ゆえに、阿選が本当の王ではないか、と良からぬ噂が立った──が。
泰麒が笑顔を見せる。
「李斎が来るんですか?」
謁見の願い出が来たと正頼が伝えると、破顔する。
「嬉しいな。李斎に話したいことがたくさんあるんです。渡したい手紙もあるし、園庭のお花も綺麗だから見せたかったの。それから、ええと」
「ちょうどお仕事も一区切りつきましたし、お茶の用意をさせましょうか」
「はい。お願いします」
あまりに泰麒が李斎を歓待するので、宮中の誰もが「あ、李斎が王だな」と思い直してしまうので、噂はすぐに終息したという。
ゆえに、阿選が本当の王ではないか、と良からぬ噂が立った──が。
泰麒が笑顔を見せる。
「李斎が来るんですか?」
謁見の願い出が来たと正頼が伝えると、破顔する。
「嬉しいな。李斎に話したいことがたくさんあるんです。渡したい手紙もあるし、園庭のお花も綺麗だから見せたかったの。それから、ええと」
「ちょうどお仕事も一区切りつきましたし、お茶の用意をさせましょうか」
「はい。お願いします」
あまりに泰麒が李斎を歓待するので、宮中の誰もが「あ、李斎が王だな」と思い直してしまうので、噂はすぐに終息したという。
①教官が李斎→教え方は上手いが、隙あらば「免許がなくとも、公共交通機関がございますので」と免許を諦めるよう勧めて来る(事故に遭ってほしくない)(過保護)
②教官が驍宗様→教え方は上手いが、カルガモ一家の行進をひたっすら待ち続ける泰麒の呑気さに、驍宗様の方が若干耐えられなくなる「蒿里が出かけたいときは、私が運転しよう」(免許取らせない)(過保護)
③教官が正頼→学科試験は強いが、実は免許を持っていない(英章がバカにしながら車に乗せてくれる)
④教官が臥信→教え方が上手いが、臥信の「オーライ」はあまり信用できない(霜元がサポートにつく)
①教官が李斎→教え方は上手いが、隙あらば「免許がなくとも、公共交通機関がございますので」と免許を諦めるよう勧めて来る(事故に遭ってほしくない)(過保護)
②教官が驍宗様→教え方は上手いが、カルガモ一家の行進をひたっすら待ち続ける泰麒の呑気さに、驍宗様の方が若干耐えられなくなる「蒿里が出かけたいときは、私が運転しよう」(免許取らせない)(過保護)
③教官が正頼→学科試験は強いが、実は免許を持っていない(英章がバカにしながら車に乗せてくれる)
④教官が臥信→教え方が上手いが、臥信の「オーライ」はあまり信用できない(霜元がサポートにつく)
驍宗様のどこが好きですか?──と泰麒から問われた李斎は迷わず、
「お人柄です」
と答える。優しさ、誠実さ、勇敢さ……と挙げれば切りがない。
主を褒められて嬉しい泰麒は、重ねて訊ねる。
「それ以外は?」
「聡明な御方ですし、剣豪としても尊敬を」
「他には?」
「王に相応しい立派な態度や、お姿が」
他には?とさらに問われて、李斎は苦笑する。
「李斎?」
「困りましたね。このままでは、驍宗様の全てを挙げることになる」
泰麒はわずかに目を丸くする。
それから、照れたように笑う李斎と顔を見合わせて、幸せな心地で破顔した。
-----------
よくわからないシチュ。
驍宗様のどこが好きですか?──と泰麒から問われた李斎は迷わず、
「お人柄です」
と答える。優しさ、誠実さ、勇敢さ……と挙げれば切りがない。
主を褒められて嬉しい泰麒は、重ねて訊ねる。
「それ以外は?」
