外さず叫んでおり、私の反抗的な叫びには、パンク・シンガーとしてのキャリアをスタートさせる美しい響きが欠けていた。歌う代わりに、レコードを集め、ライヴに行き、髪を染め、安全ピンとボンテージパンツのブッチな服を着た。そうして私は早い段階で、バンドに入っていなくても、サブカルチャーには様々なレベルで参加ができることを学んだ。(……)
(ジャック・ハルバスタム『クィアな時間と場所で』)
February 19, 2026 at 6:11 AM
メキシコ人たちが僕の膝とドアのあいだに挟まれたかたちで現れた。そして、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「ノウ・ユア・エネミー」を演奏する。ややボサノバ。とても心地よい。
(マルタン・パージュ『ある完璧な一日』)
February 19, 2026 at 4:53 AM
あとがきを先に読んでしまったが、これがとにかく最高。
February 19, 2026 at 4:41 AM
一般的に旧友といえば、「もう会わなくなった」り、「美味しい食事のために五年ごとに集まる」ものだ。だが、それは違う。まだ呼吸をしている人の死亡宣告をする勇気を持たなければならない。僕はたぶん、厳格な医者だ。だが、公平な医者だ。死者を欺くことにのみ力を尽くすのだ。
(マルタン・パージュ『ある完璧な一日』)
February 19, 2026 at 1:16 AM
友人としては、彼らは死んだ。悲しいことだ。人間としては、彼らは生きている。それはさらに悲しいことだ。僕は彼らを愛していたが、それは人間としてではなく友人としてだった。
(マルタン・パージュ『ある完璧な一日』)
February 19, 2026 at 1:13 AM
(……)
旧友たちとの食事会や久しぶりの集まりへの誘い、「もしもし、今どうしている?」というような言葉だ。なぜなら、どうにかなっていなければならず、そのままでありつづけることはできないからだ。最も良いのは、何某かの人物、とりわけ別の人物になっていることだ。以前はほとんど何者でもなく、ただ自分自身だっただけだからだ。
(マルタン・パージュ『ある完璧な一日』)
February 19, 2026 at 1:07 AM