「お父さんじゃないの! なーに秘密で来てんの!」
「……別に……」
「別に、じゃないって! マスクにサングラスまでして。マスクした儘じゃ拉麺は食べられないと思うけど?」
短期宿泊客の百瀬笹之丞氏に対して、長期滞在客の保科竹世氏が〝お父さん〟と呼んでいる。〝お義父さん〟と表記した方が正しいのかどうかは今のところは不明だが、お、と、う、さ、ん、とハッキリ発声しているのは確かだ。
「お父さんじゃないの! なーに秘密で来てんの!」
「……別に……」
「別に、じゃないって! マスクにサングラスまでして。マスクした儘じゃ拉麺は食べられないと思うけど?」
短期宿泊客の百瀬笹之丞氏に対して、長期滞在客の保科竹世氏が〝お父さん〟と呼んでいる。〝お義父さん〟と表記した方が正しいのかどうかは今のところは不明だが、お、と、う、さ、ん、とハッキリ発声しているのは確かだ。
取り敢えず、女子シャワー室だ。
「何をしているんですか?」
「ゲ! 女将さ──」
顎への強烈な掌底を喰らい、僕の意識は数日間、闇を漂うこととなった。
† 一般(ノーマル)エンド No.1 † ── 常闇への一掌
取り敢えず、女子シャワー室だ。
「何をしているんですか?」
「ゲ! 女将さ──」
顎への強烈な掌底を喰らい、僕の意識は数日間、闇を漂うこととなった。
† 一般(ノーマル)エンド No.1 † ── 常闇への一掌
……誰かが既に使っているみたいだ。更衣空間への扉に鍵が掛かっている。う~ん、温泉には入ったものの、飯の後はシャワーと洒落込みたかったのだが……仕方が無い。
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mastodon.social/@Non_omuro/1...
……誰かが既に使っているみたいだ。更衣空間への扉に鍵が掛かっている。う~ん、温泉には入ったものの、飯の後はシャワーと洒落込みたかったのだが……仕方が無い。
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老婆を侮(あなど)っているわけではないのだが、何となく、〝先日此処へ泊まった友人が忘れたらしいのですが、そこの待合所の棚に無いぬいぐるみの忘れ物ってなかったですか?〟というのを訊きそびれた。仕方無い。仕切り直しだ。まずは自室へ酒瓶を置いて来よう。
「お! 良い酒持ってんじゃねえか!」
階段を上っている最中、踊り場で声がした。惰宮巡査長だ。
「おい、本官にも一寸(ちょっと)分け──」
ドンガラガッシャン!
気絶!
† 一般(ノーマル)エンド No.3 † ── 階(きざはし)あるある
老婆を侮(あなど)っているわけではないのだが、何となく、〝先日此処へ泊まった友人が忘れたらしいのですが、そこの待合所の棚に無いぬいぐるみの忘れ物ってなかったですか?〟というのを訊きそびれた。仕方無い。仕切り直しだ。まずは自室へ酒瓶を置いて来よう。
「お! 良い酒持ってんじゃねえか!」
階段を上っている最中、踊り場で声がした。惰宮巡査長だ。
「おい、本官にも一寸(ちょっと)分け──」
ドンガラガッシャン!
気絶!
† 一般(ノーマル)エンド No.3 † ── 階(きざはし)あるある
三分もせぬうちに、女将が登場及び不二代氏が再登場した。
女将は言う。
「若(も)しかしたら二階の倉庫の何処かに仕舞ったかもしれませんし、仕舞っていないかもしれません。ぬいぐるみ……だったのかな、あれは。枕だったかも? ボール? ……アノマロカリスってラディオドンタ類でしたっけ?」
「ラディ……?」
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三分もせぬうちに、女将が登場及び不二代氏が再登場した。
女将は言う。
「若(も)しかしたら二階の倉庫の何処かに仕舞ったかもしれませんし、仕舞っていないかもしれません。ぬいぐるみ……だったのかな、あれは。枕だったかも? ボール? ……アノマロカリスってラディオドンタ類でしたっけ?」
「ラディ……?」
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「かしこまりました。亜川さんの部屋ですね」
ガチャッ!
うわあっ! ミヤマクワガタの羣(むれ)だあ!
† 一般(ノーマル)エンド No.7 † ── 深山鍬形
「かしこまりました。亜川さんの部屋ですね」
ガチャッ!
うわあっ! ミヤマクワガタの羣(むれ)だあ!