「聡明な御方ですし、剣豪としても尊敬を」
「他には?」
「王に相応しい立派な態度や、お姿が」
他には?とさらに問われて、李斎は苦笑する。
「李斎?」
「困りましたね。このままでは、驍宗様の全てを挙げることになる」
泰麒はわずかに目を丸くする。
それから、照れたように笑う李斎と顔を見合わせて、幸せな心地で破顔した。
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よくわからないシチュ。
捕縛された阿選、謀反なので死罪相当なのだが、驍宗が阿選の才を惜しみ、何とか改心させられないかと直談判。
「阿選…お前は何をしたら救われるのだ?」
問われて、どこか他人事な風の阿選は、少し考えてから一言。
「李斎を俺にくれ」
「何?」
いぶかる驍宗に、阿選は遠い目をして、
「李斎と話をしてみたい。二人で旅にでも出て、李斎の考えに触れたら、俺は変わることができたやもしれぬ」
と、意外なほど素直に心情を吐露した。
驍宗はしばし黙考したのち、やおら口を開く。
「──斬首だ」
「だろうな」
さっさとやれ気色の悪い、と阿選に面罵され、敗けた気がする驍宗だった。
捕縛された阿選、謀反なので死罪相当なのだが、驍宗が阿選の才を惜しみ、何とか改心させられないかと直談判。
「阿選…お前は何をしたら救われるのだ?」
問われて、どこか他人事な風の阿選は、少し考えてから一言。
「李斎を俺にくれ」
「何?」
いぶかる驍宗に、阿選は遠い目をして、
「李斎と話をしてみたい。二人で旅にでも出て、李斎の考えに触れたら、俺は変わることができたやもしれぬ」
と、意外なほど素直に心情を吐露した。
驍宗はしばし黙考したのち、やおら口を開く。
「──斬首だ」
「だろうな」
さっさとやれ気色の悪い、と阿選に面罵され、敗けた気がする驍宗だった。
ある事件で《女将軍》の異名を取る同業の李斎と出会い、その人柄と腕に惚れ込んで強引にパートナーにする。
その事件で、巨悪組織に監禁されていた高里少年を救い出し、彼を護るために三人で暮らすことに。
少年は日中、喫茶トウテツでバイトする。裏では店主巌趙が武器を売り、店員の臥信が情報を売る店。
敵が攻めてきても店長がバズーカで応戦してくれるので安全。
近頃、街では安価で中毒性の高いドラッグが出回って、使用者は魂の抜けた傀儡のように、人の命令を聞くだけの存在になると噂がある──。
ある事件で《女将軍》の異名を取る同業の李斎と出会い、その人柄と腕に惚れ込んで強引にパートナーにする。
その事件で、巨悪組織に監禁されていた高里少年を救い出し、彼を護るために三人で暮らすことに。
少年は日中、喫茶トウテツでバイトする。裏では店主巌趙が武器を売り、店員の臥信が情報を売る店。
敵が攻めてきても店長がバズーカで応戦してくれるので安全。
近頃、街では安価で中毒性の高いドラッグが出回って、使用者は魂の抜けた傀儡のように、人の命令を聞くだけの存在になると噂がある──。
(大大昔、世間知らずのお嬢様が惚れた男からもらったメリケンサックを婚約指輪だと幸せそうに言う一コマが何の漫画か思い出せない)
李斎が珍しく体調を崩したとき、驍宗は当然の顔で添い寝する。同居の泰麒少年は「寝苦しいのでは…?」と心配するが、母猫が仔猫を抱くが如くガッチリ抱え込んで寝る。
後日、泰麒が体調を崩したとき、心配で枕辺から離れない李斎と驍宗には「独りの方が寝やすい」とやんわり伝える。
