おーじ
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おーじ
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さよなら、アントワープブルー
【署名はない。】

殿下はかつて、船体主要部の後続の発掘工事を担当していたのがまさにケルシー先生だと言っていた。
今では時々、ケルシー先生がひとりで廊下を早足で進む時にふと立ち止まり、指で壁をなぞるのを見かけることがある。
ケルシー先生にとってのこの船は、いったいどんな意味を持つのだろうか。
July 24, 2025 at 3:41 AM
ケルシー、私はあなたの同類じゃないわ。あなたの疑問を解いてあげることもできない。
──だけど私はあなたの味方よ、ケルシー。これまでも、これからもずっと。
July 24, 2025 at 3:41 AM
ケルシー、私の答えはね「このロドス・アイランドという船が、あなたの家になってほしいと願っていたから」なの。
あなたと一緒に、そんな未来をこの目で見届けたいなんて考えたことだってあるわ。
ただ、孤独に効く薬はないし、流浪の旅に終わりもない。そして死の病は治せない。
私は自分の精一杯をやったつもりよ。この結末に不満なんてないわ。
バベルの使命はここまでだけど、あなたたちとこの船の旅は、まだ始まったばかりよ。
今、あなたが初めに抱いた疑問を解き明かす時なんじゃないかしら。長い長い夜の後には、ロドス・アイランドにもきっと夜明けが訪れるわ。
暖かな大地を航行する未来は、あなたたちみんなのものなんだから。
July 24, 2025 at 3:40 AM
あなたは、私たちの行いに意味を見出すよりも、自身に関する答えが知りたいと言っていたわね。私がこの船にどんな想いを込めているのか、どうしてこの船をそんなに大切にしているのか、そんなことを何度も聞いてきたでしょう?
とても幼稚な答えだったから、結局最後まではっきりと伝えられなかったわ。
……ケルシー、あなたの孤独は私も感じていたわ。自分には同類がいないと考えていたからでしょう。
July 24, 2025 at 3:39 AM
あの星々は私たちの足元に広がる大地と同じように、空の軌道を進む筏であると……
ケルシー、そんなあなたの言葉を
、私はどれも憶えている。
July 24, 2025 at 3:37 AM
それこそが我々の新たな議題だ。今ここにいる皆が鉱石病に蝕まれているからだけではなく、ある一つの思想には、偏見を打ち破るための思想には……そのための土壌が必要だからだ。
死病?
……いいや、私は信じない。死病は……いつか必ず治療が可能となるはずだ。死病はただ、治療が可能となる日を待ち望んでいるだけだ。私が必ず証明しよう……こればかりは、彼女が間違っていたと。
次に、この議題に対する初回の投票を行う。
──アーミヤ?
私が彼女を育てよう。
July 24, 2025 at 3:31 AM
そう……鉱石病……鉱石病問題の治療と対処だ。
サルカズは鉱石病に深く苦しまされてきた。それがサルカズの現状の大きな原因の一つである。
そう。
サルカズだけではない。
テレジアが最初に言ったように、サルカズの問題は、昔からサルカズだけの問題ではなかったのだ。
この議題は、当時の我々が挙げた複数の「現実的ではない」手段の一つだった。今となっては、手段を目標とすることも可能だろう。
鉱石病、そして鉱石病がもたらす恐るべき偏見は、治療されなければならない。
July 24, 2025 at 3:31 AM
だから、我々は……もう単純にサルカズのためだけに存在するわけにはいかないのだ。
いや、テレジアは知っていた。彼女はいつも何でも知っていた。その彼女が私にこう指示したのだ。
それに、テレジアは我々が失敗したとは思っていない。ただバベルの使命が終わったと思っていただけだ。
……
わかった。
これから我々はカズデルを離れる。この決定を受け入れられないという者もいるだろう。行かせてやれ。
全ての者がテレジアのように、本当の意味でカズデルを離れることができるわけではない。「ある一つ思想にはそのための土壌が必要である。」しかし、一粒のタネが芽吹くのは故郷でなければならないということなどない。
July 24, 2025 at 3:30 AM