† 一般(ノーマル)エンド No.7 † ── 深山鍬形
「え?」
程無くして、僕は精神の病院へと行くことになった。担当の先生は、適切な治療を続ければ良くなるよ、と言ってくれた。
† 一般(ノーマル)エンド No.8 † ── 適切な治療
「え?」
程無くして、僕は精神の病院へと行くことになった。担当の先生は、適切な治療を続ければ良くなるよ、と言ってくれた。
† 一般(ノーマル)エンド No.8 † ── 適切な治療
「かしこまりました。伏さんの部屋ですね」
ガチャッ!
「突然何だぺゅ~」
伏氏は全裸でバールを持って立っていた。僕を一睨みすると、バールを僕の膝辺りに思いっ切り振り下ろした。
「うわっ!」
何とか躱す!
バギィッ!
バールは躱せたが……床に大穴が開き、真っ逆さまに落下!
僕は受付机に顎(あご)を強打した。
† 一般(ノーマル)エンド No.10 † ── アギト
「かしこまりました。伏さんの部屋ですね」
ガチャッ!
「突然何だぺゅ~」
伏氏は全裸でバールを持って立っていた。僕を一睨みすると、バールを僕の膝辺りに思いっ切り振り下ろした。
「うわっ!」
何とか躱す!
バギィッ!
バールは躱せたが……床に大穴が開き、真っ逆さまに落下!
僕は受付机に顎(あご)を強打した。
† 一般(ノーマル)エンド No.10 † ── アギト
「かしこまりました。百瀬さんの部屋ですね」
ガチャッ!
「おや? またワイに会いに来てくれたのかい?」
その後、女将さんは気が付いたらいなくなっていて、僕は百瀬さんと全裸で語り合うことになってしまった。
† 一般(ノーマル)エンド No.11 † ── Ab(アブ)
「かしこまりました。百瀬さんの部屋ですね」
ガチャッ!
「おや? またワイに会いに来てくれたのかい?」
その後、女将さんは気が付いたらいなくなっていて、僕は百瀬さんと全裸で語り合うことになってしまった。
† 一般(ノーマル)エンド No.11 † ── Ab(アブ)
「かしこまりました。荘用倉庫としている部屋ですね」
ガチャッ!
謎の中爆発!
† 一般(ノーマル)エンド No.12 † ── 謎の中爆発
「かしこまりました。荘用倉庫としている部屋ですね」
ガチャッ!
謎の中爆発!
† 一般(ノーマル)エンド No.12 † ── 謎の中爆発
「かしこまりました。空室ですね」
ガチャッ!
謎の爆発!
† 一般(ノーマル)エンド No.15 † ── 謎の爆発
「かしこまりました。空室ですね」
ガチャッ!
謎の爆発!
† 一般(ノーマル)エンド No.15 † ── 謎の爆発
「かしこまりました。先にどうぞ」
窓から突き落とされた! ……しまった! 233号室なんて無かった!
† 一般(ノーマル)エンド No.17 † ── 第三惑星にKISS
「かしこまりました。先にどうぞ」
窓から突き落とされた! ……しまった! 233号室なんて無かった!
† 一般(ノーマル)エンド No.17 † ── 第三惑星にKISS
「かしこまりました。先にどうぞ」
窓から突き落とされた! ……しまった! 233号室なんて無かった!
† 一般(ノーマル)エンド No.19 † ── 大地に接吻
「かしこまりました。先にどうぞ」
窓から突き落とされた! ……しまった! 233号室なんて無かった!
† 一般(ノーマル)エンド No.19 † ── 大地に接吻
「かしこまりました。空室ですね」
ガチャッ!
謎の大爆発!
† 一般(ノーマル)エンド No.21 † ── 謎の大爆発
「かしこまりました。空室ですね」
ガチャッ!
謎の大爆発!
† 一般(ノーマル)エンド No.21 † ── 謎の大爆発
「かしこまりました。空室ですね」
ガチャッ!
入室すると床が抜け落ちた!
籏節蔵(はたせつぞう)氏は不在だったが、渠(かれ)の104号室へ落下し、衝撃で記憶喪失になってしまった。
僕は、誰だ……?
取り敢えず、節蔵さんの方針で、荘の手伝いをする傍ら、ピアノの猛練習をすることとなった。理由は、記憶喪失だから、らしい。
† 一般(ノーマル)エンド No.22 † ── もしもピアノが弾けなくても
「かしこまりました。空室ですね」
ガチャッ!
入室すると床が抜け落ちた!
籏節蔵(はたせつぞう)氏は不在だったが、渠(かれ)の104号室へ落下し、衝撃で記憶喪失になってしまった。
僕は、誰だ……?