しかし犬猫の飛燕や計都らは無遠慮に布団にどかどか上がるので、これはしょうがないなと一緒に寝る。
すると動物の体温で体を温められて、目が覚める頃には全身に汗をかき、不調がすっかり吹き飛んでいた。
「こういう治療法があるんだね?」
と、驚いて計都に問うと、メシよこせとばかりに、顔をぺちっとしっぽで打たれるのだった。
李斎が珍しく体調を崩したとき、驍宗は当然の顔で添い寝する。同居の泰麒少年は「寝苦しいのでは…?」と心配するが、母猫が仔猫を抱くが如くガッチリ抱え込んで寝る。
後日、泰麒が体調を崩したとき、心配で枕辺から離れない李斎と驍宗には「独りの方が寝やすい」とやんわり伝える。
しかし犬猫の飛燕や計都らは無遠慮に布団にどかどか上がるので、これはしょうがないなと一緒に寝る。
すると動物の体温で体を温められて、目が覚める頃には全身に汗をかき、不調がすっかり吹き飛んでいた。
「こういう治療法があるんだね?」
と、驚いて計都に問うと、メシよこせとばかりに、顔をぺちっとしっぽで打たれるのだった。
小松尚隆・呉藍滌・乍驍宗が一堂に会した席で、それぞれ破天荒なことをしたので、延麒が心労(ツッコミ疲れ)で倒れる。
氾「山猿のせいで子猿が倒れたではないか」
延「なんでも俺が悪いように言うな」
戴「延台輔のお加減が心配です。お顔の色が、実によろしくない」
延「六太の顔色なぞ、ほれ。──これで良くなったろう」
戴「化粧でごまかしてどうなさる」
氾「しかも野暮くさい化粧をしおって……今年の流行は目もとは野生的に、唇は誘惑の杏色じゃぞ!」
延「どうでもいいわ!」
戴「お二方、延台輔の目が白目のまま戻りませぬ」
泰麒と氾麟が飛んできて、王様は全員怒られた。
小松尚隆・呉藍滌・乍驍宗が一堂に会した席で、それぞれ破天荒なことをしたので、延麒が心労(ツッコミ疲れ)で倒れる。
氾「山猿のせいで子猿が倒れたではないか」
延「なんでも俺が悪いように言うな」
戴「延台輔のお加減が心配です。お顔の色が、実によろしくない」
延「六太の顔色なぞ、ほれ。──これで良くなったろう」
戴「化粧でごまかしてどうなさる」
氾「しかも野暮くさい化粧をしおって……今年の流行は目もとは野生的に、唇は誘惑の杏色じゃぞ!」
延「どうでもいいわ!」
戴「お二方、延台輔の目が白目のまま戻りませぬ」
泰麒と氾麟が飛んできて、王様は全員怒られた。
薬屋のアニメ見てると、むしょーに琅阿を書きたくなる。
阿選もじんし様も単体だと全然興味ないんだけど、琅阿とじんまおには興味がある不思議。
青鳥を使えば、尾行って要らないよなと思った。
一度顔と名前を知ってれば届く、だっけかな? 対面で取引して、そこから鳥に追わせて、鳥を追尾したら相手の潜伏先が分かっちゃう。
それならきっとSNSのブロック機能な呪があって、青鳥が文を届けられなくなる制約なんかも普通にあるんじゃないかな。
でないとスパイし放題。
それとも青鳥がワープ機能みたいな、人間には追えない能力があったりするかな。
眠いから寝る。
薬屋のアニメ見てると、むしょーに琅阿を書きたくなる。
阿選もじんし様も単体だと全然興味ないんだけど、琅阿とじんまおには興味がある不思議。
青鳥を使えば、尾行って要らないよなと思った。
一度顔と名前を知ってれば届く、だっけかな? 対面で取引して、そこから鳥に追わせて、鳥を追尾したら相手の潜伏先が分かっちゃう。
