toccono(もしくはぬまざき)
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20↑のshipper. 非英語圏映画と翻訳小説が好きな田舎住み. 作品の感想はすべて個人サイト行き
感想ブログ https://nanos.jp/ya10co/blog/2/
#読了 『幽霊のはなし』
ラッセルカークのお話を去年からずっともにょっと読み続けていたのでなんとか気合を入れて読了。
ゴシック体のお話はあんまり好みではないことが多いのだけれど、今回は「ゴーストだから!」と乗り切った。
お話のノリが結構宗教によってるなーと思ったので、死者というよりかは「見えないもの」としてのゴーストのお話だった。
リトルエジプトの地下室がいちばん好きだったなー。
January 2, 2026 at 12:21 PM
#読了
『「面白い!」を見つける』
デイリーポータルZの編集長の本って全然知らなかったんだけども(帯に書いてあるのに読み終わったあとに気づいた)「面白い」という感覚を掘り下げて掘り下げて「人に面白いと思ってもらうには」というイマドキの、かつ大真面目にお話をしており自分が面白いと思うものはなんなのか、しっかり読めて嬉しいなあと思った。
面白さを言語化するのは難しく、さらに人に「よかった!」と思ってもらうのはさらにむずかしく。それを意識してやることはもっと簡単な話だよという丁寧な解説だった。
ちくまプリマー新書って顔をしているが中身は承認欲求満たすためには、というお話をしている感じでよかったな。
December 31, 2025 at 11:36 PM
#読了
『呪文の言語学』を読んだ。ルーマニア語で過ごした作者によるルーマニアの「呪文」のお話。おまじないとも言えるようなそれらが生活と密接しているという文化の話でもありたいへんおもしろかった。初っ端から「邪視を防ぐための言葉」がでてくるのズルい。ちゃんと言語学として「呪文になるとはなにか」という論が入るのもよかった。人間の営みに関わってくるからこそのお話だ……。
言語を学ぶのが好きなオタクにも嬉しい本だったのでおすすめ。
December 31, 2025 at 1:51 PM
#読了
『# ある朝殺人犯になっていた』
ユーネクストの無料本をせっかくだから読もう枠。電子書籍の演出としては好きではないけれど、この炎上にたどり着く感じは嫌らしさがありフィクションで読んでていいなーと思った。
映画の脚本など担当してきた方の作品ということで、リズムが良いのもあったかもしれない。真犯人は本当に全然わからなかったけど。
December 29, 2025 at 6:54 AM
#読了 『中国TikTok民俗学』
タイトルがこうイロモノっぽいなと思ったらほんとにtiktok駆使して調査されてたから「すみません……」とおもった。日本人も無宗教とか言われるけど、無自覚なまま宗教的行いや振る舞いがあって 中国でもそれは変わらないなーとおもった。
SNSとかの使い方が上手いなあこの作者さん……というのが最初の感想。言葉が時代と共にうつりかわり、神の受容のされかたも変わっていくんだ……というのをひしひしと感じた。面白かった!
December 29, 2025 at 6:34 AM
#読了 『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』
そもそも日本文学は4つのカテゴリーに分けられるというところから「わかるなぁ」(日本文学ageじゃないんだよなあ)をしていた。
翻訳されるまでの経緯となにが評価されているのか、英語圏での翻訳ものの売り方の大変さなど興味深かった。(日本でさえも翻訳小説なんてなかなか売るの大変なのに……)
作者と翻訳家のタッグとなり、出版社を育て育てられという関係性もおもしろいなーって思って読んでた。翻訳という行為が作品をよくもわるくも変えてしまうという視点を持ちながら読んでいると英訳されることがゴールなのか? とも思って難しいところだなーとおもって見てた。
December 20, 2025 at 12:17 PM
#読了 『いつまで』
アニメのしゃばけシリーズを読んでいたので買ったのに置いていた本を引っ張り出してきました。久々に長編ものというのもよかったし、しゃばけらしいゆったりとしたオチもよかった。ミステリーというよりドタバタ劇の強みがあり、群像劇の書き方参考になるなあと思いながらみてた。
一太郎がいなくなるとこんなにガタガタになるんだ……となるのも面白く、不可思議な世界線を「仏パワー」で解決するのもつよい。そういう雑さも好きなので。
December 17, 2025 at 10:33 AM
#読了 『Jホラーの核心』読んだ
沖田瑞穂の『怖い女』という本が好きで、それとはまた別の切り口……! 楽しみ! と思っていたけれど思っているよりも自分に刺さらなかった。もにょにょ。
呪いのビデオの系譜というかバリエーションというか、段々と無理矢理感が強くなっているのは感じていたしそこから本末転倒みたいなスピンオフ出ている段階でわたしは「???」になってしまった。
ホラーものの団地のお話は結構興味深く、団地という閉鎖空間としてみるか孤独の集まりと見るかという考えがありそれは大変面白かった。
December 17, 2025 at 10:32 AM
#読了 『沈没船は知っている』
海のインディ・ジョーンズってなに? と思ったけども、沈没船をいかに壊さずに取り出して管理して調べて、とやるのが難しいのか わたしの想像以上の戦いがあり そして残ったものから情報を探る人々の戦いなんだなあと思った
正直読み始めのときには「川の中に沈没船……!? なに??」と思ってしまうのだがちゃんと調べて読んでみると「あのでかい川の中に……!」となんか感動してしまった。いかに周りの生活に影響を与えず仕事するかも大変だし。分かりやすく壮大なお話が広がっていて面白かった。
December 10, 2025 at 12:10 PM
#読了 言語化するための小説思考
読んでたんだけど語っていなかったので今のうちに。納得するところと「そ、そうなんだ……!」と他人の創作物の考え方にびっくりさせられることと。