取り敢えず、節蔵さんの方針で、荘の手伝いをする傍ら、ピアノの猛練習をすることとなった。理由は、記憶喪失だから、らしい。
† 一般(ノーマル)エンド No.22 † ── もしもピアノが弾けなくても
「かしこまりました。武田剛(たけだ つよし)さんに倉庫として貸している部屋ですね」
「開けちゃっていいんですか?」
「駄目です」
そう言い乍ら女将さんはマスター・キーをガチャリ。
「どうぞお先に」
「は、はあ……」
促されるままに扉を開けた僕は、オールシーズンタイヤの雪崩に巻き込まれてしまった。
† 一般(ノーマル)エンド No.24 † ── タイヤ・タイヤ・タイヤ
「かしこまりました。武田剛(たけだ つよし)さんに倉庫として貸している部屋ですね」
「開けちゃっていいんですか?」
「駄目です」
そう言い乍ら女将さんはマスター・キーをガチャリ。
「どうぞお先に」
「は、はあ……」
促されるままに扉を開けた僕は、オールシーズンタイヤの雪崩に巻き込まれてしまった。
† 一般(ノーマル)エンド No.24 † ── タイヤ・タイヤ・タイヤ
「あー、206号室は駄目です。盗んだ宝石を貯……いや、兎に角駄目です」
「え?」
「兎に角駄目です」
「は、はあ……」
そんな会話をしていると、カメムシが飛んで来た。
躱す。
カメムシは一階へと去った。
ふぅ……。
一旦、深呼吸をした。
じっ──と女将さんが見て来る。ぱっと決めて、男を上げねば。僕はキリリと締まった顔で言った。
「200号室へ!」
「200号室は無いですね」
「……なら、えーと……一つ足して……」
僕は目を少し泳がした後、発声した。
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「あー、206号室は駄目です。盗んだ宝石を貯……いや、兎に角駄目です」
「え?」
「兎に角駄目です」
「は、はあ……」
そんな会話をしていると、カメムシが飛んで来た。
躱す。
カメムシは一階へと去った。
ふぅ……。
一旦、深呼吸をした。
じっ──と女将さんが見て来る。ぱっと決めて、男を上げねば。僕はキリリと締まった顔で言った。
「200号室へ!」
「200号室は無いですね」
「……なら、えーと……一つ足して……」
僕は目を少し泳がした後、発声した。
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「かしこまりました。空室ですね」
ガチャリ!
「外れか……。ん?」
突然の粉塵爆発!
† 一般(ノーマル)エンド No.27 † ── 粉塵爆発
「かしこまりました。空室ですね」
ガチャリ!
「外れか……。ん?」
突然の粉塵爆発!
† 一般(ノーマル)エンド No.27 † ── 粉塵爆発
「過足さんの部屋じゃないですか。スケベ!」
「あ、いや、スケベではなくて、言い間違……」
「問答無用!」
† 一般(ノーマル)エンド No.29 † ── 金的
「過足さんの部屋じゃないですか。スケベ!」
「あ、いや、スケベではなくて、言い間違……」
「問答無用!」
† 一般(ノーマル)エンド No.29 † ── 金的
「お一人で行きなさい!」
女将に押し出され、鍵を掛けられた。
小雨の中、バルコニーで一晩を明かした。
† 一般(ノーマル)エンド No.31 † ── くしゅん
「お一人で行きなさい!」
女将に押し出され、鍵を掛けられた。
小雨の中、バルコニーで一晩を明かした。
† 一般(ノーマル)エンド No.31 † ── くしゅん
自室でバスタオルを取って再び男子シャワー室へ。
気分良くシャワー!
さっぱりして浴衣姿で二階に上がる。
すると。
黒髪のモヒカン。二階に上がった途端、左の方から音がしたのでそちらを見たのだが、黒髪のモヒカンだ。227号室から、左手に、先程見た……バズーカがベッドにしていたジュラルミンケースを持ち、右手にぐったりとした全裸の人間を抱えた、亜川氏が、無表情の中にも険しい表情を稍滲ませて出て来るところだった。虹色のツナギ。
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自室でバスタオルを取って再び男子シャワー室へ。
気分良くシャワー!
さっぱりして浴衣姿で二階に上がる。
すると。
黒髪のモヒカン。二階に上がった途端、左の方から音がしたのでそちらを見たのだが、黒髪のモヒカンだ。227号室から、左手に、先程見た……バズーカがベッドにしていたジュラルミンケースを持ち、右手にぐったりとした全裸の人間を抱えた、亜川氏が、無表情の中にも険しい表情を稍滲ませて出て来るところだった。虹色のツナギ。
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