それならきっとSNSのブロック機能な呪があって、青鳥が文を届けられなくなる制約なんかも普通にあるんじゃないかな。
でないとスパイし放題。
それとも青鳥がワープ機能みたいな、人間には追えない能力があったりするかな。
眠いから寝る。
驕王の時代。冬官が王への献上品を作るのに、大司空自らが素材を入手するため市井へ下るという。貴重な品を手配してあり、護衛が要るというので阿選がつけられた。
「物は何だ」
「貴重な玉でね。万一があったら、冬官の上級官吏は残らず首を失くす」
「もっと大体的に警備をつけるべきだ」
「入手が難しい品なんだ。あまり大っぴらにできないんだな」
出所の怪しい物なぞ、王の献上品として扱うのは憚られる。それでも希少な品を、驕王が強く欲しがったのだ。
怪しからぬ売人に騙されないように、受け渡しには目利きの琅燦が出向く。人の噂にならぬように随従はつけず、ために護衛も阿選ひとりだった。
驕王の時代。冬官が王への献上品を作るのに、大司空自らが素材を入手するため市井へ下るという。貴重な品を手配してあり、護衛が要るというので阿選がつけられた。
「物は何だ」
「貴重な玉でね。万一があったら、冬官の上級官吏は残らず首を失くす」
「もっと大体的に警備をつけるべきだ」
「入手が難しい品なんだ。あまり大っぴらにできないんだな」
出所の怪しい物なぞ、王の献上品として扱うのは憚られる。それでも希少な品を、驕王が強く欲しがったのだ。
怪しからぬ売人に騙されないように、受け渡しには目利きの琅燦が出向く。人の噂にならぬように随従はつけず、ために護衛も阿選ひとりだった。
筆の感触に慣れたら、扱いがもっと上手くなって、字も上達するかもしれない。初めは手近な静物から描き始める。それから犬の姿をした傲濫に、汕子、記憶に残る飛燕。飛燕を描いたら、隣に李斎を描きたくなる。
想像で李斎を描くのは難しくて、傲濫に頼んで、李斎の姿に化けてもらった。傲濫の変化は見事で、描くのは格段に楽になったが、どうしても本物の李斎とは何かが違う。
もう少し柔らかく、優しい李斎を──と試行錯誤していたら、とうとう本物にも似ていない、妙に優しげで温かい李斎の絵姿ができあがる。
筆の感触に慣れたら、扱いがもっと上手くなって、字も上達するかもしれない。初めは手近な静物から描き始める。それから犬の姿をした傲濫に、汕子、記憶に残る飛燕。飛燕を描いたら、隣に李斎を描きたくなる。
想像で李斎を描くのは難しくて、傲濫に頼んで、李斎の姿に化けてもらった。傲濫の変化は見事で、描くのは格段に楽になったが、どうしても本物の李斎とは何かが違う。
もう少し柔らかく、優しい李斎を──と試行錯誤していたら、とうとう本物にも似ていない、妙に優しげで温かい李斎の絵姿ができあがる。
「今度の護衛は、阿選に任せよう」
そう李斎様が言った日には、驍宗がむくれて十日ほど阿選と口をきかない。阿選は一周回って「おもしろい」と思うようになった。
「今度の護衛は、阿選に任せよう」
そう李斎様が言った日には、驍宗がむくれて十日ほど阿選と口をきかない。阿選は一周回って「おもしろい」と思うようになった。
女王李斎が訪問した地方の城で、悪徳城主が李斎に1人部屋を用意して、護衛の双璧を遠ざけようとする。
当然ながら双璧が城主に反発。
阿選「我らは主上のおそばを離れるわけにはいかん」