小川哲の作品を読んだことないのにこちらの本を読んだのでわたしが分からないことが多すぎた。
キム・チョヨプのエッセイと同じテーマが多々あり、やっぱり自分のインプットとそこから表出する世界の作り方ってちょっと面白いよなと。「SF作家の繋がりが見える……」と面白かった。
December 10, 2025 at 12:09 PM
#読了 『肉は美し』読み終わった
ディストピアSFとは聞いてたけども思っているよりも好きなタイプのディストピアだったので「やったー、これはいいお話!」をしていた ひとの感想で「ウェルベック好きな人は好きだろう」と言われて「たしかに~~」をしていた。ホラー系のシチュエーションだけど、中身としては人間賛歌の方が色味が強いので荒木飛呂彦がコミカライズしたら楽しそうだなと思う。
血を分けた家族と食肉の違いとはなにか、とかいやらしくてすごく好きだったな。
December 10, 2025 at 12:08 PM
#読了 『両膝を怪我したわたしの聖女』
国書刊行会っぽくない珍しい本がきたな、と思った。どっちかっていうと河出っぽいなーと思う。
10歳の少女とその親友の不謹慎で楽しくてやるせない生活のお話をされていて サリンジャーの作品に見える「子どもの反逆者」みたいな感じがした。ただ主人公よりも親友の方がそういう暴れ方があり、主人公はそんな彼女に憧れて大好きでそしてちょっとしんどさを持ってるのもいい。
ませた子どもが自分を過信して暴れてるなーって感じがすごくよかった。ライ麦畑でつかまえてもすきなので。あの作品で言うところの「ライ麦畑ではしゃぐ子ども」がこちらなのだけれど。
November 10, 2025 at 2:47 PM
#読了 『水脈を聴く男』
オマーンの地下水路灌漑システムを助けてくれる「水追い師」になった男の話……なんだけども産まれてくるまでも長いし、水呼び師になるまでも長い。そして地下水路があることを証明するまでの地道な努力もまた長い。
ひたすらに気の長くなるようなお話は水と信仰というテーマに対してたいへん誠実でそれこそが信じられるものなんだろうなと思った。主人公の方が正しいんだけども、その目に見えない正しさは全然伝わらないというのも歯がゆくて仕方がないと思うことでもあった。
菊池寛の小説が好きな人間なのでどこか似ている雰囲気があるこちらが面白かった。
October 30, 2025 at 6:37 AM
#読了 『本と偶然』
ハヤカワの韓国SFでお馴染み(……? と個人的に思う)キム・チョヨプのエッセイ。作家が自分はどのように本を書いているか、という振り返るエッセイを読むのが好きなのだけれどもSFというジャンルの特性上「読む人を納得させるための世界」が必要という言葉に納得しながら読んでた。
知識と創作物が緊密なつながりがあって「ネタ切れだ!」となったときに大量のインプットがあるお話とかは親近感がわくと同時にこれほどの量を仕入れてから生み出されるんだな~と実感しました
単純に紹介されている本やドキュメンタリーも興味深いです。きのこの菌とか特に。
October 26, 2025 at 2:13 PM
#読了 『救出の距離』
ようやく買ったので読了~~。サマンタ・シュウェブリンの文章は幻想的なのにどこか怖くて「わたしが好きなタイプのゴシックホラーだ!」になってた。小川洋子の作風にホラー要素が足されているという感覚
あとやっぱりホラーものの中での母子というキーワードは強いなと思いました。生み出した存在だからこそ強く影響するというか……。羊水とへその緒の解釈なのかなーと思って読んでた。
表紙と作中モチーフがちゃんとマッチしてて「うわー!」とビックリさせられるのもよかった
October 19, 2025 at 11:21 PM
#読了 『ガールズ・ノワール』
世界に銃口を向ける女たちのミステリ30作ということでアガサ・クリスティからク・ビョンモの『破砕』まで収録したブックガイド本。自分の知ってる本も知らない本もあって面白かった。特に女と暴力の話をしてるときの「女が戦うもの」の話しをしている時に敵対する人間の話や、自分に害意を向ける人間、愛してるから傷つける話まで含めてそういうオススメの仕方になるんだ~~と面白かった。
ドラゴン・タトゥーの女に関して「人権さえも失われた女の復讐譚」と言ってたのがよかったな。
October 6, 2025 at 5:44 AM
#読了 『深海の地図をつくる』
おもしろかった~~。海底マッピングの難しさと、お金のかかる時間と、AIの考えたデータだけではまだまだ足りないという話と……。自分の知らないお仕事の話がいっぱいあった。人間は海底よりも月の表面について知っている、という言葉にキレた研究者がそのセリフがいつ出てきたのかを調べあげて論文にしたというエピソードめちゃくちゃ面白くて好き
October 5, 2025 at 9:49 AM
同じ動物園 名前のセンスがいい
August 26, 2025 at 3:34 PM
これは暑さのせいで中に入って休んでいるにも関わらず声をかけたら顔を出してくれたアルパカの写真
August 26, 2025 at 3:33 PM
1時間かけて本屋を探索、1万円以内で本を買う遊びをしてきたのですが 3/4が河出書房新社になるという変な結果になりました

