ドラマーがマジで良かった。あの手数の多さとそれでいての安定感はまさにジミーチェンバレンを思い出す。

これ『行方不明展』みたいなホラーとも紙一重なところでありつつ別にそういう怖さとか不気味さの演出は無くて、ただそこに「残っている」もっと言えば「漂っている」だけ、みたいなバランス感なのが良かった。廃墟とか暗渠に感じる名残のロマンって別にホラーではないと思うし。

かつての住人の残置物がどれもかなり生々しくて、平成が永久に続いているビラとか、「いつまでもお友だちでいてネ！」とか、つい1年弱前の状態で止まったカレンダーとか、表札がそのままになってる玄関とか、かなり「嫌」だったな……