城主「しかし、主上のお部屋に寝具はひとつしかございませんぞ」
驍宗「構わん」
城主「おや、まさか主上と同じ寝台で休まれるおつもりか?」
驍宗を煽るように城主が言う。
くだらぬことを……と驍宗が顔をしかめて横を向くと、おそろしく疑り深い目をした阿選が、驍宗をじっと見ていた。
阿選「……お前まさか……」
驍宗「お前まで私を疑うな! 扉の前で寝る!」
日頃の行いか、阿選からの信頼がちょっと薄い驍宗。
女王李斎が訪問した地方の城で、悪徳城主が李斎に1人部屋を用意して、護衛の双璧を遠ざけようとする。
当然ながら双璧が城主に反発。
阿選「我らは主上のおそばを離れるわけにはいかん」
城主「しかし、主上のお部屋に寝具はひとつしかございませんぞ」
驍宗「構わん」
城主「おや、まさか主上と同じ寝台で休まれるおつもりか?」
驍宗を煽るように城主が言う。
くだらぬことを……と驍宗が顔をしかめて横を向くと、おそろしく疑り深い目をした阿選が、驍宗をじっと見ていた。
阿選「……お前まさか……」
驍宗「お前まで私を疑うな! 扉の前で寝る!」
日頃の行いか、阿選からの信頼がちょっと薄い驍宗。
ある日、顔面蒼白の李斎が、驍宗と泰麒の元に駆け込んでくる。
朝起きたら男の姿になっていた、と。李斎は背が高くなり、体格も逞しくなって、顔つきは普段より精悍になっていた。
驍「これは驚いたな」
泰「なぜこんなことに? 具合は大丈夫ですか?」
李「病か呪か、原因はさっぱり……。身体の勝手が違うことを除けば、健康面については異状ないようでございます」
それでもひどく憔悴した様子の李斎。
「私の務めは将軍でございますから、男の姿になっても特段困ることもないだろうと思って、いつもの調子で過ごしてしまったのですが──それでとんでもないことになりまして」
ある日、顔面蒼白の李斎が、驍宗と泰麒の元に駆け込んでくる。
朝起きたら男の姿になっていた、と。李斎は背が高くなり、体格も逞しくなって、顔つきは普段より精悍になっていた。
驍「これは驚いたな」
泰「なぜこんなことに? 具合は大丈夫ですか?」
李「病か呪か、原因はさっぱり……。身体の勝手が違うことを除けば、健康面については異状ないようでございます」
それでもひどく憔悴した様子の李斎。
「私の務めは将軍でございますから、男の姿になっても特段困ることもないだろうと思って、いつもの調子で過ごしてしまったのですが──それでとんでもないことになりまして」
互いに自己肯定感がカンストしてて「私に相応しい相手はお前だ」みたいな尊大なカップルだったろうと思う。なので駆け引きも大いに楽しんで、どちらが惚れた弱みで下になるかやりとりして、自分が勝つのが楽しかったんじゃないかなーと思う。
ただ驍宗様はおバカな女より断然、聡明な女が好みだと思うし、勝ったつもりでも、実は女の方は「驍宗は案外と子供っぽいから」と、可笑しがって負けた風に振る舞ってくれてた可能性があったり?
互いに自己肯定感がカンストしてて「私に相応しい相手はお前だ」みたいな尊大なカップルだったろうと思う。なので駆け引きも大いに楽しんで、どちらが惚れた弱みで下になるかやりとりして、自分が勝つのが楽しかったんじゃないかなーと思う。
ただ驍宗様はおバカな女より断然、聡明な女が好みだと思うし、勝ったつもりでも、実は女の方は「驍宗は案外と子供っぽいから」と、可笑しがって負けた風に振る舞ってくれてた可能性があったり?
