タイトルは、ランダム抽出した単語を2つキーワードとしてということを縛りとして設けています。
想像力を育むためのトレーニングですので、気にしないでください。
タイトル:「雪化粧に染みる青汁は」
本文:
冬休み始め、祖母の家に来ていた。東京では珍しい雪も、3日で見慣れる雪国だった。
祖父が亡くなってから、祖母は寡黙になり、暇があれば縁側で外を眺めていた。
そんな時、祖母の隣に置かれたお盆に二つの湯呑みが置かれていることに気がついた。
「これ、一つ貰っていい?」
「あぁ。でも右の方を──」
「え……って苦ッ!」
あまりの苦さに手を離す。
「これ、青汁? おばあちゃん青汁なんて飲んでっけ?」
「これはね、私のじゃないんだよ」
遠い目をする祖母と、青汁に染まる雪景色を見て、より一層苦味が増した気がした。
タイトル:「雪化粧に染みる青汁は」
本文:
冬休み始め、祖母の家に来ていた。東京では珍しい雪も、3日で見慣れる雪国だった。
祖父が亡くなってから、祖母は寡黙になり、暇があれば縁側で外を眺めていた。
そんな時、祖母の隣に置かれたお盆に二つの湯呑みが置かれていることに気がついた。
「これ、一つ貰っていい?」
「あぁ。でも右の方を──」
「え……って苦ッ!」
あまりの苦さに手を離す。
「これ、青汁? おばあちゃん青汁なんて飲んでっけ?」
「これはね、私のじゃないんだよ」
遠い目をする祖母と、青汁に染まる雪景色を見て、より一層苦味が増した気がした。
タイトル「一夜酒の立役者」
本文:
今宵は冷える。早く帰って酒でも嗜みたいものだ。
そう思っていたはずなのだが──
「おう。先に始めてるぞ」
──先客がいた。しかも、今日の為に楽しみに醸しておいた一夜酒をかっくらっているのだから、タチが悪い。
「おい、俺が許してなきゃ盗人だからな」
「まぁ、俺とお前の仲じゃねぇの」
「ったく。でもまさか、あの大戦を終わらせた立役者が、金に困って友人の家を転々巡りとはな」
「まぁ、世界はコイツのように甘くはなかったってことだろ。俺の活躍だって、酔いどれに見た夢だったのかもな」
男が持つ盃に張る水面は、寂しく揺れていた。
タイトル「一夜酒の立役者」
本文:
今宵は冷える。早く帰って酒でも嗜みたいものだ。
そう思っていたはずなのだが──
「おう。先に始めてるぞ」
──先客がいた。しかも、今日の為に楽しみに醸しておいた一夜酒をかっくらっているのだから、タチが悪い。
「おい、俺が許してなきゃ盗人だからな」
「まぁ、俺とお前の仲じゃねぇの」
「ったく。でもまさか、あの大戦を終わらせた立役者が、金に困って友人の家を転々巡りとはな」
「まぁ、世界はコイツのように甘くはなかったってことだろ。俺の活躍だって、酔いどれに見た夢だったのかもな」
男が持つ盃に張る水面は、寂しく揺れていた。