あおいれみ
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onewriter03.bsky.social
あおいれみ
@onewriter03.bsky.social
ドラロナとFGO二次とTRPGシナリオを書く人
口下手なため無言フォロー失礼します
「ヌー」
「あぁもう!一週間後!一週間後だ!ちゃんと言うから!」
「すぐやるなら手続きにめっちゃ時間かかるから、書類だけは用意しとけよ」
「先読みするの止めてくださる!?」
一週間後、忠告通り書類に追われて死ぬ私に、「だから言っただろ」と笑う彼の指をキラリと光る石が飾っていた。

(三十年後ドラロナ)
December 19, 2025 at 11:20 PM
「そうだな、俺の転機はあと二個になると思ってる」
「『思ってる』?」
「そう、今のところ一個だけど、どっかの誰かさんが『ずっと一緒にいたい』って言ってくれたら二個になるから二個の予定」
「へっ?」
「ま、今のところは一個だけだな。だから、『お前を好きになったこと』」
「まって、まって……」
なにそれ、それじゃ今以上を望めって言ってるようなものじゃないのか。
そんなの強欲にも程があるんじゃないのか。
「ヌヌイヌー!」
「お、おかえりーョン!ドーナツあるけど食べる?」
「ヌヌヌー!」
「え、あ、ちょっと!?」
「ヌ?」
「ョン〜クソ雑魚ノロマ野郎は置いといて、早く食べようぜ」
December 19, 2025 at 11:20 PM
「君って奴は、本当に可愛いんだから」
「おうよ、どっかの誰かさんがずーっと一緒にいるおかげで、自信がついたからな」
「スナッ!い、いつからいた!?」
「お前が『ずっとそんな風に思ってたってことぉ……』って死んだ時から」
「ほぼ全部じゃん!!」
「そうだな」
牛乳いる?と何でもないように買い物バッグから特選牛乳を取り出した彼に、負けたような気分になる。
何も競っちゃいないけれど、なんだか悔しい。
「ねぇ、人生の転機ってあとは何?」
もうここまで来たら言ってしまえ!と思って、半分悔しい気持ちを込めて言えば、彼はバナナを食卓の上に乗せてからニヤッと笑った。
December 19, 2025 at 11:20 PM
週バンから送られてきた見本誌を読んで、私は取り敢えず一度死んだ。
偶然にも、インタビューされた当の本人が不在だったため邪魔されることもなく読み切ることができたのは僥倖だろう。
「えー……ずっとそんな風に思ってたってこと?」
彼が素直になるのなんて、ごく限られた瞬間だけだ。そしてそんな時は大抵お互いぐちゃぐちゃになっているので、インタビューのようにはっきり話してくれることは一度もなかったんじゃ無いだろうか。
私は表紙を飾る外向けのキメ顔で撮られた写真が、堂に入ったようでいて、ちょっとばかりカッコつけすぎやしないかいと茶々を入れてやろうと思っていたのに。
インタビューはついでで読んだだけなのに。
December 19, 2025 at 11:20 PM
そいつに出会ってからは、退屈だとか暇だとかは考えられなくなります。
……あー、なので、取り敢えず今やっていることを続けてください。
きっと、それは間違っていないから。」
December 19, 2025 at 10:32 PM
驚くほどクソ雑魚で、心底ムカつくかもしれないけど、そいつとはなんやかんや長い付き合いになります。まぁ、変わらずずっとクソ雑魚でムカつくので、都度喧嘩します。そいつ相手に遠慮はいらないので、思いっきりぶん殴ってください。
『(笑い)』
ーーそれでも、そいつはずっとついてきます。
どんなに嫌がっても、殴っても、俺から離れることはないので、結局一番の理解者になります。……正直、かなり不服ではあるけど、意地を張ってるのが馬鹿らしくなるような、そんな相手です。
今はひたすら仕事をしていて、楽しいとか嬉しいとか、あんまりちゃんと感じられてないかもしれないけど、
December 19, 2025 at 10:32 PM
三十年も続くシリーズものになるので、覚悟してください。
そんな続くってなると、ネタ切れとか締め切りとか心配になると思うけど……担当者さんが優秀だから、何とかなってるよ。ただ、怒らせると怖いから、やる姿勢だけはちゃんとしておくこと。後でしんどいからな。
あと、ロナ戦一巻が出てから少し経ったくらいに県外の依頼が来ます。
『無敵』とか『城』とか、すごく仰々しい内容で、すぐに向かうことになると思う。
そこで、今までの考え方だとか、価値観だとか、自分の方向性だとか、そういう『生き方』全部をひっくり返されるような相手に出会います。
December 19, 2025 at 10:32 PM
ドラロナ
『レイニーハニー』2/2
December 18, 2025 at 12:27 PM