「漫才をせよ」
「ボケとツッコミどちらが得意か」
という驕王さまからのムチャブリ、および御下問が飛び出る驕王主催の大宴会。
驍宗が謎に自信満々に「ツッコミなら私にお任せを」とホザいた瞬間、阿選が雷鳴の速さで「嘘をつけ!」とツッコミを入れてしまい、うっかり立ち位置&漫才が決定する双璧。
特にネタ合わせもなく、ノープランのまま即席漫才がスタート。
驍「…そういえば先日、旅の朱旌と出会ったのだが」
阿「ほう」
驍「芸を教えた鼠が逃げたというので、捕獲を手伝ったら、逃げた鼠二十匹のうち、二十八匹を捕まえてしまったらしく」
阿「増えてないか?」
驍宗の日常トークで案外と乗り切れた。
「漫才をせよ」
「ボケとツッコミどちらが得意か」
という驕王さまからのムチャブリ、および御下問が飛び出る驕王主催の大宴会。
驍宗が謎に自信満々に「ツッコミなら私にお任せを」とホザいた瞬間、阿選が雷鳴の速さで「嘘をつけ!」とツッコミを入れてしまい、うっかり立ち位置&漫才が決定する双璧。
特にネタ合わせもなく、ノープランのまま即席漫才がスタート。
驍「…そういえば先日、旅の朱旌と出会ったのだが」
阿「ほう」
驍「芸を教えた鼠が逃げたというので、捕獲を手伝ったら、逃げた鼠二十匹のうち、二十八匹を捕まえてしまったらしく」
阿「増えてないか?」
驍宗の日常トークで案外と乗り切れた。
図鑑代わりに、子供と一緒に海外の大自然のライブ配信を視聴。野生動物が映り込むのが人気。
「知らない動物の生態を、動画で知るのは楽しいだろう?」
といつになく楽しげな琅燦。
阿選も一緒になって、あの動物は〇〇だな、と子供に教えてやっていると、画面の向こうに不意に人間が映り込む。
それがどう見ても旅装の乍驍宗。
阿「……知っている動物が通過したな」
琅「そういえば長期休暇とるって言ってたよ」
とりあえず李斎のところに電話して、お前の亭主は子育てどうしてるんだって問い合わせた阿選だった(真面目)。
李「子供にせがまれてワニの歯を買いに行きました」
図鑑代わりに、子供と一緒に海外の大自然のライブ配信を視聴。野生動物が映り込むのが人気。
「知らない動物の生態を、動画で知るのは楽しいだろう?」
といつになく楽しげな琅燦。
阿選も一緒になって、あの動物は〇〇だな、と子供に教えてやっていると、画面の向こうに不意に人間が映り込む。
それがどう見ても旅装の乍驍宗。
阿「……知っている動物が通過したな」
琅「そういえば長期休暇とるって言ってたよ」
とりあえず李斎のところに電話して、お前の亭主は子育てどうしてるんだって問い合わせた阿選だった(真面目)。
李「子供にせがまれてワニの歯を買いに行きました」
正頼「英章は殿方にモテますよねぇ」
臥信「たくさん告白されていたら、一人ぐらい良い人はいなかったんですか?」
英章「いてたまるか。あの類は、どれも同じだ。私とろくに口を聞いたこともない分際で『君は僕が守るよ』などと、突然気色の悪いことを言ってくる」
霜「告白されて、どうやって断るんだ?」
英「『作戦は?』と訊く」
正臥霜「?」
英「『守るというなら、戦略ぐらいあるのだろう。敵は何だ? どう対処する?』と問い詰めて泣かせる」
臥「鬼教官みたいなことを…」
霜「英章軍だけ、辞職率が高い理由はそれか…」
セクハラにパワハラを返す男、英章。
正頼「英章は殿方にモテますよねぇ」
臥信「たくさん告白されていたら、一人ぐらい良い人はいなかったんですか?」
英章「いてたまるか。あの類は、どれも同じだ。私とろくに口を聞いたこともない分際で『君は僕が守るよ』などと、突然気色の悪いことを言ってくる」
霜「告白されて、どうやって断るんだ?」
英「『作戦は?』と訊く」
正臥霜「?」
英「『守るというなら、戦略ぐらいあるのだろう。敵は何だ? どう対処する?』と問い詰めて泣かせる」
臥「鬼教官みたいなことを…」
霜「英章軍だけ、辞職率が高い理由はそれか…」
セクハラにパワハラを返す男、英章。
驍李と琅阿が結婚して子供も生まれて、そういえば驍宗と子育てトークしたことないな、と思った阿選が、なんとなく話題を振ってみると、子供の面倒を見て寝不足だ、と返ってくる。