ジェイムズ
きみはメタルギアソリッドV:ファントムペインをプレイする
怪異伝説の民俗学
自己肯定感は高くないとダメなのか

の4冊です!
August 25, 2025 at 10:33 AM
#読了 『割れたグラス』
ピリオドがなくて、すべて流れるような文体でつながっている本作。割れたグラスと呼ばれる男が店に来る人間たちの話を聞いてノートに書き記しているんだけど会話体なおかげで結構読みやすかった。

この表現の仕方も「ああ、この時代にこの場所での規制があったんだろうな」と察せられるような迂遠さがあってしみじみと読んでしまった。
音楽が好きな人は節をつけて歌いそうな読みやすさがあり好きだった。
August 23, 2025 at 11:24 PM
お試しでブルスカでも装丁の話をするかなあ 二次創作の中身を喋りたくないのでこちらのアカウントで
#装丁紹介
印刷所:サンライズ
判型:B6
表紙:カラーグラデトレペ(ターコイズ→黄), スミ+ホワイト印刷
本文紙:上質紙90kg,スミ印刷
製本:無線綴じ
遊び紙:色上質ピュアライトクリーム

B6横書き同人誌も可愛い 作ってよかった
August 10, 2025 at 9:46 AM
#読了 『トラジェクトリー』
どうやらケズナジャットの作品がすごく好きらしくて、鴨川ランナーや開墾地などの単行本もU-NEXTにある短編も、webでの記事もだいたい好きで
今回のお話が非ユークリッド幾何学の平行線の交わりだったような、急に世界の見え方が変わってしまうようなそんな話の進み方にびっくりした。明言されてないけどあれはテロかなと思って読み込んでたけど、世界は一瞬で自分の周りを容赦なく変えてしまう理不尽さがあって、一体何が自分にとって交わらない平行線になるのか 自分はどこに手を伸ばせなくなっているのか、と考えさせられる作品だったなー

……表紙デザインよくよく見るとかっこいいな!!
July 22, 2025 at 11:39 AM
#読了 『本が読めない33歳が国語の教科書を読む』
こちら面白かったなー。読書体験のお話としていつもすごい興味深いなあと思うし、こりかたまった先入観ってここまでしないとほぐれないんだなとも思う。ほぐす機会と周りの人々に出会えてよかったよなあ。

作品に対しての共感度が高いってある種の憧れがあるけど、こんなにパワフルに読むことはできないのでマイペースに今後も自分の読書を重ねようと思った。
July 22, 2025 at 11:33 AM
#読了 『恐るべき緑』
だいぶ前にcava booksさんから届いたと思ったはず
短編集で世界観が繋がってるような、そうじゃないような…… そもそもこれは現実とフィクションとどこまで混ざっているのか分からなくて、ただひたすらに物理学と数学とのお話とそれを取り巻く戦争のお話であった

追い求める力が結果的に人を傷つけることになったり、命を狙われたり、理解を得られなかったり……。理系の人間ではないので物理の話とかは理解はできてないけどでもスラスラと読めた。
読み始めたらはやかったなあ。大変よかったです。
July 21, 2025 at 4:56 PM