底抜けの体力がある男でも苦労するのか、と親近感を覚えてクスッと笑った阿選だが、
驍「子供は目を離すと何をしでかすか分からん。移動の速さと跳躍力が、赤子にして、すでに人のそれではない。瞬きしている間に背後を取られた──いやまったく、この私が人に後れを取るなど、人生で一度も無かった経験だ。子育てというのは、楽しくも困難なことだな」
阿「……お前がしているのは、子育ての苦労ではないぞ」
親近感は失せた。
驍李と琅阿が結婚して子供も生まれて、そういえば驍宗と子育てトークしたことないな、と思った阿選が、なんとなく話題を振ってみると、子供の面倒を見て寝不足だ、と返ってくる。
底抜けの体力がある男でも苦労するのか、と親近感を覚えてクスッと笑った阿選だが、
驍「子供は目を離すと何をしでかすか分からん。移動の速さと跳躍力が、赤子にして、すでに人のそれではない。瞬きしている間に背後を取られた──いやまったく、この私が人に後れを取るなど、人生で一度も無かった経験だ。子育てというのは、楽しくも困難なことだな」
阿「……お前がしているのは、子育ての苦労ではないぞ」
親近感は失せた。
翌朝、想定していたのより王様の求めるレベルがハードだったことを思い知って動揺する后&初回なのでかなり自分を律してセーブしたつもりだった王様のギャグ。
正座して「己の未熟さがよくわかりました…気合を入れ直してきますので、次のおつとめまで、しばしお時間いただけましょうか…」と反省の弁とともに願い出る后に、「いや、私も舞い上がって、無理を強いてしまった」と、動揺してちょっと嘘ついちゃう王様。先は長い。
翌朝、想定していたのより王様の求めるレベルがハードだったことを思い知って動揺する后&初回なのでかなり自分を律してセーブしたつもりだった王様のギャグ。
正座して「己の未熟さがよくわかりました…気合を入れ直してきますので、次のおつとめまで、しばしお時間いただけましょうか…」と反省の弁とともに願い出る后に、「いや、私も舞い上がって、無理を強いてしまった」と、動揺してちょっと嘘ついちゃう王様。先は長い。
驍宗様的には、なんで自分の風呂のことは気にしない猫たちが、女の風呂を気にするのか不思議でならない。
泰麒いわく、計都と羅睺は驍宗様の風呂を覗くと丸洗いされると思っているのではないか、とのこと。
麾下の臥信は「飼い主に似たんじゃないですか」と失言して、頭をはたかれた。
驍宗様的には、なんで自分の風呂のことは気にしない猫たちが、女の風呂を気にするのか不思議でならない。
泰麒いわく、計都と羅睺は驍宗様の風呂を覗くと丸洗いされると思っているのではないか、とのこと。
麾下の臥信は「飼い主に似たんじゃないですか」と失言して、頭をはたかれた。
臥「そーげんは老若男女、誰にでも優しいんですよ!自分だけが特別だなんて勘違いしないでくださいよね!」
英「お前こそ、自分だけは若輩で特別扱いされていると思っているだろうが、外見で言えば最も年若いのは私だよ!」
霜「関わりたくないが、あれは一体なんの揉め事だ」
正「今度の野営で、どっちが霜元と同じ天幕に入るかで争っています」
霜「何故そんな争いに…」
正「もうひとつの天幕、つまり巌趙殿のいびきが問題で」
霜「私の優しさはどうでもいいな」
正「揉めなくても、いつも通り杉登が巌趙殿と組んでくれると思いますけどね」
霜「杉登が優しいな」
臥「そーげんは老若男女、誰にでも優しいんですよ!自分だけが特別だなんて勘違いしないでくださいよね!」
英「お前こそ、自分だけは若輩で特別扱いされていると思っているだろうが、外見で言えば最も年若いのは私だよ!」
霜「関わりたくないが、あれは一体なんの揉め事だ」
正「今度の野営で、どっちが霜元と同じ天幕に入るかで争っています」
霜「何故そんな争いに…」
正「もうひとつの天幕、つまり巌趙殿のいびきが問題で」
霜「私の優しさはどうでもいいな」
正「揉めなくても、いつも通り杉登が巌趙殿と組んでくれると思いますけどね」
霜「杉登が優しいな」